PEIはカナダ東海岸の端にあり、広さは四国の愛媛県ほど。山はなく、起伏のある赤土の丘陵が続く島です。冬は雪に閉ざされます。肥沃な土地でジャガイモ栽培の他、牧畜が盛んです。また、周囲の海はロブスターやカキなど海の幸が豊富で、ムール貝の養殖でも有名。
その島の自然を描いて想像を掻き立てたのがモンゴメリです。物語の出版直後から、この島は注目されるようになり、今でも観光客が絶えないのですからその貢献度は大変なものです。
グリーンゲイブルスから、アンの物語に出てくる「恋人の小径」や「お化けの森」の実際のモデルとなった場所を歩くことができます。(ツアーだとゆっくり歩くことができませんので、アボンリーを思いながら歩きたい方は、キャベンディッシュに泊まって散策する時間をとってください)
・・・・恋人の小径・・・・
よくある普通の森じゃん・・・と写真を見た子どもに言われてしまいましたが・・・・確かに、いえいえ、描写できないだけなのです。まだ春が始まったところなので、緑が柔らかで美しい小川のほとりのシラカバの道です。タンポポやキンポウゲ、ワスレナグサが点々と咲いていました。
アンがグリーンゲイブルスに来たのは、6月。馬車の中からリンゴの白い花に夢見心地になる様子・・・それを期待していましたが、リンゴは終わっていました。それなら、「あの花は薔薇なことを喜んでいて・・・」とマリラに話す場面の野ばらは?と期待して歩きましたが、なんと、ノバラはたくさん生えていたものの、まだどれ一つつぼみもつけていませんでした!
PEIROSE3。枝先に一個ずつのヒップ、やや照りのあるノイバラ程度の大きさの葉、つる性ではなくあまり高くない茂みを作るようでした。この様子では、6月に花を見るのは到底無理、7月も後半ではないかと思います。残念!PEIの野ばらについてはこちらをご覧ください。
・・・・赤土の島・・・・
鉄分が多いために赤く肥沃な土、カナダの8割のジャガイモがとれるそうです。
道端の野草がルピナスとバターカップ
・・・・海辺・・・・
北海岸の国立公園内、グリニッジの展望台からの眺め・・・広い茂みの間に針葉樹が点在する海岸でした。
針葉樹は、トウヒ(Spruce)・モミ(Fir)・マツ(Pine)があるようで、ツガやトウヒの松ぼっくりを見ました。農場の仕切りに植えてあったマツは二葉でクロマツそっくりでした。
海岸までの木道沿いもノイバラの茂みで、小鳥の楽園でした。
こちらは、グリーンゲイブルス周辺の野ばらより低く、枝先に大きなヒップが複数ついていました(PEIROSE4)。こちらもつぼみさえなし・・・
島で一番古い灯台ポイントプリム
つづく