高岡と城端を結ぶ29.9キロメートルの城端線は、レンガ色のキハ40系のジーゼル
カーが2両編成で砺波平野をのんびりと走る。
高岡の市街地を抜けると、車窓には5月に入るとチューリップが咲き乱れるという
広大な平野が展開するが、残念ながら今は見ることができない。
沿線の中心、砺波の駅近くには、一年中チューリップがみられると言う“チューリッ
プ公園”もある。
ここ砺波平野は“散居村”が知られている。
普通の山間地では何軒かの住居が纏まって集落を形成しているが、ここでは家が
一軒一軒離れて点在している。
これはこの地が庄川によって開けた扇状地で、水田は“ザル田”と呼ばれるほど緩く、
そのため水の管理の便を考慮して、田畑の周りに住居を構えたからだ。
しかし一説には、広い平野からとれる石高を、低く見せるために住居を散りばめた
とも、万一の出火の際に、隣家への延焼被害を抑えるためとも言われていて、およそ
500年前に形成された景観は、神秘な謎を秘めている。
散居村の住居が特徴的なのは、母屋の多くは東向きに建てられていて、その屋
敷の西側には“カイニョ”と呼ばれる屋敷林を設けていることだ。
これは冬の西からの風雪や、夏の日差しを防ぐことを目的としていて、遠くから見る
と小さな森の中に民家が建っているように見える。
こんな独特の景観に思いを馳せながら揺られること50分ほどで、列車は終着駅
城端のホームに滑り込んでいた。(続)
写真満載 ホームページ
「津山城跡(鶴山公園)のさくら」
表紙写真を更新しました。
ここをクリック
にほんブログ村
伊万里の観光・ホテル口コミ情報
カーが2両編成で砺波平野をのんびりと走る。
高岡の市街地を抜けると、車窓には5月に入るとチューリップが咲き乱れるという
広大な平野が展開するが、残念ながら今は見ることができない。
沿線の中心、砺波の駅近くには、一年中チューリップがみられると言う“チューリッ
プ公園”もある。
ここ砺波平野は“散居村”が知られている。
普通の山間地では何軒かの住居が纏まって集落を形成しているが、ここでは家が
一軒一軒離れて点在している。
これはこの地が庄川によって開けた扇状地で、水田は“ザル田”と呼ばれるほど緩く、
そのため水の管理の便を考慮して、田畑の周りに住居を構えたからだ。
しかし一説には、広い平野からとれる石高を、低く見せるために住居を散りばめた
とも、万一の出火の際に、隣家への延焼被害を抑えるためとも言われていて、およそ
500年前に形成された景観は、神秘な謎を秘めている。
散居村の住居が特徴的なのは、母屋の多くは東向きに建てられていて、その屋
敷の西側には“カイニョ”と呼ばれる屋敷林を設けていることだ。
これは冬の西からの風雪や、夏の日差しを防ぐことを目的としていて、遠くから見る
と小さな森の中に民家が建っているように見える。
こんな独特の景観に思いを馳せながら揺られること50分ほどで、列車は終着駅
城端のホームに滑り込んでいた。(続)
写真満載 ホームページ
「津山城跡(鶴山公園)のさくら」
表紙写真を更新しました。
ここをクリック
にほんブログ村
伊万里の観光・ホテル口コミ情報