今日3月11日で、あの悪夢の東日本大震災から1年が経ちました。
もう一年というのが私の感覚ですが、それはまだ一年という受け止め方の人もあることでしょう。
報道によれば、死者15854人、行方不明者3155人、19000人余の犠牲者です。
かけがえのない人を、なすすべもなく理不尽に奪い去られ、財産のすべてを失った人たちは、命永らえても、癒えることのない傷を負って生きてゆかねばならない被災者です。 いまだに34万人が避難生活を送っておられます。
午後2時46分には心からの哀悼の思いで、式典のテレビに向かって黙とうを捧げました。
この出来事は程度の差はあれ、わたしたちに考え方の変化をもたらしました。直接の被災者とは比べようもない次元であっても、私も自分のなかで物への執着、価値観に変化が生じているのを感じています。ささやかな義捐金のほかには何の手立ても持たない身です。
ただ祈る思いで、遺された方たちが、前に向かって踏みだす気持ちを取り戻される日が訪れることを願っています。
遅れてやっと咲きそろった梅を鎮魂に捧げます。