スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

大宮記念&第一部定理一六

2007-01-16 22:23:39 | 競輪
 大宮記念決勝
 佐藤選手がSを取ったので北日本の前受け。コメントとは異なり山口選手がここを追走し、5番手に平原選手。村本選手が最後尾で周回。
 残り2周から平原選手が徐々に上昇。山口選手がこちらに切り替え、伏見選手は7番手まで引きました。打鐘から村本選手が上昇し番手戦を挑むと、最後尾から高谷選手が上昇し、平原選手を抑えました。どうやら北日本のイン切り作戦だったようで、ここをホームから伏見選手が踏み込んでいったのですが、平原選手もうまく対処したので先行争いになりました。この隊列の短くなったところを、ごちゃついたので離れていた手島選手が一気の捲り。このスピードがよく、バック過ぎでは一気に捲りきってしまいました。結果、長い直線は手島選手と後閑選手の一騎打ちとなりましたが、手島選手が抑えきって優勝を飾りました。2着に後閑選手。3着には佐藤選手が入っています。
 優勝した群馬の手島慶介選手は昨年11月のふるさとダービー防府以来のグレードレース優勝。昨年はグランプリにも乗りましたし、今年も幸先のよいスタートとなりました。完全に一流レーサーの仲間入りを果たしたようです。

 明日は浦和でニューイヤーカップがあります。ここは人気でしょうがアンパサンド◎に期待。相手の本線はタガタメ○とザマローレル▲で、あとレッドドラゴン△とクールヴォイス△。

 僕は第一部定義五は名目的定義であると理解しています。しかし、どんな事物にもそれに固有の本性essentiaがあるというのは、あらゆる様態modiに本性があるということですし、事物の本性というのは実在的なものとして考えられなければなりません。そこで変な誤解を招かないように、様態というのが実在的なものであるということについて、『エチカ』に訴えておくことにします。そのために必要なのは第一部定理一六です。
 「神の本性の必然性から(ex necessitate divinae naturae)無限に多くのものが無限に多くの仕方で(言いかえれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが)生じなければならぬ」。
 生じなければならぬ、というのは実際に生じるという意味です。したがって、すでに第一部定理一一において神divinaeの実在は証明されているので、いい換えれば神が実在的なものであるということは前提しても構わないので、もしもこの第一部定理一六さえ正しいと証明できるならば、必然的にnecessario様態というのも実在的なものであるということになるだろうと僕は考えます。ただし、ここでひとつ注意しておきたいのは、たとえば特殊性と一般性についてのスピノザの考え方などからしてみても、実在するといわれるのは、様態一般のことではなく、個々の様態のことであるということです。
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JRA賞&第一部定理一五証明

2007-01-15 22:34:42 | 中央競馬
 9日に昨年のJRA賞が決定しました。競走馬部門のみ紹介し、短評を加えておきます。
 年度代表馬は天皇賞(春)宝塚記念ジャパンカップ有馬記念とGⅠ4勝のディープインパクト。GⅠ4勝はこの馬だけですし、国内無敗ですから当然の選出でしょう。
 最優秀2歳は牡馬が朝日杯フューチュリティステークスGⅠを勝ったドリームジャーニーで、牝馬が阪神ジュベナイルフィリーズGⅠを勝ったウオッカ。共に2歳の最高峰のレースなので順当です。
 最優秀3歳は牡馬が皐月賞ダービーでGⅠ2勝のメイショウサムソンで、牝馬はオークス秋華賞のGⅠ2勝のカワカミプリンセス。このカテゴリーも、GⅠをふたつ勝っているのがこの2頭だけですから当然です。
 最優秀4歳以上は牡馬がディープインパクト、牝馬はヴィクトリアマイルGⅠを勝ったダンスインザムード。GⅠを勝っているのがこの馬だけの上、アメリカでもキャッシュコールマイルGⅢを勝ちましたのでこの馬しかいないでしょう。
 最優秀短距離馬は天皇賞(秋)マイルチャンピオンシップでGⅠ2勝のダイワメジャー。有馬記念でも3着ですから、短距離馬とはいい難いですが、選ぶとすればこの馬しかいないかもしれません。
 最優秀ダートホースはジャパンカップダートGⅠを勝ったアロンダイト。確かにこのレースは日本のダート競馬の最高峰ですが、南部杯JBCマイル東京大賞典とGⅠ3勝のブルーコンコルドがいましたので票が割れました。僕に投票権があれば、ブルーコンコルドの方に投じていたでしょう。
 最優秀父内国産馬はカワカミプリンセス。ここは投票の2位はメルボルンカップGⅠを勝ったデルタブルースでしたが、僕ならここもブルーコンコルドに投じました。
 最優秀障害馬は中山大障害GⅠを勝ったマルカラスカル。GⅠを勝ったのはこの馬だけなので妥当な選考と思います。

 明日は大宮記念決勝。2分戦で、伏見-佐藤-高谷の北日本と平原-茂木-手島-後閑の関東。山口は関東追走で村本は先手ラインの好位にいくようです。ここは手島選手◎と後閑選手○、伏見選手▲と佐藤選手△で考えます。

