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頚動脈内膜はくり術:CEA

2009年10月09日 | 脳梗塞
以前説明したように頚動脈狭窄症の外科的治療法として最も代表的なCEA。
実際の手術を一度ご覧になってください。

http://www.e-oishasan.net/site/yoshimura/disease02.html#dis02_movie01

このように分厚くなった動脈硬化の膜自体を取り出してしまうのが、この手術の特徴です。
ですから、上の図のように柔らかい動脈硬化であろうが、下の図のようにカチカチの動脈硬化であろうが、関係なく治療が可能です。
というと、「万能な手術」のように思えてきます。

しかし欠点もあります。
1)全身麻酔が必要
2)頚部の切開が必要(傷跡が残る)
3)頚部の神経が傷つくことがある(舌の動きやのどの動きが悪くなることがある)
4)血管の狭窄が高いところにあると手術ができない
5)術後に急性閉塞が起こりうる
などです。

一方、血管が細い時に「血液さらさら」にするクスリもあります。
どちらがいいのでしょうか?

コメント (1)
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