旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

御岳山

2014-12-23 18:00:01 | 老人のつぶやき






普通御岳は日本アルプスの中に入れられるが、この山は別格である。
そういうカテゴリーからはみ出している。
北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、
そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している。



私でも、ちょっと本気を出せば、こういう格調高い文章が書けるんです。
…… 違いますね。深田久弥氏の「日本百名山・御岳」の書き出しです。
ついこの前の新聞記事に、この本が英訳されたことが紹介されていました。名文は時代を経ても
色あせず、また、国境すら越えようとしているんですね。


さて、前に述べたように、読み続けている「百名山シリーズ」、次に引き当てたのがこの
『乗鞍岳・御岳』でした。当然避けては通れぬ御岳山(御嶽山)でしたが、できたらもう少しあとに
まわしたかったところです。今年あれだけ大きな被害が出た噴火を起したばかりでしたからね。
被害者の中には、百名山制覇を目指していた方も含まれていたかもしれません。

この本には、昭和54年(1979年)に突然噴火したことにもふれられ、「誰も予想しえない出来事だった。
…… この噴火は、それ以後の火山噴火予知に対する姿勢が改められるきっかけになっている」と
記載されています。死火山だと思われていた御岳が突然噴火したことで、それ以降「死火山」という
言葉は使われなくなったということです。しかし警戒は残念ながら活かされず、自然の猛威は
人類の英知をはるかに超えているのかもしれません。


前の無職時代、開田高原を訪れた際に御岳山を目の当たりにしました。長い裾野をひく優美で
圧倒的な存在に惚れ惚れしました。また旧街道を歩き、奈良井から鳥居峠にたどり着いた際も
御岳の雄姿がその姿を現せた時には感激しました。深田氏の文章にも、鳥居峠が紹介されているのを
今回読み返して気がつきました。当時の私は、列車とバスを乗り継ぐ旅だったので大変でしたが、
その分、「~遊歩道」「~展望台」とか「~街道」みたいな類は結果的によく歩いたので、若い時にしか
できなかったことをやっておいてよかったかなと、今は思います。開田高原なども、車さえあればすぐに
行けるところなのでしょう。ぜひまた訪れてみたいところですし、その時には噴火騒動が収束していることを
願います。


また、北行きで飛行機に搭乗した際、条件がそろった時に中部山岳地帯の風景を機上から眺めるのが
とても楽しみなのですが、まず気がつく顕著な山が御岳山です。アルプスの中で槍ヶ岳は別格としても、
その他は大きな山群で、なかなか山を特定するのは難しく、槍ヶ岳、あるいは黒部湖などを基点にして、
「あれは穂高連峰で、たぶんこれが立山で…」見たいな感じで、自分なりに空中から山を見定めます。
次にはっきりわかるのが浅間山、その次が鳥海山などなど、やはり独立峰的な孤高を主張する山は、
高い視点から見下ろすと、より一際気高くそびえているのがわかります。御岳もまさしくそれにふさわしく、
先に紹介した深田氏の文章を今回読み返し、言い得て妙だと改めて感じたのです。




すべて古くから畏敬されたものには、それに滲透すればするほど、
別の新しい発見や鮮やかな驚きがあるものだが、御岳の偉大さもそれに似ている。
この山の無尽蔵ぶりは、まだ大部分がアンカットの厖大な書物のようなものである。
その分厚な小口を見ながら、これからゆっくり読んでいく楽しい期待がある。
どのページを切っても、他のどの本にも書いていないことが見つかるだろう。
そんな山である。



   