 第一部定理一五は次のように証明されます。
 まず、第一部公理一の意味からして、自然のうちには実体と様態だけが実在します。そして第一部定義五から、このうち様態は実体のうちにあるということが分かります。しかし第一部定理一四によれば、自然のうちに実在する実体は神だけなのですから、すべての様態は神のうちにあるということになります。これで、あらゆるものが神のうちにあるということは証明されました。
 次に、第一部公理四からして、ある様態が何らかの知性のうちに正しく概念されるためには、その様態の原因となっている実体、すなわち神の観念がその様態の観念に含まれていなければなりません。これで、あらゆるものは神なしには考えられ得ないということも証明できました。
 すなわち、第一部定理一五でスピノザがいおうとしていることは、自然のうちに実在する神と神の本性を構成する属性以外のすべてのものは神のある属性が変状した様態であって、それは神なしにはあることも考えられることもできないものであるということだと僕は理解しています。
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レディースオープン&第一部定義五

2007-01-14 20:27:43 | 将棋
 このブログのスタイルの説明です。
 11日に指されたレディースオープン決勝三番勝負第一局の回顧です。これはタイトル戦ではないトーナメントの公式棋戦なのですがかなり注目を集めているようです。決勝に進出したのは一方が矢内理絵子女流名人。名人になったため対局数が減っています(名人挑戦者を決めるリーグ戦に不参加のため)が、今期(昨年4月以降)はこの日まで女流の公式戦は9勝1敗と好調でした。注目の要因はもう一方の山から里見香奈女流一級が勝ち上がったため。まだ中学生です。対局は制服(セーラー服)で通しているようで、初々しい感じです。振駒で里見一級の先手。里見一級は相手が居飛車であれば先手・後手には関係なくほとんどの将棋が中飛車。この将棋も得意の中飛車でした。ただし、ごきげん中飛車ではなくオーソドックスなもの。実は僕は将棋を覚えたての頃、近所の伯父とよく指してもらったのですが、その人が中飛車一辺倒。個人的にも懐かしい感じがしました。矢内名人は玉頭位取りにしましたが、結果的に駒組みに進展性を欠いてしまったようで序盤から里見一級がリード。その後、形勢に揺れ動きはあったようですが、先手が決定的に悪くなったという局面はおそらくなく、里見一級が先勝しました。僕が面白いと思ったのは終局後の談話。里見一級はリードしていたと思われる局面でも苦しいと思っていたというのもそうですし、81手目の▲6四歩で勝ちになったと思ったというのも、局面としては早いような気がします。一方の矢内名人は、ベスト4が出揃った段階で、決勝に進出したことがあるのは自分だけという発言をされていたようですし、この将棋を負けた後も、三番勝負なのでひとつは負けても大丈夫という趣旨の発言ですから、これはかなり強気だと思います。手としては、相手が81手目で勝ちになったと思ったといっているのですから、感想戦にもあるように、80手目の△5四歩が最終的な敗着でしょう。里見一級の先勝でさらにこの先が楽しみになってきた感があります。第二局は25日です。

 第一部定理一五を証明する前に、これはまだ紹介していませんでしたので、第一部定義五を採りあげておくことにします。
「様態とは、実体の変状、すなわち他のもののうちに在りかつ他のものによって考えられるもの、と解する」。
これ自体の意味は、様態とは実体の変状のことであって、いい換えれば、ほかのもののうちにあり、またほかのものによって概念されるもののことである、ということで問題ないと思います。ただ、実際の問題としては、第一部公理一により、自然のうちに実在するものは実体と様態だけということにエチカにおいてはなっていますから、様態にとってほかのものといえるのは実体しかないということになり、この定義の中の「他のもの」というのも実体と考えて差し支えないだろうと僕は思います。したがって、僕が考えるこの定義の意味は、様態とは、実体のうちにあり、あるいは実体によって考えられるもののことである、ということになります。なお、僕はこの定義に関しては、この定義そのもの中から様態の実在が生じるという意味でも、この定義の前提として様態の実在が保証されているという意味でも、実在的な定義であるとは考えません。そこでさらに正確を期するなら、もしも自然のうちに実体のうちに存在し、実体によって考えられるものがあるなら、そうしたものについてはそれを様態という、というのがこの定義の意味になるでしょう。
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船橋記念&第一部定理一五

2007-01-13 19:54:18 | 地方競馬
 10日の第51回船橋記念の回顧です。
 ここは先行争いが注目だったのですが、難なくグローリーウィナーが先手を奪って逃げました。これをナイススマイルワンとプライドキムが並んで追い掛け、その後ろにアヤパンという態勢。前半の600メートルは34秒0でした。そんなに速いとはいえませんが、ベルモントギルダーとカセギガシラは共に中団でおっつけ気味の追走。
 直線に入ってもグローリーウィナーの逃げ脚は止まらなかったのですが、馬場の中ほどからプライドキムが楽な感じで上昇、あっさりと捕えて優勝しました。
 この馬はここがJRAからの転入初戦。JRA時代には2004年の全日本2歳優駿GⅠを勝っていて、実はそれ以降は勝利から見放されていたのですが、さすがにここでは力が違っていたようです。レコードタイムでの楽勝で、こうした距離の適性も高かったと思われます。
 管理する船橋の川島正行調教師は、厩舎開業以来、これが通産700勝目となりました。
 2着のグローリーウィナーは、スカイライナースプリントからは4キロも斤量が増えていましたが、先手を取れたことが2着に残れた最大の要因。勝ち馬とは能力の差としかいいようがなく、騎乗した酒井忍騎手も内容には満足されているようです。
 3着はアヤパンで、逃げがベストでしょうが、差してこられたのは収穫。
 ベルモントギルダー(4着)とカセギガシラ(7着)は、この日の内容からすると、能力の上限を見せつつあるように思いました。

