既に三日経過しましたが、11月1日(土)は11月の運転会でした。土曜日はいつもならば講義の日なので欠席のはずでしたが、大学祭で私の講座も休講。喜び勇んでお出かけしたのですが、夕方別件の会合があって重たい機関車では動きが取れなくなりそうです。 ということと今回は吉祥寺の大きなお寺の子供会が見学に来るといういつもにないイベントが付属しています。 みんなに顰蹙を買うかなと思いつつ「蒸気で動くには変わりないや。」と受け狙いもあり蒸気消防自動車を持ち込みました。
参加者は結構気合いが入っていて着いた時には既に汽車汽車のオンパレード。その片隅でコソコソ準備をし子供達の来訪を待ちました。 参加者は、あっと驚く40人、運転会の見学者数の最長不倒距離です。ドラフト音も勇ましく動いている機関車にみんな興奮気味で我々も一気に盛り上がってしまいます。
が、私は消防車です。と思ったら赤い色が効いたのかここにもどっと集まり、蒸気エンジンに質問が集中します。電池でもなく蒸気で動くことが不思議なようです。とりわけ固形燃料が燃えているのに興味を持っているようです。私にも覚えがあるのですが、子供は火遊びが大好きなんですね。(笑)
金色のボイラーが珍しいのでしょう触ろうとするから危なくて仕方ありません。 まずは煙突の上に手をかざし熱くて手を引っ込めることを経験させるとこれでこの箇所は危険なものであることがどうやら理解してくれたようです。その後はご覧のような状況です。
それでも気が付いたら煙突の熱で前髪を焦がした子が一人いましたが、事故も起きず一通りデモと説明を終えました。写真は蒸気エンジンで動くポンプでホースから出る水で手を洗っている光景です。熱い水の力で冷たい水がホースから出るというからくりが不思議で仕方ないようでした。
このようなリアルなものでの教育も大切だなと思ったひとときです。この消防自動車は独逸の玩具。彼の国には今でもこのような原始的な機械玩具が販売されておりさすがに機械の好きな国民だと感心します。半年経ってゴミになる玩具ではなく数十年後でも現役の玩具は大変貴重ですし、これらを愛する国民の底力は侮れないと思います。たかが玩具と云うなかれであります。我が家では30数年目の蒸気ロードローラーと10年目?のこの自動車が健在です。
メインラインではこんな具合に大型機から小型機までひっきりなしに走り回っていました。 ただ、蒸気機関車というものは子供達にとってはエイリアンの乗り物のようで何だか近寄りがたく感じていたのかも知れません。 電気で動く東横線の編成が走り始めたら歓声が上がりました。ということはもっと実物に接する機会を増やして蒸気機関車を好きになる教育も必要なようですね。(苦笑)
写真は一部、当運転会の事務局長さんから拝借しました。ありがとうございます。