めったに人の通らない草の生い茂った道を、手っ取り早く登るには、オフロードバイクかトライアルバイクが便利です。そういうたいへん珍しい趣味のミスターS が見つけた見晴らしのいい山が近場にありました。
江戸時代が始まる前、地方には小さな領主がたくさんいて、複雑な勢力関係で地方を統治していたらしい。そんな山城があった、鬼の身城跡(総社市指定重要文化財)。毛利氏に反旗を翻して14日間の籠城戦の後、20歳の城主上田実親が命と引き換えに兵を守って城を明け渡した、という説明が書いてありました。
世の中にはそういう忘れ去られた山城を訪ね歩く趣味の人もいると、テレビで放送されていました。その昔の人々の生活に思いを馳せ、どれだけの労力を使ってその石垣が築かれたのか、何の意味があってそういう構造なのか・・・・偶然山城跡に立ったすぐあとだっただけに興味深く見ました。
すぐ下には新本の町、遠くは倉敷、さらに晴れていれば瀬戸内海まで見渡せます。
ほとんど跡形も見えない山城跡に立って見下ろしながら、数々のドラマが一面の田畑、村、町、山の下に刻まれてきたことを思いました。
その後行った正木山には、これまた草に埋もれたひと気のない神社がありました。「備中之国最古之神社・麻佐岐神社」。よく拝んで帰りました。
帰りの山道にヒガンバナバチッと・・・ヘルメットがジャマだあ