簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

蔵王温泉(JR乗り潰しの旅)

2015-01-21 | Weblog
 

 仙山線を乗り継いで夕方、相当の寒さを覚悟して山形駅に降り立った。
しかし思ったよりも暖かい、いや寒くないと言った方が良いだろうか。
これまでに何度か雪の便りを聞いていた12月下旬の駅前だが、歩道や道路に雪は
無く、僅かに緑地の植え込みの中や、建物の影に名残を認めるだけであった。



 



 山形を代表する蔵王温泉は、大自然に囲まれた高原地帯に、細い迷路のような
道路が張り巡らされ、そこに数十軒の旅館、ホテル、企業の保養施設なども立地し、
その数を合わせるとゆうに百軒を超えると言う。

 メインストリートには、お土産屋さんや、食事処なども立ち並び、周辺には大型の
スキー場などの施設も多数有り、まさに高原の保養地、山岳リゾート地だ。
それに何よりも、ここには良質な温泉がふんだんに湧き出ている。



 温泉には駅前から、およそ1時間に1本程度の路線バスの便もあるようだが、宿に
送迎バスをお願いしていた。
そんなわけで駅舎を出ると、すっかり日の落ちた駅前に迎えのバスは待っていた。

 そのバスに、鮮やかなウェアに身を包んだ小学生くらいの男の子二人を連れた、
東京からと言う家族連れと共に乗り込んだ。
荷物からすると蔵王でスキーを楽しむようだ。

 バスは、何度も町角を曲がりながら市街地を抜けると、九十九折の西斜面を喘ぐ
ように登っていく。上がるほどに視界が開け、眼下に山形市街地の明かりが広がり、
煌めく夜景がこの目を暫し楽しませてくれる。(続)




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コメント
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