 続いて第一部定理一五に進みます。
 「すべて在るものは神のうちに在る、そして神なしには何物も在りえずまた考えられえない(Quicquid est, in Deo est, et nihil sine Deo esse, neque concipi potest.)」。
 第一部の中では、第一部定理一一と並んで僕が最も重要と考えている定理Propositioです。
 ところで、これはニーチェFriedrich Wilhelm Nietzscheの「神は死んだGott ist tot」ということばについて触れたときにもいいましたし、ここでのテーマの本筋からは外れてしまうのですが、僕の立場を明確にするために説明しておけば、第一部定義六からみても明らかなように、スピノザがいう神Deusというのは、僕たちが「神」ということばから一般的にイメージするものとはやや隔たりがあります。スピノザの神は絶対に無限absolute infinitumな実体substantiaと置き換えることも可能だと思います。しかし、そのことに固執するあまり、スピノザは神の存在existentiaを否定したと考えるのは、僕はスピノザの哲学を理解する上で危険な要素を含んでいるのではないかと思っています。確かにスピノザは「神」を否定しているのは間違いないと思います。しかし一方で、スピノザが神が存在すると主張したことも事実なのです。スピノザは、神というのを人間にとって、いわば信仰fidesの対象としては否定したかもしれませんが、認識cognitioの対象としては認めていたと思います。したがってスピノザの哲学に倣っていうならば、僕は神が存在すると信じてはいませんが、神が存在するということを知っているのです。
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王将戦&第一部定理一四証明

2007-01-12 23:34:10 | 将棋
 王将戦第一局。今日は対局中はまったくネットを開く時間がなかったのですが、昨日から指し継がれていた将棋が千日手となったと知り、ちょっと驚きました。千日手というのは将棋のルールのひとつで、いろいろと変遷はあったのですが、現在のルールでは、一局の将棋の中で完全に同一の局面(盤上だけでなく持駒も含めて)が4回出現したら、そこでその将棋は終りにして、先手と後手を入れ替えて初めから指し直すというもの(ただし、王手の場合は王手を掛けている側が手を変えなければならず、4回目が出現した場合はその時点で反則負けになります)。将棋は若干ながら先手が有利とされていますので、千日手となったということは、後手の羽生王将がうまく立ち回ったといえるかもしれません。王将戦は即日指し直しで、後手番・佐藤棋聖のごきげん中飛車vs先手番・羽生王将の佐藤流という戦型に。途中、佐藤棋聖が馬を作らせるという展開にはびっくり。この将棋はおそらく32手目の△9五歩から44手目の△9九香成に至る9筋での攻防が勝負の分岐点で、おそらくこの手順中に先手の羽生王将の方に何か誤算があったものと思われます。羽生王将は受けを放棄して攻め合いに出ましたが、佐藤棋聖の攻めの方が早く、68手という短手数で佐藤棋聖の勝ちとなりました。後手番に回ってしまった指し直し局を勝てたのですから、大きい1勝といえるかもしれません。第二局は18日と19日に指されます。指し直し局と同様に、羽生王将の先手の筈です。
 明日からは大宮記念です。

 第一部定理一四は以下のような背理法で証明することができます。仮に、神以外に何らかの別の実体が実在するとしてみます。これを実体Xとしましょう。すると第一部定義四により、その実体Xはある何らかの属性によってその本性を構成されるということになります。この属性をAとします。一方、第一部定義六によれば、神の本性は無限に多くの属性によって構成されます。したがってAもまた神の本性を構成するでしょう。したがって、Aによってその本性を構成されるふたつの実体、Aと神とがあるということになります。しかしこれはまさに前回のテーマとした第一部定理五に反します。つまり不条理です。よって、自然のうちには神以外にはいかなる実体も存在しないということになるのです。なお、僕は第一部定義六については、この定義から神の存在が直接的に生じてくるという意味の実在的定義であると考えますので、名目性の問題は何もないと思いますが、仮に第一部定義六を名目的であると考えたとしても、第一部定理一一においては神が実在するということが証明されていますので、第一部定理一四が実在的な定理であるということについては、あるいは神の実在をこの定理の前提とすることに関しては、何も問題はないかと考えます。
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和歌山記念&第一部定理一四

