簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

ホッとする車両 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-03-12 | Weblog
 少し前までは、北陸本線で普通列車を乗り継いで旅をしていると、どこか懐かし
い車両に出会うことが有ったが、最近ではお目にかかることも無くなってしまった。



 その昔は座席・寝台として活躍した電車の中間車両を普通列車用に改造した車
両で、その外観は背が高く無骨なスタイルながら、正面が似ていることから “食パ
ン”などという愛称が付けられ親しまれた車両のことである。





 車内も重厚な作りがレトロ感たっぷりである。
天井下には、開放すると寝台になる上段のベッドが、折りたたまれた状態でストッ
パーにより固定され残されている。



 四人用のボックス席は固定されているが、背もたれは高く適度な傾斜が有り、幅も
広くてゆったりとしている。何より前席との間が広いことがありがたい。
これは四人が座り、足を伸ばしても邪魔にならないほどの広さが有る。



 それに開放的な窓は、車窓を楽しむにはこの上ないサービスである。
最近では余り見かけることも無くなった窓の下に付く小さなテーブルも健在であり、
どこか懐かしい。昔の車両なら更にその下に栓抜きと吸殻入れが有ったが、それは
さすがに外されている。



 本線を乗り継いで、長時間乗るときにこの電車にめぐり合うと何故かホッとしたもの
だ。小さなテーブルに缶ビールを置いて、駅弁など食べながら、広く大きな窓から・・・
まさに旅の醍醐味、最高の楽しみであったが、最近では新型の223系や521系が増え、
さすがにそんな雰囲気にはなれないのが何とも寂しいものだ。(続)




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