次に引き当てたのが「続日本百名山」の創刊号でした。続けざまによく当たるなあ。これはいよいよ
現実味を帯びてきたかもよ。


百名山も「200」となるとグッとマイナーになって、いいですねえ! 今全てをまだ読み返していない時点ながら、
『秋田駒ケ岳』とか『三嶺』とかは、前々から一度登ってみたいと思っていました。興味深いのは『針ノ木岳』で、
たまたまなのでしょうが「花の百名山」でも創刊号で登場します。アルプスにほとんど行ったことのない私は、
失礼ながらどこにあるのかも知りませんでした。先に百名山が選定された際に、「入っていないのはおかしい」という
声があがったくらいの名山で、「ほしい!」山だったんですね。「100」に選ばれたら知名度は半端じゃあなくなるし、
興行面でも桁違いに違ってきたでしょうからねえ。でも私のような偏屈モノからすると、たとえば『石狩岳』とか
『ニペソツ山』などの東大雪の山々は「よくぞ外してくれました」と思います。静かな山域が残っていてもいいですよね。



   



「日本百名山その後」という文の中で深田氏は、「私としては、できるだけ多くの山に登りたい。……同じ山へ
二度行くよりも、まだ知らない山へ行ってみたい。」と述べられています。その姿勢、探究心が、百名山を選定したあとも
次の百名山を求めて、生涯山旅を続けられたのでしょう。また、一部の有名な山へ人が一極集中するのを憂い、
非流行の山を私は求めているとも書かれています。私は深田氏とは逆で、何度も繰り返し気に入った山へ
登る傾向にありますが、百名山、200名山、または花の百名山などを指標としながら、新たに自分の気に入った
山を増やしていけたらと思っています。







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週刊日本百名山シリーズ

2014-12-21 18:01:30 | 老人のつぶやき




「朝日ビジュアルシリーズ」と題し、朝日新聞社から出版されていた「週刊日本百名山シリーズ」ですね。
「日本百名山(50巻)」「続日本百名山(30巻)」「「花の百名山(30巻」の計110巻発売されて、
その全てを購読、当時一通り読んだ後、部屋のあちこちに散らばって収められていました。
一冊が薄っぺらい上、サイズが大きめ(A4変形サイズ?)で、本棚に収まりが悪かったのです。

この前部屋の整理整頓を集中して行った際に、全巻を寄せ集めたらちょうどみかん箱ひとつに
収まったので、ひとまず部屋中を探し回る事態は解消されました。一応おおまかに三種類に
分けて入れたものの、きっちりと番号順には並べられませんでした。ほかの作業も平行して
行っていたので、これにそこまで時間をかけられなかったんです。

それが逆に功を奏したと申しますか、今これを読み返し始めていて、その際アトランダムに出てきたものを
選り好みなく優先して読めているんです。どうしても興味のある地域、山から読みたくなるので、
そうすると最後は「いまいちショボイ山」ばかり残ってくる気がします。一応「百名山→続→花」と
一冊ずつ順番に読み進め、偏らないようだけは気をつけています。


もうすでに10数冊読み終えた中で、一番最近読んだのが「続~」からの『氷ノ山・上蒜山・三瓶山』です。
中国地方の山といえば、かろうじて大山に登ったことがあるだけで、私にとってはほとんど未開の地域です。
九州にもフェリーで行くので、中国地方は自分の車で走ったことすらないんですよ。


   


「氷ノ山に親しんだ加藤文太郎」といった風に紹介した記事がありました。彼の故郷・浜坂に近かった関係で、
冬山の練習を兼ねて登ったことがあるようです。また、彼の手記が死後『単独行』という題名の本になって
出版されているようで、これを読んでみたくなりました。主に北アルプスを冬に単独行した記録ですし、
しかも超人的な行動内容でしょうからすごすぎて、技術的な面などでは到底私に得られるようなものは
見つからないでしょうが、新田次郎氏の小説で紹介されたものとはまた違った彼の一面が発見できるかもしれません。
図書館で探してみて、読んでみたいと思います。


この日本百名山シリーズは、発売からすでに10年以上経っているので、情報としては古い部分が
多くなっているかもしれません。当時一冊560円したようですが、こうして二回読めたとしたら、
そう高い買い物ではなかったとしておきましょう。



   


   