2007-01-11 22:44:33 | 競輪
 システムを再セットアップしました。ただ、寿命なのか動作が不安定なところがあります。今後も更新が滞るかもしれませんので予めご了承ください。
 今日は和歌山記念の決勝でした。
 5対2対2という変則的な3分戦。石橋選手が前受けし兵藤選手が続く東日本、澤田選手と前田選手の近畿、松尾選手と山内選手の中部に同期の小野選手が続き、さらに有坂選手と野田選手の北日本もここを追走しての周回。
 残り2周のホームから松尾選手が上昇すると、澤田選手も動いてバックでは一旦先頭に。これを松尾選手が打鐘から叩いて先行。だれも粘らなかったので6番手に澤田選手、8番手に石橋選手で一列棒状の展開になりました。バックから澤田選手の捲り。しかし山内選手が落ち着いて対処し、十分に引きつけておいて番手から発進。結局、直線もそのまま粘りきって優勝。2着にもマークの小野選手が続きました。バック9番手から一旦内に入り、直線では中ほどを鋭く伸びた兵藤選手が3着に入線しています。
 優勝した愛知の山内卓也選手は一昨年の西王座戦でGⅡは制覇していますが記念競輪はこれが初優勝。ここは山崎選手や市田選手という有力選手が脱落した上に、展開にも多分に恵まれました。

 今日から王将戦の第一局が指されています。挑戦者の佐藤棋聖が先手となり、羽生王将の一手損角換り。このまま先手が攻めきれるのかどうかという展開です。このふたりはライバルですが、ここまで羽生王将が80勝38敗と大きく勝ち越しています。

 なぜ本性essentiaの定義Definitioが、単にある事物にとってそれがなければあることも考えるconcipereこともできないというだけでなく、本性にとっても事物がなければあることも考えることもできないという第二部定義二のようなものでなければならないのか、これを『エチカ』に訴えて考えるなら、その根本の部分は第一部定理一四になるだろうと僕は考えています。
 「神のほかにはいかなる実体も存しえずまた考えられえない」。
 前回のテーマとした第一部定理五の中で、僕はその定理Propositioが名目的なものであると考えているということを何回か述べましたが、これはその根拠となっている定理でもあります。というのも、スピノザはここで存在する実体substantiaは神Deusだけであると明言しているわけですから、複数の実体が存在するということはあり得ません。しかし先述の第一部定理五は、明らかに複数の実体の存在existentiaを前提としていますから、これは名目的にしか考えられないと僕は思うからです。しかしもちろん今回はこうしたことは問題にはなりません。どんな事物にもそれに固有の本性がある以上、本性というのは実在的にとらえられるべきであり、一方、この第一部定理一四もまた、完全に実在的な定理であると考えられなければならないからです。
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調子

2007-01-10 21:52:24 | Weblog
 どうもパソコンの調子が悪く,少しお休みするかもしれません。
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熊野古道賞&一般論

2007-01-09 22:54:44 | 競輪
 和歌山記念2日目優秀として行われた熊野古道賞(動画)。加藤選手が前受けして同じ岐阜の浜口選手,これを小倉選手が追い,兵藤選手,有坂選手の東のふたりが追走。6番手から稲垣選手-市田選手-澤田選手-前田選手の近畿4名で周回。残り2周から稲垣選手が上昇すると,有坂選手も車を上げて前田選手に絡むような形に。加藤選手は市田選手まで出させて澤田選手の位置を奪いに行きました。イン有利で加藤選手が奪ったのですが,澤田選手も自力型ですのであっさりとは引かずに外を併走。隊列が短くなったバックで後方から小倉選手が単騎の捲り。このスピードはかなり目につきましたが番手から市田選手が渾身のブロック。これで小倉選手は止まってしまい,返す刀で直線で抜け出した市田選手が1着。市田選手マークという形になった加藤選手が2着に入り,するすると伸びてきた兵藤選手が3着となっています。稲垣選手の後ろを回ったときの市田選手はこれまでも好結果を残しているという印象で,今日もその通りの結果が出ました。こういう相性というのが競輪では大事です。
 明日は船橋記念です。もう1度,カセギガシラ◎に期待し,ベルモントギルダー○,グローリーウイナー▲という順。フォースキック△とアヤパン△も買ってみたいです。あっさりがあればプライドキムでしょう。

 ある事物Aについて,それ(X)がなければAがあることも考えられることもできないという場合だけではなく,AがなければXがあることも考えられることもできないという場合にのみ,XがAの本性を構成するということができるということが重要であるのがなぜかといえば,これはスピノザ自身も第二部定理一〇の備考でいっていることですが,スピノザ以前の哲学者の多くは,そうした条件を事物の本性がどういったものであるのかということの条件には加えずに,単にそれがなければある事物があることも考えることも(あるいは単にあることが)できないという場合だけで,そのそれといわれているところのものがある事物の本性に属するのだと考えていたからです。そしてこれは,別にほかの哲学者の考え方というのをとくに参照しなくても,僕たちが一般的に事物の本性というのがどういうものであるかと認識しているかを考えてみたときの一般的な考え方であるだろうと思います。たとえば,スピノザの本性の意味から離れて三角形の本性がどういうものであるかと考えた場合,一般的には,それがなければ三角形があることも考えられることもできないものについて,それを三角形の本性とみなすのであって,それについて,それが三角形がなくてもあることができるかどうかということについては考えを巡らさないのではないでしょうか。この意味で第二部定義二は,一般論とも少し異なっているといえると思います。
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日本シリーズ&重要な点

