雀の手箱

折々の記録と墨彩画

啓蟄の珍客

2015年03月07日 | できごと
 風はまだ冷たいのですが、さすがに遅れていた春も急ぎ足になってきました。伸び放題の髪を切りに、久しぶりに行きつけの美容院に出かけました。

 美容院から50メートルほど離れたところの旧家の裏山の山すそには、梅がかなりな本数植えてあり手前は畑になっています。毎年この季節には梅を眺めに寄り道するのですが、今年は針金で柵がしてあり立ち入り禁止の真新しの小さな立札が立っていました。
 数軒手前の弟のところで聞いたところによると、イノシシが出て大騒ぎだったそうで、その用心のためのようでした。何を勘違いしたものでしょう。啓蟄は地中に穴ごもりする虫たちのものと思っていましたが、イノシシまでも浮かれ出るのでしょうか。

 2キロ足らず緩やかな坂を上がると郷社の鷹見神社画あり、そこからは、権現山越えの、帆柱山への登山口があるので、人家が途絶えるその辺り一帯は猪囲いがしてあるのは目にしていました。まさか、都市高速入口近くで、博多や県外への高速バスはじめ多くの市バスが頻繁に走る国道200号線沿いの、10階建てマンションも建つある地域にイノシシが出没するとは、考えられませんでした。
 弟の話では人を怖れる気配もなく、まだ明るい夕刻、駆けつけた警官の鳴らす爆竹にも平然として大きな足跡を残してミミズを掘り出していたそうです。