昨夕からの本降りの雨が上がり、まずまずの日和となった和歌山市です。この先も目まぐるしく天候、
気温が変わるようで、明日の雨を境に再び冬のような気温に戻ると聞いています。日差しがあり、
暖かい今日のうちに野外作業を進んで行います。
残っていたラディシュをすべて収穫してしまいました。大小様々ですが、あまり世話できなかった
ことを考えると、よく育ってくれたと思います。
忙しい我が家の畑は、さっそくカゴ×2個の土を整備して、次の植え付け準備です。
残っている小松菜(コマツナ)の種を蒔くことにします。この種も購入から丸三年経過しており、
早く使い切りたいのですが、今回使っても、まだたっぷりと残りそうです。
ずっと咲き続けているクリスマスローズ。
庭の隅っこに、ゴチョゴチョッと固まって咲いたミニラッパスイセン。
出だしから薄汚い使い古したメガネフレームの写真で申し訳ございません。
私としては長いこと慣れ親しんだフレームをこのあと処分することになるので、その遺影を
記念に撮影しておきました。小さなひび割れに気がつかなければ、もう少し引っ張れたのかも
しれません。しかし、旅行中、ましてや登山中に破損したら大変なことでしたので、早期発見でき
よかったと思っています。
のちに販売店から連絡があって、向こうの勘違いで、同じ型で同色のフレームがメーカーに
あるのがわかり、以前と変わらないものを使い続けられることになりました。その代わり
最初聞いた値段より数千円アップしちゃいましたけどね。それでも、レンズを含めすべて新調する
半額程度の出費で済んだと思われるので、よかったとしておきましょう。
999.9(フォーナイン)ブランドのこのフレームは、14年間使ってきたようです。新調したものも
最低10年を目標に、長く使い続けられたらと思います。
予算が余ったからってわけではないですが、ついでにモンベルでお買い物です。買ったのは
「キャンプ38」長さ120センチのエアマットです。120センチタイプはこの春からカタログ落ちして、
旧製品として値引きして売られていたので、車中泊用として張りこみました。
11月の北海道は、普通の登山用のマット(厚さ2.5センチ)に毛布を重ねて敷いて使って、これだと
寝てる間に腰が痛くなって耐えられなかったんです。それでマットを新調するかどうか散々迷って、
結局この製品の購入を見送った経緯があります。1月の九州は、登山用のマットを二枚重ねにして、
さらに毛布を敷いて試したところ、これだとずいぶん腰への負担が軽くなりました。
そんなこんなで春以降のために対策を考えていたところ、3.8センチの厚みのあるマットが安く売られて
いたので、思い切って購入を決めたのです。車とはいえ、積載量に限りがあるのでどうするのか、
これからの検討課題なのですが、これ単体でもそれなりに使えるでしょうし、積めさえすれば、
さらに登山用マット+毛布の三段重ねだとより寝心地がよくなるのは間違いないでしょう。
ちなみに、これにマクラ+追加のパッドを合わせて180センチクラスの長さにして車内で使っています。
あと値段的にお手ごろになっているのが、山岳テントの旧型ステラリッジテント。7000円くらい
値が下がってました。レインウエアの定番・ストームクルーザーも大幅にモデルチェンジされ、
新型の素材はずいぶんしなやかになっていて驚きました。ただレインウエアは、防寒着として
併用するなど使用頻度が高いので劣化が激しく、消耗品として割り切るなら、旧型をお安く
手に入れるのもありかと思います。残念ながら和歌山店の在庫はすべて倉庫送りとなってしまい、
ここで買うことは出来ませんでした。アウトレットを扱っているお店やオンラインショップで
探してみるのが面白いと思います。
あと個人的に注目したのが新型のバーサライト・パック。もう20年以上使っているサブザックの
後継機にならないかと、三脚を取り付けられるかなど、実践を想定して、あれこれ触ってきました。