2007-01-08 22:37:51 | 将棋
 ずっと紹介しそびれていたのですが,昨年11月26日に東京のよみうりホールで指された日本シリーズ決勝を回顧してみます。日本シリーズというのは選抜されたトップ棋士が,公開対局の早指しでトーナメントを行うもので,今年は佐藤康光棋聖と郷田真隆九段が決勝に進出しました。振駒で佐藤棋聖の先手となり,▲7六歩△8四歩▲1六歩△3四歩▲1五歩という立ち上がり。佐藤棋聖の将棋でいえば,暮れの棋王戦挑戦者決定戦第一局のときに後手で用いた作戦を,この日は先手で指していたということになります。以下△8五歩に▲6八飛と振り,△4二玉に▲2二角成としました。22手目,郷田九段の△5四銀はやや不用意だったかも。すかさず▲8八飛とされ,8筋で飛車も交換になりましたが,直後に△8二飛と打たなくてはいけないのでは先手がリードした感じです。この飛車交換は後手から避けることもできましたが,このあたりは公開対局に特有の勢いかもしれません。先崎八段の解説ですと47手目に▲1四歩から攻めていったのはやり過ぎだったとありますが,先手が悪くなったということはないように思います。後手にチャンスがあったとすればその解説の通りに102手目の△4三金上に変えての△8八歩。▲1六玉との交換は先手が得だった感じです。本譜の106手目の△8八歩は最悪のタイミングで,香車を入手され119手目の▲8五香が痛打。以下,142手目の△7三同馬で△4九香成なら難しかった(△4九香成▲6三成桂△同飛▲5二銀と進むのであれば先手が勝ちそうではありますが)ようですが,▲4六歩と打たれてゲームセット。佐藤棋聖がこの棋戦2度めの優勝を飾りました。郷田九段は2年連続の準優勝。一昨年は郷田九段に重大な見落としがあり,短手数での決着だったのですが,この将棋は熱戦で,ライブで観戦された方も大いに堪能できたのではないかと羨ましくもあります。
 明日は和歌山記念2日目優秀。自力型3人がすべて近畿では並びの予想が難しいので前予想は割愛します。

 スピノザによる事物の本性の定義である第二部定義二で,僕が最も重要であると考える部分は,本性というものは,その本性を構成するような事物がなくてはあることも考えることもできないといっている部分です。この点こそが,僕がこの定義が本性の定義として完璧であると考える要となっている部分であり,同時に,この定義を複雑なものにしている部分であるように思います。スピノザは,もしもある事物Aというものがあるときに,あるいはそのAが知性のうちに概念されるときに,それ(X)がなければAがあることも考えられることもできないという条件だけではXがAの本性に属するとはいえないと考えていて,AがXなしにはあることも考えられることもできない事物であると同時に,そのXもまた,Aがなければあることも考えられることもできないという条件を満たした場合にのみ,XがAの本性を構成するということができると考えているのです。そこで僕がこの定理をテーマとして採用した意図に照らし合わせて考えるならば,僕の課題は,この部分がどうして本性の定義として必要なのかということを示していくということになり,それによってこの意図はほぼ達成されるということになると思います。
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立川記念&前半の意味

2007-01-07 22:38:29 | 競輪
 立川記念決勝(動画)。1番車を得た荒井選手が前受け。このラインを佐々木選手が追走し,5番手に五十嵐選手,8番手から武田選手で周回。残り1周のホームから武田選手の上昇。まずは五十嵐選手を封じ込めるように牽制し,バックで前に出ました。ここを外から五十嵐選手の巻き返し。ただし3番手の中村選手が離れてしまいました。そこを荒井選手も上昇して,うまく武田選手との間に割り込み3番手を確保。このとき離れたために内に切れ込んできた中村選手が荒井選手の番手の山口選手と接触。このあおりで武田選手,佐々木選手,山崎選手が落車してしまいました(中村選手は失格)。結局。残り1周のバックでは逃げる五十嵐選手に牽制気味に車間を開けた渡辺選手,さらに開いて荒井選手-山口選手という態勢。ここから荒井選手が捲って出ると,そのスピードに渡辺選手もブロックできず,また山口選手もついていけずで豪快に捲りきり,荒井選手の優勝となりました。2着には切替えた渡辺選手で,山口選手は3着まで。優勝した佐賀の荒井崇博選手は先月の広島記念に続き,中一場所での記念競輪優勝。今日は得意の前受けからうまく立ち回り,3番手を確保した時点で勝負あり。スピードもかなりのもので強かったと思います。対する渡辺選手はこれでなんと記念競輪は5場所連続の準優勝。この間にFⅠでも準優勝があり,決勝レースでは6戦連続の2着となってしまいました。これはこれで凄い記録です。
 明日からは和歌山記念です。

