それでは頚動脈が60%以上細かったら全例手術をした方がいいのでしょうか?
答えは「No」です。
CEAは全身麻酔で行う手術ですから、手術を行うのが危険な患者さんが当然いるわけです。
ある治療が有効かどうかを試すのに、ランダムに振り分ける試験を行うことは以前にお話ししました。
しかしたとえば片方のグループに合併症の多い患者さんが大勢いたらどうなるでしょうか?
試験の結果に重大な影響をもたらします。
そこでこういった試験では、治療の有効性ができるだけ分かりやすいように、言い換えれば、治療の影響だけを純粋に比較できるように患者さんを選んで登録します。
ですから、どのような研究でも「適格基準」と「除外基準」というものがあり、患者さんを厳密に選んで登録するようになっているのです。
つまり、ある試験結果が出た場合、この基準に従って患者さんが「適格」なのか「除外基準」に入るのかをまず考えなくてはいけません。
そして「除外基準」に当てはまる患者さんは、「治療が有効かどうか調べられていないので、有効かどうかも分からない」というのが正しい見解なのです。
しかし実際の臨床ではここのところが往々にして飛ばされてしまい、「60%以上細いから手術適応!」となってしまいます。
よくある「試験結果の拡大解釈」です。
たとえば、CEAの危険な患者さん(上の表)は当然のことながらCEAを行うと治療成績が悪くなります。
ということは「CEAの有効性がない」ということになりかねないわけです。
それではこういった患者さんをどうすればいいのでしょうか?
答えは「No」です。
CEAは全身麻酔で行う手術ですから、手術を行うのが危険な患者さんが当然いるわけです。
ある治療が有効かどうかを試すのに、ランダムに振り分ける試験を行うことは以前にお話ししました。
しかしたとえば片方のグループに合併症の多い患者さんが大勢いたらどうなるでしょうか?
試験の結果に重大な影響をもたらします。
そこでこういった試験では、治療の有効性ができるだけ分かりやすいように、言い換えれば、治療の影響だけを純粋に比較できるように患者さんを選んで登録します。
ですから、どのような研究でも「適格基準」と「除外基準」というものがあり、患者さんを厳密に選んで登録するようになっているのです。
つまり、ある試験結果が出た場合、この基準に従って患者さんが「適格」なのか「除外基準」に入るのかをまず考えなくてはいけません。
そして「除外基準」に当てはまる患者さんは、「治療が有効かどうか調べられていないので、有効かどうかも分からない」というのが正しい見解なのです。
しかし実際の臨床ではここのところが往々にして飛ばされてしまい、「60%以上細いから手術適応!」となってしまいます。
よくある「試験結果の拡大解釈」です。
たとえば、CEAの危険な患者さん(上の表)は当然のことながらCEAを行うと治療成績が悪くなります。
ということは「CEAの有効性がない」ということになりかねないわけです。
それではこういった患者さんをどうすればいいのでしょうか?