次に読む本をくじ引きしたら、たまたま「花の~」創刊号(第一号)が選ばれたので、紹介しておきます。

その前に上の写真、前の記事でPLフィルターの話題を出したので、比較写真を撮ってみたものです。
どちらもPLフィルターを装着し、上は一番効かせている(反射を消している)状態、下は逆に一番効果の弱い
(フィルターをつけていない状態に近い)ものです。下は窓から差し込む光(反射光)がそのまま
写りこんでいて、表紙の写真がわかりづらく、上は反射がほぼ消え去り、さらに赤や黄色の色彩がより
鮮やかになっています。実際の風景写真では、たとえば日差しを浴びてテカッている紅葉した葉っぱが、
PLを効かせることによりその反射光が抑えられ、本来の赤い色合いが浮かび上がってくるのです。
ですから、風景写真を撮る場合、うまくPLを使いこなせばより色鮮やかな写真が撮れるというわけです。


私は田中澄江氏の書かれた「花の百名山」「続・花の百名山」ともに読んだことはないのですが、
このシリーズにはその本文(の抜粋)も収録されています。さすがに創刊号だけあって、花の名山として
知られる『白馬岳』がその一番手に登場です。花の種類の多さ、アルプスらしい展望に魅力を感じますし、
一度自分の目で確かめてみないことには、食わず嫌いで終わる気もしますが、どうしても「人が多い」という
先入観が私を尻込みさせます。山上に「ホテル並み設備」の山小屋があるというのも、逆に
引いてしまいます。体力がさらになくなるもっと先でも行けるような、その時には体力にも増して、
値の張る山小屋に宿泊する費用も尽きているような…  結局、この世界には、一度も足を踏み入れずに
終わるのかもしれません。


   


巻頭には田中氏の「花こそいのち」というエッセイが。花にわが身の明日を託すという田中氏の気合、思いは
すごいです。目指す山頂に一度立っておくことがとても大事なことは、経験上私もわかりますし、同じです。
しかし、ピークハントだけを目指してせわしく山を行き来するのはちょっともったいないですから、花を愛で、
風景を眺め、写真を撮りながら、できるだけゆっくりと山を楽しめたらなおのこといいですよね。






  


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PLフィルターの高級品

2014-12-20 17:08:55 | ライカはローリングストーン




新規購入した広角ズームレンズ用に、PLフィルターをひとつ新調しました。
MARUI(マルミ)の EXUS(エグザス) サーキュラーPL  です。
最近使っているフィルターのほとんどが同社製品ですね。

私は基本PLフィルターを常備着用、保護フィルターも兼ねて使っているんです。
ちなみにこのブログに掲載している日常写真も、ほぼすべてPLを使って反射をコントロールして
(主に反射を消して)写しています。本当はこれかなり邪道で、本来は透明な専用保護フィルターを
常設して、必要な時だけPLに付け替えるのが常套手段なのでしょうが、それが面倒なんですね。
(PLフィルターは、プラス二枚のガラスを追加する構造上、画面が若干暗くなります)

ただ、さすがに星の写真を撮る時に、わざわざ画面を暗くすることもなかろうと、この前初めて同社の
保護フィルター(DHG スーパーレンズプロテクト)を購入して、やっとこさ併用して使い始めたんです。
ところが、PLを付けっぱなしにしていたためか、いざ外そうと思ったら固く締まりすぎていて
外れなくて困りました。結局あきらめてPL付けたまま写したりとかね。

それでわざわざ同社では一番高いこのPLを今回選んだのは、ネジの部分に「フッ素加工」してあって、
着脱がスムーズに行えるとあったからなんですね。これがどれくらい効果を発揮するのかは、
実際現場で使ってみないことには評価は難しいです。あと私の場合、ほとんど野外での使用なので、
汚れが付きづらい加工がされているのも助かります。

これまでは同社の DHG サーキュラーPLD という一番お手ごろのしか使ったことなくて、
使用上特に問題なく、慣れ親しんできました。今度のはその三倍くらいの高額商品ですし、
そうおいそれと手の出せる品物ではないかもしれませんが、使ってみてよほど使用感がよく気に入ったら、
順次これに買い換えていく可能性はありますね。
   


   