 第二部定義二の前半の意味の方も,三角形を例として考えておきます。事物(A)が三角形,性質(X)が内角の和が二直角であるということとすると,何か分からないある図形があったとした場合,もしもその図形の性質として,内角の和が二直角であるということが与えられれば,直ちに三角形が定立されます。こういう性質を有する図形は三角形以外にはないからです。しかしもしもあらゆる図形の中から,内角の和が二直角であるという性質だけが除去されるということがあったとしたら(あり得ないですがあると仮定したら),あらゆる図形の中からすべての三角形は滅びてしまうでしょう。よって,その内角の和が二直角であるということは三角形の本性に属し,またこの性質は,三角形が存在することを定立するが,三角形の存在を排除することはないというのが,僕が考えるスピノザがここで表現しようとした意味です。ただ,このことからも,事物と本性が一対一で対応し合うということ,すなわち,一方がなければ他方もないということも出てきてはいます。この性質が排除することができるのは三角形だけであるということ,そして三角形があることによってこの性質もあることができるということは,確かに上述の説明から導き得るからです。
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棋王戦&三角形の場合

2007-01-06 23:05:51 | 将棋
 棋王戦挑戦者決定戦第二局。第一局が深浦八段の先手でしたので,佐藤棋聖の先手かと思い込んでいましたが,変則二番勝負なので改めて振駒。結果,佐藤棋聖の先手になりました。初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△9四歩▲2五歩△9五歩までは第一局と同じ。ここで▲7八金だったので△8八角成。ここから▲同銀△2二銀に▲2四歩といったので凄い将棋になりました。△3五角▲2八飛△5七角成▲1五角。対局の少ない土曜の上に面白い展開ということで何人かの棋士が書かれていますが,神崎七段によるとここで△3三桂は最強の応手だったようです。またこの解説だと23手目の▲4八金は佐藤棋聖の工夫でしょう。先手は飛車を取られたものの銀桂香との3枚換ですから戦果をあげたといえると思います。僕がネットに接続したのは昼食休憩中(27手目の▲3三馬の局面)。時間の関係で手順は追えなかったのですが,後手に何か重大な見落としがあってのもので,すぐに終ってしまうのではないかと心配しました。その後の展開は端折りますが,2時の段階では片上五段は先手が優勢と判断され,6時過ぎには広瀬四段は一旦は後手が指しやすくなっていたと判断されていますので,中盤の戦いでは後手が盛り返したといえるのでしょう。ただ,広瀬四段の指摘にもある通り,46手目の△3九飛は問題だったかもしれません。僕がアクセスできたのは7時半頃で,67手目の▲3八銀と引いた局面。ここはすでに先手の勝ちで,仕方のない△同桂成で5八への利きが消えたので,▲7一角~▲8一銀不成の詰めろが厳しく,最後は即詰みに仕留めて佐藤棋聖の勝ち。ということでここも佐藤棋聖が挑戦者になりました。タイトル5連続挑戦は史上初だそうです。森内俊之棋王との五番勝負第一局は来月11日です。
 明日は立川記念決勝。関東3人が別れての並びは,武田-神山の茨城栃木,五十嵐-渡辺-中村の南関東,荒井-山口の西日本に,佐々木-山崎の同期ラインで4分戦。もう1度,武田選手◎と神山選手○に期待して,荒井選手▲と渡辺選手△を絡めてみます。

 これもすでに紹介したことですが,もう一度,第二部定義二意味を,具体的に示してみます。事物Aが三角形,性質Xが内角の和が二直角(180゜)とします。形相的に物体として実在しようと,観念として客観的に実在しようと,三角形が実在する場合には必ず内角の和が二直角になります。したがって三角形(A)は内角の和が二直角であるということ(X)なしにはあること(形相的)も考えること(客観的)もできません。ところが,内角の和が二直角であるという性質,これはその言明の内容からある図形の性質ということになりますが,この性質は三角形の性質だけを肯定することができ,ほかの一切の図形の性質を肯定することはできません。よってこの性質(X)は,三角形(A)がなければあることも考えることもできないのです。つまり,三角形という図形と,ある図形の内角の和が二直角であるという性質とは,一方がなければ他方が,しかしその他方がなければもう一方が、互いにあることも考えることもできないということになります。そしてこういう場合にのみ,内角の和が二直角であるということは三角形の本性に属するとスピノザはいうのです。
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初夢賞&第二部定義二の意味

2007-01-05 22:12:24 | 競輪
 立川記念2日目優秀の初夢賞(動画)。並びは昨日の予想通りで,有賀選手は関東ラインを追走しての4分戦。4分戦だけにめまぐるしい展開となりました。まず残り2周のバックで五十嵐選手が前受けの佐藤選手を抑えると,佐々木選手がこのラインを追走。そこをさらに外から武田選手が叩いて先行となりました。この結果,残り1周のホームでは武田選手-神山選手-有賀選手-五十嵐選手-渡辺選手-佐々木選手-山口選手-佐藤選手-岡部選手でほぼ一本棒。ほとんど緩めなかった武田選手の先行を,バックから4番手の五十嵐選手が先捲り。神山選手のブロックはあったものの見事に捲りきったのですがそこまでで失速。結果,直線は6番手の佐々木選手の捲り追込みが外から届く形となり1着。2着にも8番手から佐藤選手がさらに外から伸びてきました。3着には五十嵐選手の番手から渡辺選手が入っています。激しい争いになると想像していましたが,落ち着いて前を見て仕掛けた佐々木選手がうまく立ち回ったということでしょう。佐藤選手もあの位置からここまでくれば立派。五十嵐選手は失速して8着でしたが,ここはチャレンジャー的な立場といえ,一旦は武田選手を捲ったのですからいい内容だったといえるでしょう。今日はこの3人の動きが僕の目につきました。
 明日は棋王戦挑戦者決定戦第二局。勝った方が挑戦者です。ここまでの対戦成績は佐藤棋聖が14勝,深浦八段が9勝です。

