INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

2011年4月1日ダイヤ改正(8)

2011年03月26日 |   ┣ ダイヤ改正2011
(つづき)
・70番台の補足(その3)
今回の70番台の大再編、賛否が渦巻いているようなので、自分なりにいろいろと考察してみたいと思う。

上の図が現行、下の図が4月以降のイメージである。
現在、天神でののりばは、A1~D1が郵便局前、B2~D4が日銀前、A2~A4が明治通り(福銀本店前、大和証券前)となっている。

このうち、B2~D2の横のラインは、現在一つの“流れ”として捉えられている(一般道路経由の「72番」「75番」「76番」が該当)のだが、今回の再編は、“B2~D2の横のラインを一つの流れとして捉えることに対して見切りをつけた”という説明ができると思う。

これまでは、B2~D2を一つの地域のまとまりと考えて、天神地区でもそれに対応したのりばの割当てが行われていた。
ただ、実際の利用状況や将来予測からすれば、C2~D2がB2を介して都心部とつながるという移動パターンには成長の余地が少なく、B2についてはA列に取り込み、C2については行1に取り込んだほうが得策と判断したということではないだろうか。

「77番」「78番」「79番」の天神でののりばが昭和通り(日銀前)ではなく明治通り(大和証券前)なのは「B2がA列に取り込まれた」(赤い矢印)ことを示しており、また、「72C」ののりばが日銀前から郵便局前に変更になるのは「C2が行1に取り込まれた」(青い矢印)ことを示しているといえる。

…という考えから、当初の記事では「70番台ののりばを昭和通りと明治通りに分けることはある種の“賭け”といえそうだ。個人的には、この選択には一定の合理性も認められると思うので、“無謀な策”ではなく“賭け”と表現した」と書いたところである。

ただ、これに関する周知徹底が足りないと思われること、「72C」の本数がそこまで多くなく“「72C」が来なかったら一般道路経由もあるからいいや”というバスの待ち方ができなくなること、明治通りを運行するバスが増えること…など、懸念も少なからずあり、今後ちゃんと定着していくのか注目していきたい。

なお、図の黄色や茶色は、バス前面の行先表示右横の「色幕」における色(方面色)を表しているが、4月以降、「72C」の方面色が茶色から黄色に変更になるという意味ではないのでご注意を(もしかしたら変わるかもしれませんが)。
(つづく)
コメント (2)
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