カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

川尻「工芸会館」で「アマビエ」に会う

2020-06-04 13:44:27 | おでかけ
 相方が、熊本市南区川尻にある「工芸会館」で催されている陶器展を見たいという。

 天候が悪かったり、制限オープンだったりで今日まで様子見をしていたが、天気も回復したので出かけた。

 
 (工芸会館)

 何年か前に訪れたことがあるのに、細部の道筋はすっかり忘れていた。

 瑞鷹という酒造会社が直ぐ横に有り、会館も酒蔵風の建物になっている。

 
 (入り口付近)

 肥後の妖怪アマビエと、赤く長い舌を出す金太の大きな造り物が出迎える。

 アマビエは最近知ったが、金太の方は伝統の工芸品である。

 無人の受付で、未使用の鉛筆を手に取り、住所・氏名・電話番号を記入して、ポストに入れ鉛筆は使用済みの箱へ。

 
 (陶器展のコーナー)

 1階は陶器、竹細工、木工製品、肥後象眼、その他もろもろを展示。

 2階は、古布の展示販売など。

 その他、奥には体験的な作業コーナーや、定期的な講習などが行われている。

 6月1日から、それなりのウイルス対策を行いながら、通常の運営態勢に戻っている。

 先の地震で、皿・湯呑などが割れ、その後勢いに乗って「断捨離だぁ」等と陶器類を不燃ごみで大量処分した。

 で、湯呑が足りない、ということを来訪者があるたびに痛感したというのが相方の弁。

 気に入ったものを探してウロウロが続くので、私は入口付近の「アマビエ」の説明書きでも読むことに。

 
 (アマビエの由来)

 その由来によると・・。

 肥後国の海中(有明海)から、毎夜光るものが浮いてくるので所轄の役人が調べに行って、アマビエに逢った。

 アマビエが言うには、疫病などが流行するので、私の姿の写しを配って災いを避けるがいいと言い残して、海中に帰っていった。

 そこで、役人はアマビエの姿を写生したものを、江戸へ送ったいというちょっと奇妙な物語。

 「アマビエ」という名前を聞いた時「甘エビ」の間違いと思うほど、熊本出身だという妖怪の事を、私は知らなかった。

 水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」の中の妖怪で、「一反木綿」か「塗り壁」のどちらかは、確か熊本出身だったという記憶はあるが。

 どちらも、人間に悪さをするタイプの妖怪ではなく、人間の味方をしようというのだから、守り神的扱いでも良さそうな感じ。

 ふとアマビエの像の前の、小さな箱に名刺サイズのアマビエのカードが何枚も入れてあった。

 ご自由にお持ちください、と書いてある。

 
 (アマビエの守り札)

 1枚手に取って眺めると、「防疫万全」「疫病退散」「君禍終息」「平穏無事」という誠に、有難い効能がずらり。

 新型コロナウイルスの治療薬並びに予防ワクチンの、早期開発促進を祈りつつ、当面はアマビエ頼みもよろしいかと。

 そうだなあ、隣県にいる子供達にも1枚ずつ、相方の友人夫婦にも県境越えで大変だろうから1枚などと、気づいたら4枚になっていた。

 神代の時代から、人智の及ばぬ厄災などでは、ただ祈りつつ疫病の退散を待ったのだろう。

 まあ、自身への注意喚起の意味合いを込めて持っていて悪いこともないだろう。

 「コロナより他の句材が見当たらず」・・・・しろ猫

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コメント
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