簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

これより北陸路 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-03-28 | Weblog
 丁稚羊羹は店によって微妙に味が違うらしいので、食べ比べてみようと2本ほど
買い込んで木之本の駅に戻り、敦賀に向かった。





 ものの本によるとかつての北陸本線は、木之本から先は柳ケ瀬を通るルートで、
「柳ケ瀬越え」と呼ばれる急勾配区間で有ったらしい。
 ここは丁度昨今話題の関ヶ原・柳ケ瀬断層帯の一部で、伊吹山から日本海沿岸
に至る活断層帯と言われている。
 それはその昔賤ヶ岳の合戦の折り、福井の柴田勝家が大軍を率いて木之本近郊
に押し出してきたルートと重なっている。



 そんなルートは木之本の先で余呉駅を通る新線に付け替えられ、旧線は柳ケ瀬
線と呼ばれる時期も有ったようだが1964年に廃線になっている。
その余呉駅の近くでは、山間に鏡面のように静かにひっそりと佇む、水上勉の小説
「湖の琴」の舞台となった余呉湖がすぐ左手に見えて来る。





 湖近くの西山や大音などの地域では昔から三味線や琴の糸が作られていた。
「湖の琴」は、その作業場で働く糸くり女と男衆の若者との悲恋物語で、確か映画
にもなったと記憶している。

 糸作りに欠かせないのが清水で、ここでは賤ヶ岳などから湧き出る泉が、質の良
い糸を生み出していたらしい。
その賤ヶ岳が湖の後ろにどっかりと居座って、この辺りの厳しい地勢を模っている。



 米原から延びる北陸本線の列車の多くは、湖西線と接続する近江塩津が終点に
成り、敦賀方面にはここで、湖西線を来る列車に乗り換えることに成る。
 ここは滋賀県最北の駅で、これを超えればいよいよ北陸路である。(続)


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