スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

竜王戦&医師の所見

2018-11-14 19:08:42 | 将棋
 1日と2日に鹿島神宮で指された第31期竜王戦七番勝負第三局。
 羽生善治竜王の先手で角換り相腰掛銀。後手の広瀬章人八段が駒得の代償に受け身に回ったので先手が猛攻。僕は先手の攻めはさすがに無理なのではないかと思っていたのですが,厳密には繋がっていたようです。
                                     
 先手が☗4三歩☖同金と叩いて2五の龍で2二の歩を取った局面。ここは☖3二銀と受ける一手です。
 先手は☗2一銀と打ちましたがここは☗4二歩もあったところで,あるいはそちらの方が優ったのかもしれません。
 後手は☖同銀と取って☗同龍に☖3一桂と受けました。これだと☗3二銀☖5二玉☗4三銀成☖同玉までは必然でしょう。先手は☗2二龍と引き後手は☖4五銀と桂馬を外しました。
                                     
 もう切れ模様のようですが☗4四歩と叩けば攻めが続いたようです。しかし☗4二金と打ってしまったために☖5三玉☗5二金☖6四玉☗4二龍とした局面で反撃され,受けに龍を使わなければならない展開になってしまいました。
 広瀬八段が勝って1勝2敗。第四局は24日と25日です。

 帰り際に看護師から声を掛けられました。
 酸素吸入器が鼻から管を通すものから鼻と口を覆うマスク状のプラスチック製のものへ変化していたのですが,これは血中の酸素濃度の低下が顕著であるためだということでした。そしてこの影響で,意識が混濁することがあると伝えられました。実際にこの日,たとえば僕はお寺の奥さんから前夜にあった電話の話をしましたが,その会話はすべてが成立していたというわけではなく,成立していない部分もあったのです。
 血圧は現時点では異常はないとのことでしたが,容態が急変する可能性はあるので,そのことは理解しておいてほしいとも伝えられました。これについては僕は以前からそういう状況に入っているという認識がありましたので,いよいよ看護師からもそういう話を伝えられる状況に至ったのだと思いました。
 8月2日,木曜日。午前11時半前に病院からの電話がありました。医師から僕の方に伝えておきたいことがあるので,見舞いにきたときにナースステーションに寄って声を掛けるようにとの連絡でした。見舞いに行ったのは午後1時15分です。病室に行く前に医師の話を聞きました。医師によれば,現状は痛みと苦しみを除去しているという状況で,診察している限りでは,それは成功している,いい換えれば母は痛みも苦しみも感じていないと推定されるとのことでした。これは僕が見た限りでも確かにそうで,母はそうしたことを訴えることはありませんでしたし,身体的に痛みや苦しみがあるというようにも感じることはありませんでした。余命についてはもう本人の体力がどれくらい残っているのかということがすべてであるということでした。いい換えればすでに余命があとどれくらいであるのかということをはっきりと判定するような状態を通り越しているということです。
 看護師からは,もうトイレに行くのも大変だろうから,カテーテルを挿入したと伝えられました。食事はしていないので,排便はもうないだろうとのことで,この日から母はベッドより外に出ることはなくなりました。また,食事は摂れないので,この日の夕食から食事の提供は中止するとのことでした。
コメント
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