生地が恐ろしく薄いので、耐久性が気がかりながら、とにかく軽くてかさばらないのが魅力です。
山泊まり装備では、軽くて丈夫という相反する条件が求められるので、選考がシビアになります。
もう少し検討してみようと、この日は購入を見送りました。
この時期は新旧商品が入り乱れて、お店で物色するのが楽しいです。値段優先か、それとも新機能か。
うまく折り合いをつけて、お互いいい買い物をしましょう。
NSPの未発表音源の新作が届けられました。1985年の「FLY TO THE MOON」と名づけられた
コンサートツアーのライブDVD+二枚組CDの三枚構成のセット物です。次年度新生4人組NSPとして
活動する前、オリジナルメンバー3人による最後のコンサートツアーを納めた作品。音声はともかく、
よく映像が残っていましたよね。おそらく画質などはほとんど期待出来ないでしょう。
まだ見ていないのですが…
何度かお話している通り、リーダーでメインボーカル&コンポーザーでもあった天野滋氏が
すでに亡くなっているので、もはや完全オリジナルが発表される可能性がほぼなくなったNSPですが、
メンバーのひとり平賀和人さんがポニーキャニオンの通販部門でがんばってくれていることもあり、
いまだにこうして発掘した未発表新作が届けられるのは、古いファンにはとてもありがたいことです。
ただ、欲を言えば平賀さん、もうちょっと価格を抑えてくださいませ。この3枚セットが9000円(税別)。
次回7月に出るDVD1枚もの(フジテレビ系列「僕らの音楽」出演時の映像)が6000円(同)。
近年、CDなどの媒体の売れ行きが悪いとお聞きしていて、その点同情いたしますが、せめてあと
各1000円くらい値を下げていただくと無収入人間には大助かりなので、よろしくお願いいたします。
背後の冊子は、その時のツアーパンフレットの復刻版。このツアーを最後にNSPから脱退する
中村貴之さんのインタビューには、裏に秘めた覚悟が感じられて、特に興味深く拝見しました。
「たとえメンバーが離れ離れになっても、いつかまた一緒に演奏するだろう」みたいな予言めいた
受け答えは、それから16年後くらいに実現することになるのですから、いや、これはすごいですね。
*昨夜放映の「ためしてガッテン」を見ていて驚きました。耳鳴りの主な原因って、加齢により
高音域が聞き取りにくくなるところから始まっているんですね! 私にももうだいぶ前から
耳鳴りの症状があって、気になるので町医者と日赤(日本赤十字病院)で診てもらったのですが、
原因不明で終わったのです。その頃からすでに仕事が嫌で嫌で仕方なかったので、自分では
ストレスから来る神経的なものだろうと思い込みました。それ以来治ることもなく、マンガの
背景に擬音で描かれるような「シ~ン」といったものとか、ビール瓶のふちに息を吹きかけたときに
鳴る「ボ~」という風きり音が断続的に聞こえたりといった耳鳴りがするものの、幸い症状は
ひどくなくて、聞こえるのは(それに気づくのは)夜静まり返った室内で寝る前だけだったので、
さして日常生活には差し障りなく、ずっと付き合ってきたのです。それが、聞こえにくくなった高音域を
脳が補おうとして調整を加えすぎて、脳内の音を増幅させていた音だったなんてね。この先
万が一症状がひどくなっても、補聴器で調整することで耳鳴りを緩和させることが可能なようなので、
原因と治療法がわかり、番組を見ていてよかったなと思いました。
さて、さらに驚いたことがあって、番組の最後の方に、知っている(前に会ったことのある)女性
らしき方が突然登場したのです。10年以上お会いしていないので、肝心のお顔がうろ覚え、
名前と関西弁と、それにイラストが得意なことから、たぶん彼女だと思うのですが ちょっと自信が
ありません。彼女、会社勤めを辞めて、今はイラスト関係の仕事をしているのかな?
