簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

木曽路は山の中(JR乗り潰しの旅)

2011-04-27 | Weblog
 奈良井の先、藪原や木曽義仲が挙兵した宮ノ越にも旧中山道の遺跡は有る。
木曽福島には代官屋敷、福島関跡が木曽川を見下ろす高台に残されている。
島崎藤村の「夜明け前」の舞台にもなった馬篭、妻籠もこの先にあり、飲食店や土産物の店が軒を連ね、
ここは今では観光客の溢れる有名な観光スポットに成っている。

 この中央線は木曽川の流れに沿って進むので、その車窓は飽く事を知らない。
上松の近くでは「寝覚め床」を見る事が出来る。
木曽川の水流により、花崗岩が浸食されて形成された地形だが、浦島太郎が竜宮城から帰り、眠りから
覚めた場所との伝説が残っている場所でもある。



 田立を過ぎ、岐阜県に入ると恵那付近では形の良い恵那山が見えて来る。
その先には、古虎渓、定光寺と懐かしい駅名が続く。
小学生の頃、学校の遠足やハイキングで度々訪れたところだ。
特に定光寺は、自然休養林に囲まれた紅葉の名所で、臨済宗の古刹、ここには尾張藩祖徳川義直公が
眠っている。





 このように「木曽路はすべて山の中」では有るが、当時の宿場町が良く保存されているし、風光明美な
ところも多い。
中央西線の普通列車は、その本数も少ないが、特急列車も走っているので、時刻表とよく相談しながら
訪ね歩くのも悪くはない。

 名古屋市内に入ると、市街地を見ながらその東部を大きく迂回するように高架で駆け抜けて行く。
高層ビルの林立する中心部が見えて来ると終着駅の名古屋に到着する。(続)


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