24日は中秋の名月でした。このところ雨や曇天の日々で、雲が厚く今年の十五夜のお月見は無理と思っていました。深夜、2時半ごろ、例の「火事です!」の警報騒ぎ以来、この時間には決まって目を覚ますようになっていますが、カーテンの外が少し明るいようなので開いてみると、瓢箪を逆さにした形で雲が切れていて、そこに思いがけなく白い月が顔を覗かせていました。
天心より少し西に寄った月は高く、小さくて、“十五夜“というイメージとは違っていました。
よく晴れた25日の十六夜の月は期待どおりの月の出でしたが、なぜか私にはいつもの年とは違って、暦のうえの満月を美しいとは思えませんでした。月見が好きだった亡き人を偲んで、遺作の備前の壷に薄を切ってきて活けましたが、穂はまだ弱々しく「尾花」とは言えないすがれた姿です。ススキと言えば、最近では滅多に見かけることがないように思います。裏の造成地の荒々しい土肌も半年が過ぎて、真っ先に生えてきたのが芒でした。また台風がこの列島を窺っているようですが、今宵はどんな月を拝めるでしょう。
天心より少し西に寄った月は高く、小さくて、“十五夜“というイメージとは違っていました。
よく晴れた25日の十六夜の月は期待どおりの月の出でしたが、なぜか私にはいつもの年とは違って、暦のうえの満月を美しいとは思えませんでした。月見が好きだった亡き人を偲んで、遺作の備前の壷に薄を切ってきて活けましたが、穂はまだ弱々しく「尾花」とは言えないすがれた姿です。ススキと言えば、最近では滅多に見かけることがないように思います。裏の造成地の荒々しい土肌も半年が過ぎて、真っ先に生えてきたのが芒でした。また台風がこの列島を窺っているようですが、今宵はどんな月を拝めるでしょう。