「栄美でーす」さん夫妻、ご覧になってました? もし見ていなければ、来週水曜日の午後、再放映が
あると思うので…と思ったら、大相撲中継かよ! 大相撲のバカヤロウ!! これだから、国会、
大相撲、野球など、レギュラー番組が吹っ飛ぶ長時間の中継は大嫌いなんですよ。
この前「再会」のお話をしたばかりですが、もし本当に彼女だとしたら、こんな形での再会も
あるんですね。
*今日の「スタパ」のゲストは、マッサンこと玉山鉄二さんでした。失礼ながらこれまでは、
彼のことは「名前を聞いたことがあるなあ…」程度しか存じ上げていませんでした。
彼らの熱演もあって、今ウイスキーが見直されつつあることは、以前から洋酒党でもある
私としては、喜ばしい限りです。ただブームが加熱しすぎて、国産の高級ブランドを中心に
値上げされたり、品薄状態になっていると聞きていて、まったく日本人のこの節操のない、
流行り物にすぐ飛びついてしまう姿勢はどうにかならないものかと、呆れてしまいます。
(自分への戒めも込めて) もっともそんな高級品に日頃縁のない私には、あまり関係のない
話題ではあるんですけどね。
とほ宿のガイドブック、2013~2015年度版です。星の庵に宿泊した際にいただきました。
そろそろ新年度号が出るようで古くなったんですね。買うと552円(税別)するようなので助かりました。
実はとほ宿のガイドブックって一度も自分で買ったことなくて、前無職時代の薄っぺらいのが数冊
手元にあるのも、すべて古くなったりしたいただき物でした。それくらいとほ宿は、積極的には利用して
いなかったということですね。ユースホステルととほ宿が選べる場所では、ユースを優先して
使っていたんです。これまで使ったことがあるのは、小樽「ぽんぽん船」、サロベツ「あしたの城」くらいかな。
どちらもまだ「とほ宿」という呼び名がなかった頃からあるこの世界では老舗の宿で、たしか
「とらべるまん」にも紹介されていたように思います。あと、屋久島に行った時、出来立てホヤホヤの
「枕流庵(ちんりゅうあん)」に泊まったことがあります。記憶違いでなければ私が2~3番目かの宿泊客で、
まだコインランドリーが本土から届いていなくて、宿主がお使いの洗濯機をお借りしたのを覚えています。
北海道もユースホステルの数がずいぶん減ってしまい、地域によってはまったく利用できないところも
多々あるので、とほ宿でお世話になる機会が増えそうです。その意味でも、このガイドブックの入手は、
今回の旅でエポックメイキングな出来事のひとつでした。
*昨夜の雨が上がり、穏やかな晴天が広がった和歌山市です。気温も急上昇、この機に乗じて
先日の内部掃除に続いて、外側を洗車しました。北海道では砂埃を巻き上げながら走ったわけでもなく、
山装備の泥だらけの荷物の出し入れもなかったので、内部はそれほど目立った汚れはないはずが、
しかしながら隅にうず高く積もっているのは、前回九州の火山灰でした。できるだけ風上に回るように
気をつけたのに、それでも撮影中「なんか口の中がジョリジョリするなあ…」って感じで、すさまじかった
ですね。外装は雪解け水の泥ハネがひどくて、ここまで泥がこびりつくと、家庭用のホースの勢いでは
とても汚れをすべて落としきれないですわ。それでも見違えるほどきれいにはなりました。
次回ディーラーで洗車機にかけてもらったら、きっとピカピカに生まれ変わることでしょう。
さすがにサクランボの花は散り始めたものの、この陽気に誘われて、ミツバチが大挙して訪れました。
メジロのつがいもしばしば姿を見せていました。
というようなこともあって、ますますわがままになる私には、相部屋での旅行はやはり
きついかなと思ったことが多かったのです。ところが、こんな時期ですし、基本的に
どこの宿も空いていて、そんな大勢と泊まり合わせたわけではなかったのに、
同部屋、あるいは同宿者の方々には全般に恵まれて、ちょっと憂鬱な私の心持とは裏腹に、
有意義に過ごせたのです。
ぬかびらユースで、広い「えぞしかの間」で二人きりだった方とはずいぶん話が弾みました。
東京の47歳の独身男性で、IT関連会社の凄腕?エンジニアみたいでした。
私と考え方が似ている部分が多くてね。つまり、いまさら家族を養うこともないだろうから、
これからはアクセルを緩めて好き勝手生きようとしているようで、会社を辞め、北海道へ
移住しようとして、実際札幌で内定をもらったそうです。ところがその会社は、東京への