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土曜日のタマネギ

2014-12-20 17:06:17 | 案山子と人と烏




昨日掲載予定がすっかり忘れていて、土曜日になっちゃったよ。
仕方ない、一曲歌わせていただきます。


♪ ゆらゆらスープの海を 小舟のように漂う
  行き場のないカケラ まるでわたしの気持みたい
  つめたい電話のせいね 火を止めるのも忘れた
  踊りつかれたでしょう ためいきついたポトフー

  WHY WHY WHY?  ほほをそめて
  おなかすかせた恋人を 待ちわびていたのに

  みんな幸せね 土曜日の夜 街も華やいでる
  どうしておまえとわたしだけ
  こんな目にあうのかしら


  サヨナラ にんじん ポテト 宇宙の果てへお帰り
  胸の残り火ごと 全部捨てたと思ったのに
  おなべの底にタマネギ ひとりでしがみついてる
  「いやよ、あきらめない!」 たぶんこれがわたしね

  WHY WHY WHY?  今夜わたし
  いらないオンナになりました
  ころがる床の上

  バカげた小指の バンソーコ 見せるつもりだった
  一緒に笑ってくれないの?
  いつもの土曜日なのに



  (土曜日のタマネギ/詩:谷山浩子)




当時、アイドル時代の斉藤由貴さんに提供されたんですね。



我が家のタマネギは、植え付けが通常より一ヶ月ほど遅れたのでこの先どうなるかわかりませんが、
今のところみんな根付いて元気です。



*このところ天気の変化が激しいですね。今日和歌山市は、昼頃を中心に激しい雨が降りました。
  南寄りの風がやや強く吹いて、気温はこの時期としては高めでした。
  冬だから雨は似合わないよね。じゃあ、もう一曲。





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AVラックのお片づけ

2014-12-19 20:37:30 | 老人のつぶやき




10月に行った整理整頓、その続きといった感じの作業を本日敢行しました。
これに手をつけると時間がかかるのはわかっていたので、できたらお近づきになりたく
なかったのです。

AVラックのお掃除です。三年くらい前だったか、部屋の模様替え(配置転換)をした際に、
ラックやスピーカーの位置を大きく(90度)変えたので、その時ラックのまわりやスピーカーと
そのケーブルなどはざっと掃除したはずです。ただし、ラック自体にはまったく手をつけられず、
動かしただけでした。

ラックの内部を掃除したのはいつ以来かというと、たしかAV機器で一番最後に購入したのがソニーの
ブルーレイレコーダー (古い記事) で、その時にAV(ビジュアル系)のみ掃除したはずなので、
それが約6年前。ピュア・オーディオ系はさらに遡り、たぶんアキュフェーズのアンプを買った際に
掃除をしたのが最後でしょうから、もう8年以上前なのか?  DENON(デノン)のCDが「05年製」と
表示があって、たしかその次の年(2006年)に買ったと思われるので…  恐ろしい… さわりたくない!


いったん外すと、ケーブル類の再配線が大変なんですよ。特にAV系はスピーカーだけでも「メイン」
「センター」「リア」「サブウーハー」があるし、「音声」「映像」「S端子」「入出力」みたいに何系統も
ケーブルの出入りがありますからねえ。

上はAV系の機器を外して集めた状態の写真。ケーブルがごっちゃにならないように、それぞれの機器の
上に乗せています。AV系は進歩が早く、やっとこさ全ての機器にS端子がそろったと思ったら、今時は
HDMI でしたっけ? 一番最近買ったブルーレイにかろうじてついているだけで、肝心のアンプとか
テレビに端子がないので、つなぎようがないんですよ。たぶん私のAV機器すべてに HDMI 端子が
つくころには、まったく別規格のケーブル(端子)が主流になっているものと思われます。



           


AV系をすべてラックから撤去した状態の写真。アンテナケーブル、スピーカーケーブル、テレビへの
出力コードなどがラック背面に散乱しています。これをすべてきれいにしようと思ったら、まだ倍以上
時間と労力がかかると思われるので、今回は割愛しました。

