脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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英語と統計

2009年02月09日 | 閑話休題
先週はファイザー製薬のリピトールという薬の講演会に行ってきました。
血液のコレステロールを下げる薬です。
脳梗塞の大きな原因の一つは動脈硬化であり、私たちはこの薬を使うことで動脈硬化が安定するかどうかを検討しています。
だから動脈硬化の治療に関する勉強も必要です。

今回はデューク大学のGoldstein先生が高脂血症治療と脳卒中に関する講演を行い、それについてディスカッションを行うという趣旨でした。
私はその会でディスカッションの部分での座長を依頼されました。
「英語で」ということで。
実は最近英語の勉強をさぼっていて、「やばい」と思いましたが、でもまあ、いい経験と思い引き受けました。
当日は脳卒中だけでなく、内科や循環器内科領域の講演もあり多領域からドクターが集まっていました。

脳卒中のパートではGoldstein先生が講演されましたが、彼の論文の多いこと! 
こんなに論文って書けるものなんだと感心しました。
彼らの仕事は「多くの患者さんを登録して、ある薬を飲む群と飲まない群に無作為に分けて統計学的に解析する」、いわゆる「ランダム化試験」という手法の研究が多いのですが、これは今もっとも評価の高い臨床研究の方法です。
そう統計がカギ、これも自分は苦手で...
いつか勉強しなくてはと思いつつ、時が過ぎています。
世は統計が花盛りです。勉強しなくては!
「切った張った」ばかりでなく、こういった科学的検証も大事なのです。

当のディスカッションは、意外にも出席者から積極的な質疑応答が多く盛り上がりました。
やっぱり内科の先生は薬に関する知識が多く勉強熱心ですね。
刺激になりましたし、座長は助かりました。

ちょっと英語も統計も勉強しないと(^^;)
コメント
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