スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NARグランプリ&第一部定理一六の意味

2007-01-18 20:27:59 | 地方競馬
 10日にNARグランプリが発表になっていますので、先日のJRA賞と同様に、競走馬の部門の受賞馬を紹介し、短評を入れます。ただし、僕はアラブとばんえいは分かりませんので割愛します。
 年度代表馬は船橋のアジュディミツオー(血統)。川崎記念、かしわ記念帝王賞とGⅠ3勝。活躍できたのは上半期だけですが、当然の受賞です。
 各部門に牡牝の区分はなく、2歳最優秀馬は船橋のフリオーソ全日本2歳優駿GⅠを勝っているわけですから文句なしです。
 3歳最優秀馬は船橋のチャームアスリープ桜花賞東京プリンセス賞関東オークスGⅡと南関東牝馬三冠。とくに交流重賞を勝っているのはこの馬だけですのでこれも当然でしょう。
 4歳以上最優秀馬はアジュディミツオー。最優秀牝馬はチャームアスリープで、これも妥当だと思います。
 最優秀短距離馬は船橋のネイティヴハート。オーシャンステークスGⅢ勝ちが評価されてのもので、どれかを選ぶとなればこの馬しかいないでしょう。
 最優秀ターフ馬は北海道のコスモバルクシンガポール航空国際カップの1勝のみでしたが、GⅠを勝ったのがこの馬だけである以上はこれも当然の受賞といえます。
 南部杯JBCマイル東京大賞典でGⅠ3勝のJRAのブルーコンコルド(血統)が特別表彰馬となっています。

 王将戦第二局は両者が趣向を凝らすことなく相矢倉☗3七銀のよくある将棋になりました。もう仕掛けてはいますがまだまだこれからの将棋でしょう。これが両者の通産120局目となります。

 必然性necessitasの置き換えを説明したので、僕が考える第一部定理一六の意味を示します。
 まず、無限に多くのinfinitaものが生じるとは、無限に多くの様態modiが生じるということです。これは、第一部公理一の意味からして、自然のうちには実体substantiaと様態だけが実在するのですが、第一部定理一四によれば、存在する実体は神Deusだけなのですから、神から生じるものは様態ということになり、問題ないと思います。
 次に、無限に多くの仕方というときの仕方というのを、僕はたとえば物体的な仕方、あるいは観念的な仕方というように解し、これを、無限に多くの属性attributumから、と理解します。第一部定義六によれば、神の本性essentiamは無限に多くの属性infinitis attributisによって構成されるわけで、属性が無限である以上は仕方も無限になる筈で、この点がこの解釈の根拠になります。
 最後の生じなければならぬというのは、単に生じるということ。そこでこの定理Propositioの全体を僕は、神の無限に多くの各々の属性から、無限に多くの様態が必然的にnecessario生じる、という意味に理解します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする