簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

書くと言うこと

2010-08-02 | Weblog
一昨年の夏、商工会議所から文化観光検定「一級試験」の結果が届いた。
すでに試験直後の自己採点の結果で合否は明らかになっている。
送られた書類の「合否区分」の欄には、たった一文字、“否”としか書かれていなかった。

受験対策が甘かったので有ろう。
公式テキストや関連本を購入し、熟読した積りでは居たが、改まって勉強の時間を持って
読んでいたわけではない。
多くは空いた時間に、隙間を埋めるようにチョコチョコと読んでいたに過ぎない。

考えてみれば、学生時代の勉強は“ノートをとる”事で覚えて来た。
黒板に書かれる文字を急いで目で追って(そのことだけで脳にしっかり焼きつけていた)、
そのうえで、必死にノートに書き取っていた。
新しい漢字が出てくると、何度も何度も書いて覚えて来た。

それが、近年ワープロが出現し、パソコンが普及してこの方、すっかり“書く”と言う
ことを怠ってきた。
パソコンはキーボードを打ちさえすればどんな難しい漢字でも難なく変換してくれるし、
間違いが有れば教えてくれる。
例文すら用意されているから何も考える必要もない。
はがきソフトは簡単にチェックを入れるだけで、住所もなんなく印刷してくれる。

こうして日常的に書くと言う行為を怠ってきた。
昔は書くことで覚えて来たのに、すっかりそのことを忘れてしまっている。

ちなみにこの第一回の試験では、受験資格を持つ800名余りの中から、114名が受験した。
その合格者は33名、合格率は23%であった。
後日、一級合格者の認定式が、花々しく商工会議所で行われたとマスコミが報じていた。(続)








 【写真:本文とは無関係 暑いので海の写真です】



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