先日、ラズロ.パップ(laszlo papp)という、伝説のボクサー(示談屋さんも知らないだろう?)の動画を観ることが出来ました。
このボクサー、アマの経歴がスゴ過ぎるi 何とロンドン、ヘルシンキ、メルボルンと五輪3大会で金メダルを獲っているのですi
こんな恐ろしいキャリアの持ち主など聞いたことありません。まあ、普通は一回獲ったらプロに行くでしょうけど...
57年にプロ入りしてからも無敗の27連勝、64年にやっと世界タイトル挑戦という話が持ち上がったが、突然引退してしまったのです。
理由は彼の母国が社会主義国ハンガリーだったからで、当局が世界戦までは認めなかったのです。現代のように東欧系のボクサーが自由に活躍出来る時代だったら...
映像に観るラズロ.パップは、一口に言えば、60年代のゴロフキンという感じです。
堅実という表現がピッタリで、さほどスピードも無く、フットワークも軽くなく、大振りのパンチもある...どっちかというとドンクサく見えるが、何故かパンチを食わない、逆にパンチが当たる...一発一発は相当強い、重そう...しかし、深追いはしない...見た目には分からない不思議な強さを持ったボクサーなのでした。
たら、ればの話になりますが、年齢的にあまり長くは無理でも、彼は間違いなく60年代のミドル級王座に君臨していたでしょう。
かつてはこのパップのような不運なボクサーがゴロゴロ居ました。
例えば、"黒い恐怖"マヌエル.アルメンテロス(キューバ)。58年に来日して、バンタム級世界ランカー石橋広次(テレビ東京系のボクシング解説が懐かしい)を何度もマットに沈めて戦慄KO勝ちし、その強さは古いボクシング識者の間で語り草になっているようですが、世界王座はおろか一度も王座に挑戦したことが無いのです。一度は動画を観てみたい伝説のボクサーです。
60年代フェザー級の名王者ビセンテ.サルディバル(メキシコ)の動画を幾つか観ていますが、彼の軍門に降った強豪たちの中で、世界王座経験者シュガー.ラモス(キューバ~メキシコ。その試合で失冠)、イスマエル.ラグナ(パナマ。ライト級で二度戴冠)らよりも増して私の目に強豪に映ったのは、ベビー.ルイス(キューバ~米国)という、サルディバルに初黒星を付けたボクサーでした。
その試合、サルディバルが勢い余ってキックをしてしまい"足をつけた"(失格負け)のですが、絶妙なカウンターでダウンを奪うなど、僅差ながら優位に進めていたようでした。
攻防のバランスがとてもいいボクサーに見えましたが、やはり一度も世界王座に挑戦することなく、ランキングから消えて行きました。
上記したこととは違う趣ですが、やはり最近とてもショッキングな動画を観ました。
これまで私にとっては、オールタイムの伝説のディフェンス.マスターである、ニコリノ.ローチェ(アルゼンチン。68年、藤猛からスーパーライト王座を奪取)が何とダウンを奪われたのですi
このボクサーの動画も幾つか観ていますが、ほとんどマトモにパンチを貰うシーンなど観たことがありません。
その相手のパンチをことごとくかわしまくる様は、"あれはコンピューター仕掛けじゃなかろうかi"と思うくらいなのですが、一瞬の隙をつかれカウンターを貰ってしまい、グラつき、追撃を食ってダウンi これは、効いたi...しかし、辛うじてゴングに救われたi
イントカブレ(触れることの出来ない男)の初防衛戦は、実に危機一髪なのでした。しかし...私の長年の伝説は破れたi(ヘンな言い方ですが)
この相手はベネズエラ初の世界王者(スーパーライト)、カルロス.エルナンデス。のっぽ、痩せ形の強打者。あのホセ.ナポレスもKO勝ちはしたが、ダウンを喫したという(この映像は無いのかi)...この男は私にとり新たな伝説になったようです。試合にムラがなければボクシング史に残る存在になっていたかも分かりません。
伝説は実際の映像に触れることで、失ったり、新たに生まれたりしますが、こうして今に居ながら過去の幻の映像を通して観れる姿こそ生きた伝説なのでしょう。
このボクサー、アマの経歴がスゴ過ぎるi 何とロンドン、ヘルシンキ、メルボルンと五輪3大会で金メダルを獲っているのですi
こんな恐ろしいキャリアの持ち主など聞いたことありません。まあ、普通は一回獲ったらプロに行くでしょうけど...