端末を接点復活剤で掃除したのが関の山。ケーブル類のほとんどが25年以上前の代物ですし、
できたら交換したり、スピーカーケーブルの端末(接続パーツなど)をきれいに再整備したいのですが、
今回も見送ってしまいました。いつかやらなければならないと思いながら、使えているからまあいいやと
ほうったらかし。もういろんな部分が限界に近づいてきていると思うのですが…


いや~すさまじい量の埃でした。機器の脚(インシュレーター)が棚板にへばりついていて剥がれないんです。
歳月が流れるっていうのはこういうことなのでしょうか。もうちょっとこまめにしたらいいのでしょうが、
おそろしく労力がかかるのがわかっているので知らん顔、悪循環なんですね。

ラック自体もさることながら、これを動かさないことには、背面とか、その背後にある窓(サッシ)なども
掃除できず、とても気になっていました。しかし、ここを徹底的にやろうとすると、一日ではとても終わりそうになく、
結局さっと拭き掃除しただけでお茶を濁してしまいました。「窓(特に外側)は拭いてもすぐ汚れるからいいか」と、
見えない部分はつい後回し、結果そのまま手をつけられず、ひどくなる一方なんですよね。



   


今回ラックから追い出された二代目CDプレーヤー、DENON(デンオン) DCD-QS10  。
処分する前に記念写真だけ残しておこう。しっかりしたつくりのいいCDだったのですが、肝心の回転部の
調子が悪くて、実働5年くらいの短命でした。その点、三代目の DENON(デノン)製は、もうかれこれ
10年近く何事もなく正常に作動してくれていて助かります。自宅で聞く音源の100%近くがCDソフトなので。
回転系(モーター駆動)の製品は、あたりはずれが大きいですね。


結局、ほぼ丸一日がかりの大掃除になりました。あ~疲れた~。









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コマツナ軽く間引く

2014-12-19 19:55:00 | 案山子と人と烏




一転穏やかな日和となった和歌山市です。
朝は放射冷却で冷え込みましたが、日中は日差しの暖かさを感じる一日でした。


コマツナ(小松菜)がだいたい生えそろったようなので、込み入ったところだけ軽く間引きました。
簡易温室栽培しているのに、このところ気温が上がらないのと、我が家は日照時間が短いので、
生育は鈍いようです。このあと日向ぼっこさせました。(写真は間引き後)   


   

「ニオイザクラ」という名前なんだそうです。確かに甘い香りが漂っています。



   

母が抽選で当ててきた「アザリア」。たまたま二鉢とも同じようなピンク色です。







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レンズ整いました

2014-12-17 19:55:10 | ライカはローリングストーン



以前から購入を望んでいたキャノンの純正広角ズームレンズをようやく購入することができました。
新発売の 16-35mm/F4 IS付きズームレンズです。 品薄傾向が続くなどして、購入時期を
図りかねていましたが、ここへきて在庫が安定してきたんですかね。

基本三脚を使う私は、IS=手振れ防止機能 には特別強い関心はなかったものの、低いアングルで
手前に被写体を入れたい場合などに威力を発揮することがあるのかもしれません。「16ミリ」という
超広角域は、私としては未知の領域です。これまでは17ミリが最高だったので、たかが1ミリ  されど1ミリ、
これがどれくらいの差なのかに興味があります。

もう三年くらい前からになりますか、広角ズームレンズの購入を検討していたのですが、東京のHさんに
「現行のキャノン純正の広角(2本)は、発売からずいぶん経っているので、新しいのがでるまで
待ったほうがいいのでは?」とアドバイスされていました。手持ちのレンズ構成で、広角ズームのみ1本しか
持っていなかったので、何かトラブルがあった時に困るなあと思っていたんですね。

これで、広角、標準、望遠ズームとそれぞれ2本ずつそろいました。でも当初意図したように、地上戦
(F2.8系の明るいレンズ群、重量級)と空中戦(山泊まり装備用、F4クラスの軽量級)といったように、
明確には役割分担できませんでしたね。F2.8クラスはお値段が高く、そろえられなかった理由のひとつです。
この前F4の標準ズームを買う際に、F2.8にしようかずいぶん迷ったんですけどね。


