雀の手箱

折々の記録と墨彩画

霜月の会

2009年11月29日 | すずめの百踊り
 カレンダーが平ぺったく壁に張り付くようになり、九州場所が千秋楽を迎えると、何とはなしに気ぜわしさを感じるこのごろ、朝夕の気温差で、庭の楓の色も急に濃くなってきました。
 剪定の終わった庭に散る錦のいろどりは、人の手では生み出せない華麗さです。

 昨日は作品の持ち寄りの日。あまりに色鮮やかなのを惜しんで、剪定で落とされた大きな枝を抱えられるだけ抱えて参加しました。思いがけない紅葉狩りをみなさん喜んでくださって、必要な方たちで分けて持ち帰りとなりました。

 追加の2枚を散々迷った挙句次の2枚にしました。
 折りしも、例年のように送ってくださった山形からのラ・フランサを、写生からはじめて納めた形です。色が描くたびごとに淡く綺麗に、送り主の気持ちを反映して昇華してゆきました。
 干し柿の方は、古い作品の焼き直しで描き改めたものです。







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4 コメント

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漲る意欲 ()
2009-11-30 10:31:54
 つぎつぎ生み出される作品、充実の証しですね。枯れてなお旨さがでる柿、漲る甘さ… 何度も描かれて、すっかり味を占めたデフォルメ。ふくら雀さんの意力、知力、気力を感じます。

 ジューシーなラ・フランサ、芳醇な甘さと香りもふくよかです。一気に描かれるふくら雀さんの珍しい写生画、作品はやはり南画風。
迷いがなくて羨ましいです。ありがとうございました。
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遊びをせんとや生まれけむ (ふくら雀)
2009-11-30 20:35:46
いつもご好意溢れるコメントに励まされています。
残り火を掻きたててのたわぶれも、最近は少し度を越しているかと反省もしつつ、もう一つ飛躍できない思いっきりの悪さです。

手を縛っているので、自分でも予期しない線が生まれます。友達も何処も故障はないのに手を縛って試してみては納得していました。

小細工はできなくなり、その分、絵の上だけでは整理が付くようです。コメントありがたく嬉しく受け止めました。
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小春日和 (雪月花)
2009-12-02 21:07:01
 こんにちは。不自由な手から生まれる絵とは思えない秀作ばかり! リアルな質感のある色づかいも、おみごとです。小春日和に怠け意味のわたしはお恥ずかしいかぎりです。くれぐれもお大事になさってください。
 こちらはようやく賀状用の干支を数枚描き上げましたものの、フグのようにまるまるとした威厳のないトラになりました。さぼっているうちに筆にも贅肉がついてしまったかも‥。甘党のわが家の洋梨は絵にならずコンポートにされて、冷蔵庫に眠っています ^^ つがいの雀のおはがき、大事にしています。有難うございました。

 明日から二泊で主人と金沢へ行ってまいります。あいにくの天気になりそうですが、雨の城下町もまたよいものでしょうか。
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干支のトラ (ふくら雀)
2009-12-02 21:50:19
みんなで描いた虎もおおむねメタボ気味でした。私のは格別の大虎になってさすがと大笑いでした。ふざけて瓢箪を添えました。

洋梨は雀斑もとってしまい、ちぎり絵のようになりましたが、自分では気に入っています。
雀は雪月花さんの表紙の群雀のほうがかわいらしくおしゃれです。
いつも仲睦まじいご夫妻をイメージしたものでした。

金沢は甘党の方には目がなくなる銘菓の町。兼六園も雪釣りの広がりと、紅葉の両方でお出迎えでしょう。格子戸のしっとりとした屋並に雨はよく似合います。もともと雨の多い街ですから。

美味しいものを沢山召し上がって北国の秋をご堪能なさってください.
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