雀の手箱

折々の記録と墨彩画

お彼岸のころ

2018年09月21日 | 日々好日
 秋雨が続いて、送迎してくださるリハビリのほかには出かけることもなく過ごす日々です。
 運動不足を解消すべく、デジカメを持って家の周りの初秋の花信を求めてみました。 栗の毬は色づき始め、早く咲きすぎた彼岸花はもう盛りを過ぎたようです。夏中咲いていた瑠璃茉莉は、毎日の雨で再び元気を取り戻して、水浅葱の乱舞で楽しませてくれます。今年はお盆前に剪定されて花を見ることはないかと思っていたサルスベリが、百日の白い花を咲かせています。なぜか我が家の百日紅は昔から名に背く白です。
 生い茂る草の中で紫露草は健気に存在を主張していました。
 またも画題をもらった散歩になりました。ただし、お彼岸に入ったのでしばらく道具は仕舞っています。所在なく山頭火の句集などめくっては雨の日のつれづれに言の葉の初秋を探訪しています。


  山頭火

     お彼岸のお彼岸花をみほとけに

     吹きぬける秋風の吹きぬけるままに

     悔いる心の曼珠沙華燃ゆる

     真っすぐな道でさみしい

     何を求める風の中ゆく