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血管の狭窄:治療

2009年10月03日 | 脳梗塞
いよいよ血管の狭窄に対する治療のお話です。
血管が細いとなぜいけないか、どうなると脳梗塞になるのか、これまでのお話で理解して頂けたと思います。

(1)血管が細いことと、(2)膜がはがれて中身が血液と接触すること
により血栓ができることが良くないのですから、
理論的には
A) 血液さらさらにする
B) プラークを取ってしまう(頚動脈内膜はくり術, Carotid Endarterectomy: CEA)
C) 細いところを風船やステントで広げる(頚動脈ステント留置術, Carotid Artery Stenting: CAS)
が治療の選択肢になります。

上の図はB), C)を図解したものです。
B) 頚動脈内膜はくり術(CEA)は、血管を切ってプラーク自体を摘出してしまう治療です。
C) 頚動脈ステント留置術(CAS)は血管の中からぐっと押し広げる治療です。

まずこの2つの違い、分かって頂けましたでしょうか?
コメント (1)
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