栗のシーズン、渋皮煮を作りました。今年は、20年ほど前に近所の方から教えてもらったレシピです。その時は、自分で作ることがあろうとは考えていませんでしたから、年をとるとこんなこともしてみたくなるのかなと感慨深いものです。
重曹を入れて何度もゆでるときに出るあのこげ茶色の、でも赤みの強い煮汁。今年はそれを十分な量取り置きしました。染め液は2日ほど置いた方が赤みが強くなるものがある、と本に書いてあったので、一日半ためておきました。けれど、気温が高くて腐りそうな気がして染め始めました。豆乳処理した木綿布と毛糸です。
知り合いと話していると、渋皮煮を作る主婦達はこの色を美しく思い、染めてみたいなとかなりの確率で感じているようでした。簡単でしかも期待通りのきれいな色がつくので皆に勧めたいと思います。
毛糸の下に敷いたのも渋皮煮染めの木綿布(またストールにする予定)。暖かい色が出ました。
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クリだけでなくドングリも落ちる季節ですね。隣の公園にはアベマキが数十本あるのでドングリには不自由しません。リースに使うために拾ってきました。虫を防ぐ為にさっとゆでて乾かしておくのですが、そうそう、ドングリの殻斗で染める記事が博物館の友の会ニュースに載っていました。殻斗も一緒にゆでて煮汁で染めてみよう、大好きな一石二鳥・・・・
というわけで、豆乳処理した木綿のハンカチ一枚染めました。下に敷いたクリの渋皮煮染めの可憐さにはかないませんが、自然の色がつきます。