 第二部定義二の意味は,後半部分に着目した方が理解しやすいかと思います。すでに紹介していますが,ここでのテーマなので繰り返します。事物Aがあるとして,このAの性質あるいは特徴を表現するAはXであるという命題があるとします。そしてこのとき,AがXなしにはあることも考えられることもできず,そして逆に,XもAがなければあることも考えられることもできないとき,XはAの本性(本質)に属するとスピノザはいうのです。どんな事物にもその事物に固有の本性というものがあります。そこで事物と事物の本性との関係は,一方がなければ他方が,しかし逆に他方がなければその一方が,あることも考えられることもできないという,いわば相互的な関係にあるということになります。なお,この定義の前半部分は,Xが与えられればAが定立され,Xが除去されればAが滅びるとき,XはAの本性に属するということになります。僕の考えではこれでスピノザが示したいことは,XはAを定立するものであり,滅ぼすものではないから,一般的に事物の本性はその事物の存在を定立するのであって,除去するものではないということだと思います。ただ,この点に関しては,ここでは扱わないかもしれません。
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名人戦&意図

2007-01-04 22:21:38 | 将棋トピック
 昨年8月の棋士総会で,名人戦主催の契約に関する毎日新聞からの提案が否決されました。この結果,名人戦の主催を朝日新聞に移行することを前提に,日本将棋連盟と朝日の間での交渉に入ったのですが,直後に,朝日が毎日に対して,共催の意思を問いました(8月5日)。毎日は9月20日になって共催する意思があると朝日に対して回答,朝日と毎日の間で協議がなされ,11月2日に両社の間で合意,ようやく両社と将棋連盟の間での協議に入りました。伝えられたところでは協議は難航した面もあったようですが,何とか合意に至り,暮れの27日に正式な契約内容が将棋連盟から発表されました。これで来年度からの名人戦(予選である順位戦。タイトルとしての名人戦は再来年度から)は,朝日と毎日が共催することに決定したわけです。僕は連盟の人間ではありませんし,連盟の財務状況も知りませんから,契約金についてはあまり関心がありません。ただ,この内容ですと,棋戦の減少はないということで,その点についてはよかったと思っています。やはり棋士が最もアピールできるのは棋譜で,将棋を指す場が減るということは,そのチャンスも減るということなので。ただ,これは初めてのケースですから,不安もないわけではありません。おそらくやってみれば様ざまな問題が発生するでしょう。将棋の根幹である棋戦ですから,両社には何とかクリアしていってほしいと願います。
 明日は立川記念2日目優秀の初夢賞です。並びの予想は難しくなく,佐藤-岡部の北日本,武田-神山の関東,五十嵐-渡辺の南関東,西が3人ですが,おそらく佐々木-山口の西国で,有賀は好きなところの3番手で4分戦でしょう。これは武田選手◎,神山選手○,岡部選手▲,佐藤選手△の争いと思います。

 最初にいっておきますと,僕はここでテーマとしている第二部定義二については,少しの疑問も抱いていません。それどころか,このスピノザの定義は,おおよそ事物の本性の定義としては最も完璧なものであるとさえ思っています。そのゆえに,これまでテーマとして採り上げた考察の中でも,何度かこの定義をとくに問題としないまま紹介してきました。しかし一方で,確かにこの定義は,意味という観点から考えただけでもそれ自体でやや複雑な定義であるとはいえると思いますし,僕は完璧と考えますが,本性の定義がなぜこうでなければならないのかという点については,ほかの哲学者の考え方から類推する限りでは,疑問の余地もあるように思われます。これまで何度も採り上げてきた定義ですから,おそらく今後のテーマの中でも採用することは多いのではないかと思いますので,僕がなぜこれが本性の定義として完璧であると考えるのかということについては,それを明確にしておくことは,長い目でみた場合にはきっと無駄にならないであろうと思います。これがこの第二部定義二をあえてテーマとして選んだ意図です。
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オールスターカップ&第二部定義二

2007-01-03 22:38:02 | 地方競馬
 第43回オールスターカップ
 愛知のキングスゾーンが逃げて笠松のクインオブクインが2番手。これに1周目の正面ではトキノフレンチとビービートルネードも加わるような態勢。稍重馬場で,馬群もわりに詰まった展開でしたが,この距離にしては速いペースでした。
 この中から2周目の向正面でトキノフレンチ,3コーナーを過ぎてからクインオブクインが後退。逃げるキングスゾーンを抜いて直線入口でビービートルネードが先頭に立つと,かなり馬場の外の方に出てきましたがまずは危なげない内容で優勝しました。9月の戸塚記念以来の勝利で南関東重賞3勝目。年が明けてまだ4歳の若い馬の勝利はよかったと思います。次は川崎記念と思われますが,もう一段階レベルアップして,全国区で戦ってもらいたい馬です。
 中団につけていたジルハーが外から差してきての2着。埼玉新聞杯で全国区の2頭の後ろの3着,JBCマイルでも5着に入っていましたので,ここでは力量上位であったようです。
 3着争いは3頭による接戦でしたが,好位から一旦は内に控えていたベルモントストームが確保。昨年の2着馬ですが,距離はやや長く,得意の川崎で健闘したといえるでしょう。
 4着には笠松のゲットゥザサミット。前走は船橋に遠征してオープン勝ち。左回りがよいのかもしれません。
 逃げたキングスゾーンは5着まで。
 ここまで12戦10勝2着2回だったトキノフレンチは最下位。スパーキングサマーカップでは2着でしたので,ここは距離が応えたようです。

