簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

浪小僧 (東海道歩き旅・遠江の国)

2020-11-27 | Weblog


 舞阪の見事な松並木を進むと途中に、「舞阪橋跡」の案内が有った。
ここには舞阪宿で唯一と言う長さ7尺、横三間の舞阪橋と呼ばれる土橋
が架かっていた。
保全に難がある橋で、やがて板橋に掛け替えをしたと伝えている。



 並木の中には、「旧東海道五十三次銅板」、「十二支の石造」などの
モニュメントも多く、木造の常夜灯や、そのほか記念の石碑などが飾ら
れている。
松並木を抜けると旧東海道は、左から来る国道1号線と交差する。



 その手前の三角地が小公園になっていて、トイレが設けられ、よく手
入れされた花壇もあり、中央に「浪小僧」の像が立っている。
祖母と孫が仲良くベンチに腰を下ろし、孫はジュースを飲んでいた。
挨拶するとストローから小さな口を外し「コンニチワ」と返してくれた。



 『昔漁師の網に真っ黒な小僧がかかった。漁師は気味悪がって小僧を
殺そうとすると「助けてくれたら、天気が変わり、海が荒れる時、海の
底で太鼓を叩いて漁師に教える」と言うので海に返してやった。
それ以来天気が変わる時、海鳴りがするようになり、漁師達はその方角
から天気を知るようになったと言う。』
「小夜の中山夜泣石」などと並ぶ遠州七不思議の一つである。



 新町で国道を横切り直進すると舞阪宿である。
通りに入るとどこからともなく良い匂いが漂い、鼻腔をくすぐってくる。
どうやら町の名産「しらす」を蒸し上げる匂いのようだ。
街道筋や、そこを少し奥に入った通りの所々には、名産の「しらす」や
特産の「ぶち海苔」の看板を掲げる店が多く見られる。(続)





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