スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

湘南グランプリ&第三の逆説

2008-05-02 19:12:37 | 競輪
 ゴールデンウィーク中の首都圏での記念競輪ということでかなり豪華なメンバーとなっている平塚記念は,今日,2日目の優秀(動画),湘南グランプリが行われました。
 並びですが伏見が石橋につけて東日本,山口は近畿,三宅が九州につけてきれいな3分戦。Sは井上選手が取ってそのまま前受け。伏見選手が中団を取り,石橋選手が4番手。稲垣選手が7番手で周回。
 残り2周のホームから稲垣選手が上昇,石橋選手がこのラインに続きました。バックで稲垣選手は井上選手を叩き,打鐘から石橋選手が発進。稲垣選手も合わせて先行争いでしたが,ここは石橋選手のダッシュが上回り,このラインが出きりました。井上選手もバックから捲っていきましたが,伏見選手は大きく車間を開けて牽制,この捲りに合わせて発進し,そのまま1着。伏見選手マークの手島選手が2着で,稲垣選手が不発で最後尾となってしまった山口選手が,インを突き,最後は伏見選手と手島選手の間に入って3着でした。
 石橋選手が稲垣選手をかまし,稲垣選手が番手で絡むところまでいきませんでしたので,伏見選手にはかなり楽なレース。バックですでに車間を開けていたくらいですから,本人にとっても余裕のあるレースだったのではないかと思います。

 運動というものを静止状態の集積であると考えることは,結局のところ,どんな物体もそれが運動している間はずっと静止しているということを主張しているにほかなりません。これは撮影された写真に写し出された物体は静止しているということ,そしてこの静止状態の連続がこの考え方の場合の運動であると考えられることから明らかだといえるでしょう。ところで,ゼノンの逆説のうち,まさにこのことを主張しているのが第三の逆説であるということになります。そこで今度は一旦は第二の逆説から離れ,この第三の逆説の方を詳しく分析していくことにします。そしてこの分析から,第二の逆説のどこに誤りがあるのかということが,はっきりと理解できるのではないかと思います。
 詳しく分析する前にに注意しておきます。弓から放たれた矢は,放たれる前は静止していて,放たれると運動します。そして現実的にはこの運動は永遠のものではなく,どこかに刺さったり,あるいは地上に落下するなどしてこの矢は静止します。そこでこの場合には矢は,静止→運動→静止という順をたどることになります。第三の逆説はこのときに,矢は運動している間も静止しているということを示すわけですが,これは弓から放たれた矢に特有の事柄ではありません。むしろこの矢についての分析をすることにより,一般的に運動している物体は,運動している間はずっと静止しているということが論理的に導かれます。またゼノンの意図もそうしたことを示すことにあったといえます。よって,ここからは矢の運動を中心に分析していきますが,このことがすべての物体に妥当するということをあらかじめの前提とすることにします。
コメント (2)
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