脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

INR Forum 2009

2009年10月05日 | 学会/研究会
今回の学会は2009 Interventional Neuroradiology/Surgery Forum (INR Forum 2009)という会です。
台湾の陽明大学の鄧教授(Prof. Teng)が主催されています(写真上、左から二人目)。
血管内治療と外科的治療の演者がシンポジウムで話したのですが、私は両方の治療をするものとして、Japanese Opinionという題での発表を依頼されていました。発表は好評だったようで、桑山先生にもおほめいただきました。ほっとしました。
ポスターセッションではポスター賞ももらいました(写真右)。こちらのテーマは例の「tPA静注療法後の救済療法」で、外国でも面白いと思ってもらえたようで、うれしく思いました。

さて学会が開催されたこの圓山大飯店はかつて蒋介石夫人が所有した有名ホテルだそうで、以前は世界10大ホテルに数えられたこともあるようです。大飯店とはホテルのことで、英名ではグランドホテルといいます(でもタクシーの運転手さんに「グランドホテル」と言っても通じないことが多いです)。
私たちはこの圓山大飯店に宿泊しましたが、その豪華なこと。息をのむようなすごい作りでした。
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台湾式中国茶

2009年10月05日 | グルメ
昨日、村上先生に連れて行ってもらった中国茶のお店を紹介します。
中国茶の入れ方は日本茶とちょっと違うようです。
まず急須が小さい(左上下)。これにお湯を入れて、順番に茶器に移して行き暖めます。
お湯はテーブルの上の透明な急須に入れて暖めます(右下)。
そして茶葉はたっぷりと急須に入れ、短時間で一旦、大きめの器にいれ(左上下 左端)、そこから小さい方の容器に注ぎ、これを大きい方に移し、まず小さい方の容器でお茶の香りを楽しみます。
その後、移したお茶を飲みます(写真下中央)。

私は全く初めてだったので、この台湾式作法自体知りませんでした。
お茶は2種類お願いしましたが、どちらも美味しい。
このお店はとてもおしゃれで、外国の人が大勢来ていました(というか我々も外国人でした)。

どなたか詳しい方、いらっしゃったら教えてください。

紫藤廬 (Wistaria Tea House)
台北市新生南路三段16巷1號
(02)22637375, 22639459
www.wistariateahouse.com
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台北食事情

2009年10月05日 | グルメ
台北市内の観光中、師範大学の近くの通りの師大路夜市(左上)を歩いていると、美味しそうなものがいっぱい。
道の両側に所狭しとお店や屋台があり、写真のお店でおすすめのものを試してみました(左下)。

まず噂に聞く「臭豆腐」(右上)。「においが強いので食べられない人もいます」とのことでしたが、意外にも全く問題なし。
ぜんぜん臭いと思わない。日本のふな寿司やくさやの方がずっとずっとにおいます。
これは揚げたものらしいので臭わないのはそのせいかと思いますが、とても美味しくて完食してしまいました(笑)。

次に歩いていると「餃子」がある。
これは少し甘口で日本とほとんど同じ感じ。

やっぱり臭豆腐の方が面白かった。
皆さん、食べたことありますか?
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台湾

2009年10月05日 | 学会/研究会
今日は学会参加のため、はじめて台湾にやってきました。
AAFITNというアジア地区の脳血管障害に対する血管内治療と手術に関する学会です。
富山大学の桑山先生(写真左)のご推薦で、ゲストとして参加することができました。
クリップとコイルに関する日本の現状というタイトルでプレゼンをします。
またここでも良く紹介しているtPA静注療法とその救済療法についてもポスターで発表します。

ところで今日の昼はここ台北の病院で働いている村上理美先生(写真中央)と一緒に市内観光をしました。
村上先生は富山大学医学部在籍中、イギリスに留学され、そこで現在のご主人と知り合われたとのことです。
ご結婚とともに台北にこられて3年。1年間は台湾師範大学で中国語を勉強され、現在は台北医学大学で研修医をされています。
桑山先生とともに今日は観光がてら、先生の日頃の経験等につきいろいろとお聞きすることができました。

しかし、先生の中国語はすごい!
私も最近、少し中国語講座を見ているのですが、先生はすでにnative speakerという感じです。
こんな日本人の医師がいるんだなと、とても誇らしく思いました。
日本の医学生/研修医も頑張ってほしい!

写真は台北市内にある行天宮というお寺です。
小雨の中、お寺の中は人でいっぱいです。
日本と違って若い人もお祈りをしており、ちょっと驚きました。
信心深いんでしょうねー。
コメント (1)
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血管の狭窄:治療

2009年10月03日 | 脳梗塞
いよいよ血管の狭窄に対する治療のお話です。
血管が細いとなぜいけないか、どうなると脳梗塞になるのか、これまでのお話で理解して頂けたと思います。

(1)血管が細いことと、(2)膜がはがれて中身が血液と接触すること
により血栓ができることが良くないのですから、
理論的には
A) 血液さらさらにする
B) プラークを取ってしまう(頚動脈内膜はくり術, Carotid Endarterectomy: CEA)
C) 細いところを風船やステントで広げる(頚動脈ステント留置術, Carotid Artery Stenting: CAS)
が治療の選択肢になります。

上の図はB), C)を図解したものです。
B) 頚動脈内膜はくり術(CEA)は、血管を切ってプラーク自体を摘出してしまう治療です。
C) 頚動脈ステント留置術(CAS)は血管の中からぐっと押し広げる治療です。

まずこの2つの違い、分かって頂けましたでしょうか?
コメント (1)
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