人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

伝説のボクサー

2019-04-24 12:12:19 | 雑記
先日、ラズロ.パップ(laszlo papp)という、伝説のボクサー(示談屋さんも知らないだろう?)の動画を観ることが出来ました。
このボクサー、アマの経歴がスゴ過ぎるi 何とロンドン、ヘルシンキ、メルボルンと五輪3大会で金メダルを獲っているのですi
こんな恐ろしいキャリアの持ち主など聞いたことありません。まあ、普通は一回獲ったらプロに行くでしょうけど...
57年にプロ入りしてからも無敗の27連勝、64年にやっと世界タイトル挑戦という話が持ち上がったが、突然引退してしまったのです。
理由は彼の母国が社会主義国ハンガリーだったからで、当局が世界戦までは認めなかったのです。現代のように東欧系のボクサーが自由に活躍出来る時代だったら...
映像に観るラズロ.パップは、一口に言えば、60年代のゴロフキンという感じです。
堅実という表現がピッタリで、さほどスピードも無く、フットワークも軽くなく、大振りのパンチもある...どっちかというとドンクサく見えるが、何故かパンチを食わない、逆にパンチが当たる...一発一発は相当強い、重そう...しかし、深追いはしない...見た目には分からない不思議な強さを持ったボクサーなのでした。
たら、ればの話になりますが、年齢的にあまり長くは無理でも、彼は間違いなく60年代のミドル級王座に君臨していたでしょう。
かつてはこのパップのような不運なボクサーがゴロゴロ居ました。
例えば、"黒い恐怖"マヌエル.アルメンテロス(キューバ)。58年に来日して、バンタム級世界ランカー石橋広次(テレビ東京系のボクシング解説が懐かしい)を何度もマットに沈めて戦慄KO勝ちし、その強さは古いボクシング識者の間で語り草になっているようですが、世界王座はおろか一度も王座に挑戦したことが無いのです。一度は動画を観てみたい伝説のボクサーです。
60年代フェザー級の名王者ビセンテ.サルディバル(メキシコ)の動画を幾つか観ていますが、彼の軍門に降った強豪たちの中で、世界王座経験者シュガー.ラモス(キューバ~メキシコ。その試合で失冠)、イスマエル.ラグナ(パナマ。ライト級で二度戴冠)らよりも増して私の目に強豪に映ったのは、ベビー.ルイス(キューバ~米国)という、サルディバルに初黒星を付けたボクサーでした。
その試合、サルディバルが勢い余ってキックをしてしまい"足をつけた"(失格負け)のですが、絶妙なカウンターでダウンを奪うなど、僅差ながら優位に進めていたようでした。
攻防のバランスがとてもいいボクサーに見えましたが、やはり一度も世界王座に挑戦することなく、ランキングから消えて行きました。
上記したこととは違う趣ですが、やはり最近とてもショッキングな動画を観ました。
これまで私にとっては、オールタイムの伝説のディフェンス.マスターである、ニコリノ.ローチェ(アルゼンチン。68年、藤猛からスーパーライト王座を奪取)が何とダウンを奪われたのですi
このボクサーの動画も幾つか観ていますが、ほとんどマトモにパンチを貰うシーンなど観たことがありません。
その相手のパンチをことごとくかわしまくる様は、"あれはコンピューター仕掛けじゃなかろうかi"と思うくらいなのですが、一瞬の隙をつかれカウンターを貰ってしまい、グラつき、追撃を食ってダウンi これは、効いたi...しかし、辛うじてゴングに救われたi
イントカブレ(触れることの出来ない男)の初防衛戦は、実に危機一髪なのでした。しかし...私の長年の伝説は破れたi(ヘンな言い方ですが)
この相手はベネズエラ初の世界王者(スーパーライト)、カルロス.エルナンデス。のっぽ、痩せ形の強打者。あのホセ.ナポレスもKO勝ちはしたが、ダウンを喫したという(この映像は無いのかi)...この男は私にとり新たな伝説になったようです。試合にムラがなければボクシング史に残る存在になっていたかも分かりません。
伝説は実際の映像に触れることで、失ったり、新たに生まれたりしますが、こうして今に居ながら過去の幻の映像を通して観れる姿こそ生きた伝説なのでしょう。

コメント (56)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 霊に始まる | トップ | 生ける現存 »

56 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジダン屋)
2019-04-24 21:37:24
ラズロ.パップ?全然名も聞いた事が無かったです
旧共産圏じゃなきゃ世界王者で名を残してたでしょうねえ
サルディバルと言えば柴田国明との死闘ですよね
最近はテオフィモロペスと言う御茶目なキャラの選手
が気に入ってます 出世出来るかな?
返信する
Unknown (シタテルヒコ)
2019-04-24 21:55:13
私はモンスター井上に勝てるのは、超絶技巧の持ち主か、井上のように速く、強いパンチを打てる選手しかいないと思っていたのですが、ローチェのダウンシーンを観てて、体重差超越架空対決で、ロマチェンコが被弾して負けるシーンが頭に過ったのでした。
返信する
Unknown (ジダン屋)
2019-04-25 21:10:33
なんとテテが負傷でドネア戦棄権ですと!
なんて事でしょうガッカリ

返信する
Unknown (シタテルヒコ)
2019-04-25 21:35:18
テテとネリーで勝った方が優勝者と対戦ってのはどうでしょう?
それと、村田がブラントと再戦ですか...忘れてたけど、難しいでしょうね。
返信する
Unknown (ジダン屋)
2019-04-28 21:33:55
ドネアあっさり勝ちましたねえ
かつての異様な威圧感は影を潜めていましたが
冷静で淡々と計算通りにフィニッシュまで支配
してた感じがします
返信する
Unknown (シタテルヒコ)
2019-04-29 10:18:08
ドネアはやはり、スピード、パワー、防御感とも衰えて居るのは隠せないですね。井上戦(決まったも同然?)が最後になるような気がします。
返信する
Unknown (ジダン屋)
2019-04-29 22:48:02
バンタムのリングで井上が負けるとは考え難いですよねえ まあ勝負は何が起きるか分かりませんがね
不調でジムワークを離脱していたとの記事も載ってましたが多少のハンデが付いても…
返信する
Unknown (ジダン屋)
2019-05-06 22:08:26
アンカハスVS船井は無念のTKO負けでした
アルバレスVSジェイコブスは観てないけど酷い塩だったとの評判です カネロ興味無し
ワタクシ注目の悪ふざけ男、バク転バカ踊りのテオフィモロペスと中谷正義が世界タイトル挑戦権を賭けて七月に激突が決定した様です
中谷頑張れ!
返信する
Unknown (シタテルヒコ)
2019-05-06 22:42:29
伊藤雅雪V2はまず無難でしょう? 米国で戦う心意気は素晴らしい。
アンカハス、シーサケット...少し前、井上の相手として浮上したけどいずれ井上と対戦しませんかねえ。
返信する
Unknown (ジダン屋)
2019-05-14 21:19:23
やっと井上VSロドリゲスが今週ですか
ロドリゲスはワタクシ好みのボクサーでピンポイントでカウンターを打ち込むタイトな選手ですな
力みが無い所が良いですが難を言えば足は然程に速く
ない気がします

返信する

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事