スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

かきつばた記念&逆説の全体

2008-05-06 19:27:37 | 地方競馬
 公営競技には年に3回の稼ぎ時があり,年末年始,お盆,そしてゴールデンウィーク。連休最後の今日は名古屋でかきつばた記念(動画)が行われました。
 発走はキングスゾーンが最もよく,最初の直線では先頭に立ちましたが,内から押して出ていったコンゴウリキシオーがコーナーワークで先手を奪い返しこちらの逃げ。キングスゾーンは2番手で3番手にはアグネスジェダイ。前半の600メートルは36秒2で,ハイペースには違いないのかもしれませんが,それほど厳しいものにはなりませんでした。
 逃げたコンゴウリキシオーが3コーナーからさらに後続との差を広げにかかると,キングスゾーンとアグネスジェダイはついていけず,外からメイショウバトラーとリミットレスビッドが進出。しかし直線に入ったところではもう差が広がりすぎていた感があり,逃げ切ったコンゴウリキシオーが優勝。直線では大外のリミットレスビッドの方がよく伸び,こちらが2着で,メイショウバトラーは3着でした。
 優勝したコンゴウリキシオーは昨春のマイラーズカップ以来の勝利。それを含めて過去に芝の重賞を3勝していて,重賞は4勝目ですが,ダートの重賞は初勝利。マイラーズカップはレコード勝ちで,その次の安田記念でも僅差の2着になったほどの馬。昨秋以降は不振に陥っていた感がありますが,力を出せばこの勝利も当然とはいえます。逃げて,あまりペースを緩めずに後ろを引き離すというのが好走パターンで,今日はその通りのレースになりました。今後どういう路線に進むのかは分かりませんが,今日の勝利が復活のきっかけになればいいと思います。藤田伸二騎手,山内研二調教師のコンビはかきつばた記念初制覇。

 明日は船橋で東京湾カップ。もう1度オーラガイア◎に期待してみます。モエレラッキー○とヴァイタルシーズ▲。そしてブライトフェース△にギャンブルオンミー△。

 ゼノンが逆説の全体を通じて示したかったことは,一般的に物体なるものは運動をしないということでした。そこでまず,第一の逆説と第二の逆説で数列の稠密性という原理がいかに不条理な事柄を発生させるかを示し,しかる後に,第三の逆説の矢の運動から,運動なるものが静止状態の集積であるということを示したのだと考えられます。
 しかしスピノザの実在論,とりわけ第二部自然学①公理一に対するゼノンの批判というものを考える場合には,たぶんこの順序を逆にした方が理解しやすいでしょう。すなわちまず第三の逆説が物体の運動が静止状態の集積であるということを示し,この結果として,運動の非連続性を抽出します。そこでこの非連続性を解消するためにもしも数列の稠密性という原理を導入すれば,今度は第二の逆説で示される事柄を認めなければならなくなるわけです。
 したがって,もしもゼノンの原理の全体を認めるならば,全体の構図としては次のどちらかでなければならないことになります。つまり,物体の運動は静止状態の集積である,いい換えれば,物体は運動なるものをしないか,そうでなければ,アキレスは亀を追いかけても永遠に追いつくことができないということを認めるかです。
 したがって,実際の問題というのは,単に第二の逆説か第三の逆説についてのみ生じているのではなくて,むしろ第二の逆説と第三の逆説の両方にまたがるような原理,あるいは両方に共通するような原理のうちに生じているのです。そこでこの逆説に対する反論は,そうした観点からなされなければならないのです。
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