 明日から立川記念です。

 今日から新しいテーマです。
               
 これについては,僕がこのブログを開設した当初の目的とずれている部分がありますので,いささか逡巡する気持ちのあったことも確かなのですが,長い目で見た場合には,これについては扱っておいた方がいいのではないかと思いますので,あえて第二部定義二をテーマとして立てることにしました。
 「それが与えられればある物が必然的に定立され,それが除去されればそのある物が必然的に滅びるようなもの,あるいはそれがなければある物が,また逆にそのある物がなければそれが,在ることも考えられることもできないようなもの,そうしたものをその物の本質に属すると私は言う」。
 これは前にもいったことがあるかと思いますが,僕が使用している岩波文庫版の『エチカ』では,essentiaというのが本質と訳され,naturaというのが本性と訳されるのですが,このふたつのことばはほとんど同じ意味と考えて差し支えありません。無意味な混乱を避けるため,僕は本性ということばで統一していますので,この定義Definitioは本性の定義であるということになります。
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東京2歳優駿牝馬&第一部定理五まとめ④

2007-01-02 20:45:32 | 地方競馬
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 30日の東京2歳優駿牝馬。本命にしたグリーンヒルソングがやや立ち遅れ気味の発走。北海道から川崎に転入初戦のタガタメが逃げました。前半の800メートルは49秒4。この日は良馬場に回復していて,これはハイペースでしょう。ただ,この馬のスピード能力はここでは上位で,むしろついていった馬の方が苦しくなってしまいました。中団の後ろよりのインで控えていたヒビキウィンが3コーナー手前あたりでそのまま内から追撃開始。コーナーもインを回り,直線でもそのまま内からタガタメを交わして完全に抜け出し,勝利を決定付けたと思わせました。しかし同じように中団に位置し,ヒビキウィンより遅れて仕掛けたブラックムーンが直線は大外に持ち出して凄い伸び。一完歩ごとにヒビキウィンを追い詰め並んでゴール。最内と大外と大きく離れていたのでどちらが勝ったか分からなかったのですが,ブラックムーンがクビ差で差しきっていました。この馬は金沢から大井への転入馬で,転入初戦の前走を川崎で勝利。南関東ではこれで2連勝。金沢時代はデビュー後3戦は勝てなかったのですが,それ以降は全勝で,これで通算8連勝です。使っているレース数が多いわりにはこの日も発走後によれ,道中もふらふらして,他馬にいくらかの迷惑を掛けつつも幼い面を見せていて,逆にいえばそれはその分だけ上昇の余地があるということで,今後に向けては楽しみではないでしょうか。2着のヒビキウィンは北海道から船橋への転入馬。この日は仕掛けのタイミングもコース取りもばっちりの好騎乗でしたので,現時点ではブラックムーンとは着差以上の能力差があると思われます。ただ転入初戦のローレル賞からは上積みを見せたと思います。3着にはタガタメが粘りました。エーデルワイス賞4着の力は見せたといえ,距離延長は微妙ですが,展開次第ではチャンスをものにできる馬になりそうです。以下,パチョリ,カネショウバナナと入線,グリーンヒルソングは8着。ずっと先行して好走してきた馬なので,発走の失敗が悔やまれます。本命が沈み,相手とした5頭が1~5着というなんとも冴えない結果に終ってしまいました。
 明日は川崎でオールスターカップ。ここは愛知のキングスゾーン◎に期待。そしてビービートルネード○と愛知のタカラアジュディ▲の三つ巴を本線に,ジルハー△とトキノフレンチ△を押えます。

 もうひとつの証明方法は,数の問題から派生してくる事柄を用います。これについてもここでは詳述しませんが,もしも同一本性を有する複数のものが存在する場合には,そのものは存在するためにそれ自身の外部に原因を必要とするのです。いい換えればそれは自己原因ではありません。ところが僕の考えでは,定理一〇の中には属性は自己原因であるということが含まれていますし,少なくともそのことは,定理七から明白であると思います。ところが,もしも実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zから構成されると仮定するならば,実体Aの本性を構成する属性Yと実体Bの本性を構成する属性Yは,同一の本性を有する複数のものということになりますから,属性Yは自己原因ではあり得ないということになり,不条理が生じてしまいます。したがって,この観点からも,共通の属性を有する複数の実体は存在しないというスピノザの考えは正しいと結論できると思います。
 このテーマは今日で終りです。明日から新しいテーマを立てていきます。
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