57年にプロ入りしてからも無敗の27連勝、64年にやっと世界タイトル挑戦という話が持ち上がったが、突然引退してしまったのです。
理由は彼の母国が社会主義国ハンガリーだったからで、当局が世界戦までは認めなかったのです。現代のように東欧系のボクサーが自由に活躍出来る時代だったら...
映像に観るラズロ.パップは、一口に言えば、60年代のゴロフキンという感じです。
堅実という表現がピッタリで、さほどスピードも無く、フットワークも軽くなく、大振りのパンチもある...どっちかというとドンクサく見えるが、何故かパンチを食わない、逆にパンチが当たる...一発一発は相当強い、重そう...しかし、深追いはしない...見た目には分からない不思議な強さを持ったボクサーなのでした。
たら、ればの話になりますが、年齢的にあまり長くは無理でも、彼は間違いなく60年代のミドル級王座に君臨していたでしょう。
かつてはこのパップのような不運なボクサーがゴロゴロ居ました。
例えば、"黒い恐怖"マヌエル.アルメンテロス(キューバ)。58年に来日して、バンタム級世界ランカー石橋広次(テレビ東京系のボクシング解説が懐かしい)を何度もマットに沈めて戦慄KO勝ちし、その強さは古いボクシング識者の間で語り草になっているようですが、世界王座はおろか一度も王座に挑戦したことが無いのです。一度は動画を観てみたい伝説のボクサーです。
60年代フェザー級の名王者ビセンテ.サルディバル(メキシコ)の動画を幾つか観ていますが、彼の軍門に降った強豪たちの中で、世界王座経験者シュガー.ラモス(キューバ~メキシコ。その試合で失冠)、イスマエル.ラグナ(パナマ。ライト級で二度戴冠)らよりも増して私の目に強豪に映ったのは、ベビー.ルイス(キューバ~米国)という、サルディバルに初黒星を付けたボクサーでした。
その試合、サルディバルが勢い余ってキックをしてしまい"足をつけた"(失格負け)のですが、絶妙なカウンターでダウンを奪うなど、僅差ながら優位に進めていたようでした。
攻防のバランスがとてもいいボクサーに見えましたが、やはり一度も世界王座に挑戦することなく、ランキングから消えて行きました。
上記したこととは違う趣ですが、やはり最近とてもショッキングな動画を観ました。
これまで私にとっては、オールタイムの伝説のディフェンス.マスターである、ニコリノ.ローチェ(アルゼンチン。68年、藤猛からスーパーライト王座を奪取)が何とダウンを奪われたのですi
このボクサーの動画も幾つか観ていますが、ほとんどマトモにパンチを貰うシーンなど観たことがありません。
その相手のパンチをことごとくかわしまくる様は、"あれはコンピューター仕掛けじゃなかろうかi"と思うくらいなのですが、一瞬の隙をつかれカウンターを貰ってしまい、グラつき、追撃を食ってダウンi これは、効いたi...しかし、辛うじてゴングに救われたi
イントカブレ(触れることの出来ない男)の初防衛戦は、実に危機一髪なのでした。しかし...私の長年の伝説は破れたi(ヘンな言い方ですが)
この相手はベネズエラ初の世界王者(スーパーライト)、カルロス.エルナンデス。のっぽ、痩せ形の強打者。あのホセ.ナポレスもKO勝ちはしたが、ダウンを喫したという(この映像は無いのかi)...この男は私にとり新たな伝説になったようです。試合にムラがなければボクシング史に残る存在になっていたかも分かりません。
伝説は実際の映像に触れることで、失ったり、新たに生まれたりしますが、こうして今に居ながら過去の幻の映像を通して観れる姿こそ生きた伝説なのでしょう。