前はキャノン純正のレンズに特に強いこだわりはありませんでした。レンズメーカーのものにはCPの高い、
魅力のある商品が多いですしね。手持ちのもう一本の広角ズーム(写真右)はタムロン製で、
残念なことにすでに発売中止ながら、これがなかなかのスグレモノ。軽くてコンパクト、その上広角側(17ミリ)は
F2.8の明るさなんです。山での泊まり装備でも携行しやすいんですね。ただこの頃は、カメラメーカーの
現像ソフト(キャノンだとDPPなど)では、純正レンズのみ対応で補正できる機能が多くなっているので、
純正レンズの購入を優先するようになりました。特に広角域では周辺光量不足が気になる場合が多いので、
それを補ってくれる機能は助かります。レンズメーカーは、何かよほど魅力的な付加価値あるモデルを
開発、発売しないと、存在意義が厳しくなるかもしれません。

それでこの二本の使い分けですが、やはり新規購入の純正の出番が多くなり、タムロンは控えにまわることに
なるでしょう。本来はより携行しよいタムロンを山専用に使いたいところなのですがね。







これで一応レンズシステムは完成しました。しかし最近星を撮る機会が増えつつあって、そうすると
単焦点でもいいから明るい広角レンズがあればいいでしょうし、滅多に撮影しない動物写真用に発売間近の
100-400mmのズームレンズを用意したい気もします。


宝くじが当たった時に急に使い道を決めるのに困りますから、あれこれ考えておきませんといけませんわなあ。



*一日中強風が吹き荒れた和歌山市です。時々雪もチラつきました。
  今日のトワイライトエクスプレスは運休だと、ラジオの交通情報で言ってました。
  乗車を心待ちにされていた方々は、本当にお気の毒でした。冬はこれがありますからねえ。
  この先運転終了まで悲喜こもごもが繰り返されるのでしょう。「まあいいか、また次の機会に…」
  が、まず望めないだけに、運を天に任せるしかありません。





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防寒長靴

2014-12-16 17:55:30 | ライカはローリングストーン




先日の晩秋から初冬にかけての北海道の旅、寒さ対策でいくつか落ち度がありましたが、
そのひとつが足元、長靴でした。持参したものは防寒に関してはまったく無防備で、
「山荘ゆずりは」さんでお借りした北国仕様のインナー入りの暖かい長靴を履いてしまうと
もう後戻りできず、結局滞在中ほとんどそれを使わせてもらい、事無きを得ました。

途中何度もホームセンターを覗くと、さすが北国です、防寒対策した長靴がたくさん売られ、
しかも価格もお手ごろです。でもあまりモノがいいのがないんですよ。経験上、安物の長靴は
すぐに穴があいて浸水する可能性が高いですからね。小樽、札幌あたりでいいのが
手に入りそうと小耳に挟み、最後立ち寄って購入するつもりが予定を早めて帰宅したのでそれもかなわず、
結局買わずじまいでした。


向こうでお会いした北海洋さんに勧められたのが BAFFIN(バフィン) というメーカーのカナダ製の長靴で、
実際彼も愛用しています。マイナス40度まで耐えることのできる暖かくて丈夫な長靴ということで、
私もぜひ購入したいと思いました。ところが取扱店が少なくて困りました。ネットで取り寄せできても、
靴だけはできたら試着して、実際の履き心地、サイズを確かめてから購入したいですからね。

そしたら大阪の IBS石井スポーツ で扱っているらしいことがわかったので、ちょうど大阪へ
出かける用事もあり、店を訪れることにしたんです。しかし残念ながら、バフィンはあったものの
希望する商品は扱っていなくて、代わりにあったのがこの Kamik(カミック) ハンター  でした。
ネットであれこれ調べていたら、バフィンと共にカミックもよく出てきて、同じカナダ製で、しかも
似たような商品を扱っているのは知っていたんです。ライバル会社なのか姉妹会社なのか?
商品名も同じ「ハンター」ですし、写真では見分けが難しいくらいデザインなどもそっくりですしね。

