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雀の手箱

折々の記録と墨彩画

数え日

2015年12月25日 | 塵界茫々
 今年もあと1週間で暮れていきます。数え日の慌ただしさも、もう若いころのようではなく、どこか諦めた淡々としたものになってきました。
 柳多留の「数え日は親のと子のは大違ひ」の川柳のように指折り数えてお正月を待った江戸の子たちに、今ではサンタのプレゼントも加わり、お年玉に胸をときめかし、親たちは節季のやりくりに慌ただしい日々の風景もありました。

 今日はクリスマス、海外の友人たちからたくさんのメールが入っていましたが、返事も出せないでいます。今日も病院の予約があります。
 半ば仙人のような暮らしでも、それでも一年のけじめ,締め括りともなれば、それなりの気忙しさがあります。年賀状もまだ出来上がっていません。
 このところ毎年のように、この時季に二人ともトラブル発生で騒動しているので不気味なものがあります。今年は先週、居眠りで椅子から滑り落ちた夫が肋骨を骨折していますが幸い軽くて済んでいます。この程度で過ぎてくれれば良しとしますが、病院通いに明け暮れた一年でした。

 あと何度この家でお正月を迎えられるかわからないというので、今年は東京から娘が孫と一緒に来てくれることになりました。少し安心して楽しみにしています。



 出番を待つ野菜です。








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2 コメント

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last week (渚一号)
2015-12-26 19:39:28
ゴールデンウイークとかシルバー・・・とか 呼称を付けたがるお国柄なのに、
何故か? 大晦日までの last weekにはお名前ありませんね。

終戦後の 大阪 畳叩きを含む大掃除は梅雨明けの7月、長屋揃って実施。
氷を買ってきてバケツに スイカを1ケ。あれが楽しみだった。
年末の大掃除は 各戸 別々も、チンツキは28日が一般的。お百姓さんが 杵と臼持参で・・、
もち米は各戸で蒸す。大きな餅箱 7段位あったかな?最初が鏡餅、 最後に 豆餅や アンコロ餅が・・・、あれが一番の楽しみ。
本稿を読んでいるうち 大昔の思い出に浸る、やっぱり 年取ったのかな?

昨今 店頭にある アンコロ餅は 餅粉を使用しているがあれは不味い。
ホンマの餅だけを使ったのはこの時期だけに見つかるが、それも至難。

主宰のお宅には 餅つきの応援団が来られるのでしょうね。杵と臼は 使用頻度が減っても廃棄処分は問題なり。
日本の食文化の基本ですよって。

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西鶴の世界 (ふくら雀)
2015-12-27 17:13:42
西鶴の浮世草紙、世間胸算用を思い出しました。上方の商業都市,大坂・堺の大晦日の様子を描いたもので、軽妙な筆致で描かれる貧しい庶民の年越しの姿に西鶴の人間への愛情が感じられたものでした。

生家の臼は石で今も健在のようですが、我が家の臼はヒノキを刳りだしたものでした。子供たちが小さい頃、お節句に餅をついていて、割れてしまい石臼に替わりましたが、どこに行ったのでしょう。杵だけは残っていましたが、家を改修した折に貰われていき蒸篭でもち米を蒸かす豊かな臭いもろとも消えました。
電力の餅つき機を使用していましたが、3年前からそれもしなくなり、時折、パンの発酵の時に出番があるだけとなっています。入れ歯には餅は具合悪く、のどに詰める高齢者だけの世帯には縁が薄くなりました。餅やさんで1キロだけ購入して年の餅としています。。
弟のところでは味噌作りなどにもまだ活躍しているようですが・・・・

懐かしい風景を回想できました。ありがとうございました。
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