現在、新規経口抗凝固薬(NOAC)には4種類あります。つまり複数の中からそれぞれの患者さんに合うものを選択出来るようになったのです。
それぞれの違いについて順に見て行きたいと思います。
その1:作用の違い
実はこの4種類の薬は、働きかける凝固因子の違いによって大きく2つに分けられます。
ダビガトラン(プラザキサ)はトロンビン(第IIa因子)が標的であるのに対して、リバーロキサバン(イグザレルト)、アピキサバン(エリキュース)、エドキサバン(リクシアナ)は第Xa因子が標的です。
ただこの違いによってどちらが良いとも言えないと考えています。