雀の手箱

折々の記録と墨彩画

駆け抜ける追い山

2009年07月15日 | 雀の足跡
 今日の朝日新聞夕刊のトップは紙面の四分の一を博多祇園山笠、一番山東流れの櫛田入りが占めていました。
 今朝は祭りのフィナーレの、追い山が早朝5時から行なわれました。
 櫛田入りのタイムも東流れがトップで、台上がりの総務の唄う「祝いめでた」の声も朗々としていていました。清道旗を回ったところで山を止め、一番山だけは櫛田神社に祝い歌を奉納するため、勢いが中断する一番山のタイムがトップになるのは珍しいことです。全コース5キロの追い山のタイムでは今年も千代流れが28分23秒で最高タイムを出しました。流れの期待を肩に、名誉のためだけに男衆は走ります。
 交替しながらとはいえ、重い舁き山を肩に全力を出し切って完走した後の爽やかな達成感につつまれ、汗と、浴びた勢い水をしたたらす顔には感動の涙もまじっているようです。
 櫛田神社では鎮めの能が奉納されて祭りが終わり、本格的な夏が始まります。