カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

半夏生と燕たち

2020-06-01 10:27:27 | 日常あれこれ
 九州南部から四国地方にかけては、梅雨に入ったという話。

 地図上の県境のライン通りに、我が地方はまだ入梅前だと線引きされている。

 朝から曇り空で、湿度は高い。

 
 (半夏生)

 近所のドラッグストアに定期的に買い物に行くが、その道すがらの庭先に半夏生が、薄化粧をしていた。

 通常、夏至から10日後くらいの時期を半夏というらしく、大体7月1日前後になるらしい。

 その半夏の時期に、葉っぱの一部が白くなるので片白草とか、半分化粧したようになるので半夏生となったとか。

 この半夏の時期までには、遅くとも田植えは終わっておきなさいというのが先人の教えらしい。

 季節の移ろいの参考として毎年意識して覗くことにしている。

 やっと6月になったのに、もうお化粧を始めたとは随分なフライング。

 田んぼは代掻きのための水もまだで、やっと苗床がチラホラ目につく程度。

 
 (美容室の燕の子)

 近くの美容室の軒先には、去年と同じ場所に燕が巣をかけ、ヒナたちが異様に大きな嘴だけを巣の外に覗かせていた。

 燕ほど遠慮なく、人の出入り口の真上などで巣をかける鳥はいない。

 そう言えば、燕の巣では思い出すことがある。

 
 (お茶屋の燕の子)

 先の地震で倒壊し、もう無くなってしまったお茶屋の入り口のスポットライトの上は常連がいたものだった。

 店番をしていた中学生くらいの女の子と、落ちたヒナを元に戻すため脚立に昇ったことを思い出す。

 
 (陶器店のツバメの巣)

 これは佐賀の焼き物の里を訪ねた時の、陶器店の店内の天井。

 店の中央部の天井に巣を掛けられた店主が、商品やお客を汚さないようにと傘を逆さに設置。

 しかも、ツバメの巣やヒナも目につくようにと透明なビニール傘にしているところがミソ。

 燕と人間は、長い間の生活を通じて信頼関係を築いてきたのだ。

 やがて田んぼに水が引かれ、田植えが終わる頃にはスイスイと害虫駆除に携わる燕の姿が見られることだろう。

 農家の田んぼの害虫駆除に、一般の家庭や商店も協力するのである。

 日本は古来から瑞穂の国だったのだ。

 「平成も令和も同じ空の色」・・・・しろ猫

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コメント
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