簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

定年退職

2009-01-02 | Weblog
思えばよくここまで続けられたものだ。
三十八年余り勤めた会社を退職した。円満な定年退職である。

入社当時を振り返って見る。
あの頃は自分のやりたいことを目指し、将来の夢と目標を持って職を選ぶと言うよりも、高度成長期にあって、製造現場の担い手、労働力としての社会のニーズが強く、その為に地方の労働力が大都会周辺に集積され、集団で職に就いた時代である。

終身雇用が当たり前であったから、兎に角大企業に入らねばとの思いが強かった。
親元を離れた集団就職者にとっては、寄宿舎・寮の住環境の良し悪し、初任給が少しでも高いところ、そんなことが就職の条件であったと思う。

それだけに仕事を始めてみて、世間の風、職場での体験がそぐわなくて、早々と転職する者も決して少なくは無かった。
そんな中でも、働く楽しさ賃金を得る喜びを知り、将来を夢見て未来の自分を描き頑張る。
時に自我を抑え上役に迎合し、時に同僚と諍い失望し、諦めに似た我慢を重ねる。
そんなことの繰り返しであった。


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