本当のお目当ての商品ではなかったのですが、うたい文句(性能)的には違いがないようですし、
そうそう大阪へ買い物にも来れないですから、ちょっと迷ったものの購入することを決めました。
8800円(税別)と長靴としては異例のお値段ながら、丈夫で長持ち、雪の中で安心して
使えるのだとすると、そう高い買い物ではないかもしれません。




          


サイズは普段履きよりも1センチ大きなのを選びました。写真のような「ごっつい」インナーが
入っているのでそれでピッタリ、かなり圧迫感があるんですね。仮にこのインナー(取り外し可能)
がないとちょっとスカスカするので、厚めの靴下を重ね履きするなどして調整する必要があります。




          


この「ボア インナー履き」は、先の旅行中現地のホームセンターで買ったもの。気に入った
長靴が見つからなかったので、現行のものにこのインナーを入れて使おうと考えたんですね。
ところが手持ちの長靴はピッタリサイズなので、この厚手のインナーを入れることができません。
それでこのインナーは、車内でルームシューズとして使っていました。とにかく車内が
滅茶苦茶寒かったので、これは役に立ってくれましたよ。1000円しなかったと思いますしね。
今後は正規インナーがへたった際の「替えインナー」としても使えそうですし、意外にこれは
いい買い物だったかもしれません。


とにかくあれこれ「初期投資」がかかって大変なんですが、これで厳冬期の冬の北海道長期滞在にも、
ちょっとは対応できるのかもしれません。



*この時期としてはまとまった雨が降った今日の和歌山市です。
  明日の予想最高気温が4℃と、この地域では一冬に一度あるかないかくらいの強烈な
  寒さが予想されています。まさかいきなり、和歌山市でこの長靴の出番があるとか?

  猛烈に発達する低気圧の接近で北海道は大荒れ、数年に一度の猛吹雪が予想されているようです。
  自分がその状況下で滞在していたら対応できるだろうかとか、つくづく考えてしまいます。
  現地の方々はできるだけ外出を控えるなど、可能な限り安全な状態でお過ごしください。

  十勝岳の火山活動が活発化しているというニュースにも驚きです。日本列島はまさか本当に
  火山の活動期に入っちゃったんじゃあないだろうねえ??




   

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人がたくさんいる

2014-12-15 19:17:00 | 歌は世につれ




土曜日~日曜日にかけて大阪へ行ってきました。大阪市内へ出るのはいつ以来でしょうか?
定期券もすでになく、南海電車が片道920円と、往復するだけで2000円かかる時代も
近いようで恐ろしいですね。ネット通販でほとんどのものが送料無料で手に入るので、
この先ますます大阪までわざわざ出かける必要もなくなっていくでしょう。

大型量販店に直接訪れるのも本当に久しぶり、カタログをいつくかもらってきました。
しばらく見ないうちにジッツオの三脚も大幅にモデルチェンジしていました。当面買うつもりのない
商品へのチェックは甘くなりますね。先日のプリンターのように急に買う必要に迫られると
大慌てです。実際いくつか大きな買い物もしましたので、これは後日紹介するかもしれません。


土曜日は旅仲間の忘年会がありまして、年の瀬のお忙しい折、たくさんお集まりいただき
誠にありがとうございました。特に幹事のマロにはお手数かけました。毎度お世話に
なりっぱなしです。

空席があったら、もう一回乗ってもいいかなと悠長に構えていたトワイライトエクスプレス、
本当にチケットがとりにくくなっているようです。日曜日にみどりの窓口で聞いてみても、
発売分はすべて完売とのことでした。一昨年でしたか、「久々トワイライトでも乗ってみよう」と
何気なく思い立って出かけたのが、私にとっては最後になるのかな。でも、特別鉄分の
濃いほうじゃない私でも、二度と夜行列車の旅が出来ない可能性が高いことを考えると、
乗り納めにせめてもう一度と思ってしまうんですよ。

集まった方の中に、廃止決定以降トワイライトに乗れた方が二組いました。みなさん、
「駆け込み乗車中」なんですよね。私の場合基本暇人ですし、直前にでもキャンセルがでたら、
即購入、すぐ出発ってこともできないことないんですけどねえ。


