倉敷自然史博物館友の会と津黒いきものふれあいの里共催の「キノコ・ワールドへようこそ」という観察会に参加しました。
食べられるキノコってどのくらいあるのかな、という興味がありました。
津黒いきものふれあいの里には、小雨の中、カッパに長靴という装備の人たちがたくさん集まっていました。
専門家を中心に3班に分かれて出発。道なき道、と聞くとついふらふらとついていった我が家の3人。山の中コースは山の中なんて平気、って顔の十数名。軽トラックの荷台に乗ってスキー場の中腹に運んでもらって・・・いきなり、背丈ほどのササの中に分け入っていきました。
スニーカーの私達がついて行けるのでしょうか・・・しかし、夢中で斜面を登り小枝を掻き分けて進むうちに、ついて行かなければ遭難してしまう状況が現実味を帯びて感じられます。道がないのですから。。。そうして林の中をまさに泥だらけで進みながら、キノコにも目を走らせ、すかさず手を伸ばし、また仲間を見失わないように、腐葉土の斜面を横切って行く。
普段なら入ることのない山の中を這いずり回って2時間あまり、悪戦苦闘の合間に、何やら怪しげなキノコが私たちを喜ばせてくれます。白・赤・紫など実にカラフルでキュートでした
おまけは、ミスターSが見かけたアキノギンリョウソウの写真↓我が家の5年生は、見つけたイモリを飼えそうにないから逃がしてやって、後悔しきり。
センターに戻ってキノコを並べ
名前をつけてもらいながら、ランチタイム。注文しておいた山菜おこわと、友の会手作りキノコ汁に大満足でした。入っていたキノコ↓
そしていよいよ説明会。講師の中心は、日本特用林産振興会・きのこアドバイザー柴田靖先生。
驚きのキノコ情報
① 日本に生息する6000種以上のキノコのうち、名前のわかっているものは約2000に過ぎない。(名前がわからないのを食べられるわけがない)
② 食用にできるキノコはごく限られていて、見分ける知識と経験は、名人といえども怪しい場合がある。
③ 食用のためには加熱処理が不可欠。傷んだものを食べない。迷信を信じない。毒キノコ以上に、食べ方の誤りで食中毒を起こす場合が多い。
などなど、ほとんど馴染みのない名前のキノコが一堂に並ぶのを前に、驚くばかり。一体何種類集まったのか、50から100?
絵になる不思議な魅力(シワチャヤマイグチ・食用不明!)↑
こどもが見つけた卵みたいなスッポンタケの幼菌↓
マツタケ狩りに行って、松の落ち葉の下にマツタケがあるのを見つけたのは遠い昔。キノコ狩りの楽しみって・・・・まさに宝探しだからみんな山に入るのでしょう。
今回たくさんのキノコを採取できましたが、素人が微妙な違いを判断できるわけもないことを痛感。キノコは栽培されたものを、よく加熱して食べるに限る、とわかった山修行でした。