簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

「片倉館」の千人風呂(JR乗り潰しの旅)

2011-04-22 | Weblog
 中央本線は、東京と名古屋を結ぶ430キロ余りの長大路線だ。
塩尻を境に東がJR東日本の「中央東線」、西がJR東海の「中央西線」に分けられている。
文字通り本州の中央部を貫くので名付けられた。
 
 山を抜け、町が開け、左手に大きな湖が見えると列車は上諏訪に到着する。
諏訪湖畔に温泉が開け、霧ヶ峰高原や御柱祭で知られる諏訪大社など、古くからの観光地
として知られた町だ。



 小学生の頃だから、もうかれこれ半世紀以上も昔、中央西線をSLが走っていた時代、両親に
連れられて、初めてスキーをしたのが霧ケ峰高原、初めてスケートをしたのが諏訪湖、どちらも
思い出深いところでもある。
近年では、諏訪湖も全面凍結する事が無く、スケートも出来ないと聞いたが、寂しい限りである。

 駅からそんなに遠くないところに立ち寄り湯がある。
千人風呂で知られる「片倉館」だ。
その昔、絹織物で財をなした、片倉財閥が地域住民に厚生と社交の場として造った施設で、レトロ
チックな洋風建築は見るだけでも価値がある。





 窓にはステンドグラスが嵌めこまれ、浴槽の室内は綺麗なタイル張り、色々なレリーフなどの
飾りも多く、重厚感がある。
 お風呂は、さすがに千人が入れる広さは無いであろうが、それでも結構大きな浴槽で、水深も
胸の辺り位まであるから立って入る事に成る。
お湯は無色透明で、単純温泉を楽しむ事が出来る。



 入浴後は湖岸が近いので、湖面を渡る風を感じながらの散策が、火照った身体を冷ますには
丁度良い。(続)




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