ボーナスが出たあとの土日とあってか、梅田あたりの人出はすごかったです。
日常地味な生活を送っている私は、人に酔いました。まさしくこの歌のまんま。









♪ 巨大な駅前の交差点 吐き出される人波
  休みなく次の波
  通り過ぎる電車の 全てのドアに窓に 人の姿

  どこまで歩いても途切れない オフィスビルやマンション
  飲食店や商店
  住宅街の屋根が 果てしなく連なる
  悲しくなる

  朝も夜も 終わらない

  人がたくさんいる 顔がたくさんある
  人がたくさんいる 毎日それを見てる


  誰もが 空気を吸って吐き出す
  空気を吸って吐き出す
  空気を吸って吐き出す
  声を出して喋る 口でものを食べる まばたきする

  誰もが服を着て歩いてる 髪の毛が生えている
  手と足が生えている
  無数の町や村で 無数の夜の眠り
  悲しくなる

  きょうも明日も その先も
 
  人がたくさんいる 名前がたくさんある
  人がたくさんいる 記憶がたくさんある


  一人で部屋の中にいるより 人混みにいる方が
  淋しいと人は言う
  そんな風に感じない 孤独はもう感じない
  不安なだけ
 
  つぶやいてる 「抱きしめて」

  人がたくさんいる 町がたくさんある
  人がたくさんいる 車がたくさんある
  人がたくさんいる とても悲しくなる
  人がたくさんいる とても悲しくなる



  (人がたくさんいる/詩:谷山浩子)



   
日曜日は谷山浩子さんのコンサート、この曲も演奏され、まさに今日の気分やなあと思い、
タイムリーでした。コンサート中の「リクエスト・コーナー」で、4曲(4人分)演奏されるのですが
惜しかったです、じゃんけんで最後の6名にまで残ったんですよ。残念ながらここで力尽き、
惜しくも敗退となりました…  私が選ばれていたら、『夕暮れの街角で』か『たんぽぽ』を
リクエストするつもりだったのですが…

というのも、その日の演奏曲は、「すべてマイベスト30(お気に入りの曲、特にメロディが好きなもの)
から」で、それは「比較的最近の曲に偏っていて」、さらに「いわゆる代表曲は入っていない」という
趣旨が最初に語られていたからです。本来は『椅子』か『夢の歯車』あたりをお願いしたかったところながら、
そうすると今日の趣向と重なってしまいそうで面白味がないし、古い曲で、しかもシングル盤からの選曲が
無難かなと考えたからなんですね。まあ、終わってしまった今となってはどうでもいいのですが。
(谷山浩子さんのソロライブでは、その日によって曲のセットリストがまるっきり違っているのです)

その分、休憩時間中早めに登場され、『河のほとりに』『カントリーガール』等々の代表曲、人気曲の
端折りを次々と演奏し、おまけは『麦の唄』とその替え歌の『麦じゃない唄(?)』まで。サービスたっぷり
でしたね。でも私としては人気曲以上に、「裏ベスト」「黒・谷山」的なレアな曲にも強い魅力を感じるので、
この日の曲構成にはとても満足していたんですね。

会場もソールドアウトの盛況ぶり、ぜひ次年度もソロライブツアーを続けてくださいませ、お願いします。
私も事情の許す限りお供いたします。



   





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鳥にやられた!

2014-12-15 19:00:31 | 案山子と人と烏




このところナンテンの実を狙って、中型の野鳥(ヒヨドリくらいの大きさ)が庭にしばしばやってきているのは
知っていました。犯人はその鳥なのかどうか? ハクサイが鳥につつかれていました。



          


防寒を兼ねてヒモでくくってみました。これだけで被害を食い止られるとは思えませんけどねえ。




今日、NHKラジオ昼の憩いで、NSPの『冬の花火はおもいで花火』がかかっていました。
突然ラジオから、お気に入りの曲が流れてくるとジッと聞き入ってしまう、時間が止まります。




 

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