出張が週に4日もあるとかで、どこで暮らしているのかわからないからと辞退、結局また
東京で再就職して、ちょうどその間に旅行へ出たようです。あと5年勤めたら辞めて、
北海道へ渡るとか。私はその5年が我慢できず、それが彼との大きな違いでした。
別の日にぬかびらで一緒だった女性はやはり東京出身の40歳前後?(このところすっかり
自信をなくしています…)。現在派遣で層雲峡の某ホテルの売店でお仕事されていて、
休みを利用してワカサギ釣りを楽しもうとここへ泊まったようでした。基本東京をベースに
派遣で経理の仕事を短期間して、季節には各地のホテルで仕事をし、その帰りなどに旅行を
楽しんでいるんだそうで、夏には知床にいたとか言ってました。なんかとてもいいリズムで
人生を楽しんでいる香りがたちこめていて、マイウェイ人生送っているのをヒシヒシ感じました。
派遣の仕事のこととか、もうちょっと突っ込んで聞きたいこともあったんだけど、彼女
ワカサギ釣りにハマったようだから、また縁があったら会うこともあるでしょう。
(この日のツアーでは、初陣の彼女が一番の釣果だったそうです) 元々正社員で経理の仕事を
8年経験、しかもカナダで3年住んだことがあり英語もそこそこ喋れるなど彼女にはスキルが
あって、私には同じことはできそうもないんだけど、なんだかその生き方、興味があるんですよね。
以上のお二人が特に印象が強かったのですが、その他同室の方が皆さんいい方ばかりで、
気持ちよく過ごせました。先に述べたように、一番逸脱していたのは、むしろ私でしたよね。
あと、ぬかびらではこんなこともありました。出戻った日、えぞしか(5人部屋)にはすでに
連泊者が二人いて、「どんな人なんだろう」とちょっと緊張していたら、帰ってきたのが
名古屋出身(現在は横手在住)のプロ並みマッサージ師Oさん、続いて戻って来たのが
ひとりウイスキー・ニヒル男(それほど深い付き合いはないけど、古い建物時代から知っている人)と
両方とも顔見知り。翌日もう一人加わるようで、「どんな人が来るんだろう」と思っていたら、これが
東京のさすらいのJRer Aさん! なんだ、全員知り合いじゃん! ミニ合宿みたいなノリになって、
Oさんにはいつものようにマッサージをしてもらい、ニヒル男には高級なウイスキーをたかり、
Aさんには日本酒のご相伴にあずかりました。
まあ、これは少々極端な例でしたけど、ユースなどの相部屋の宿に泊まるということは、
こんな出会い、再会がしょっちゅうあるということなのです。この先、まだまだ不確定な部分は
多々ありますが、低予算重視の車中泊を基本としつつ、時にはなじみの宿などで栄養補給を兼ね、
人との出会いやふれあいを楽しみに泊まりつつ旅を続ける… 落としどころを見極めて
自分なりの新しいスタイルを模索したいと思うのです。つまり私の場合は「完全車中泊」ではなく、
一週間に一度程度は宿に入って、洗濯や電気機器の充電などをし、これまで通りにほかの
旅行者ともコミュニケーションをとりつつ、微妙なバランスを保ちながら、旅を続けられたらと思うのです。
(結局今のところ、真冬の北日本の旅はこれからどう対応するのか答えの出ないまま、
この長~いムダ話をこれにてひとまず終了します)
一日中カラッとした晴天の和歌山市でした。昨日の雨にもめげず、サクランボの花が絶好調、
甘い芳香を漂わせ、それに引き寄せられたミツバチがせっせと花粉集めに精を出していました。
ラディシュの収穫が続いていまして、途中、追肥や間引きができないなど、あまり世話が
出来なかった割には上出来だとしておきましょう。
同時に今日、カゴ×2とプランターに新たにラディシュの種を蒔きました。ちょっと見積もりを
誤ったようで、最後種が足りなくなり密度が薄くなりました。それでなくとも古い種ですからねえ。
「2013年12月」が使用期限とパッケージに記載されていますから、3年前に購入したようです。
本当は早く使い切るのがいいのがわかっていても、我が家のキャパではこうなってしまうのです。
タマネギに春先の追肥をしました。ご近所からいただいた関係で、植え付けが遅れ、しかもプランター
ですから、そんなに期待してはいけないけど、そこそこ大きく育っているようです。
かわいそうなのはこの子で、先日家へ来た妹が「庭からネギをとってきて」と母に頼まれた際、
間違えてタマネギの茎を引きちぎったらしいのです。普通、ネギとタマネギを間違えるか!
(私んちのは、薬味用の細いネギですからね) 呆れて怒る気にもならないけど、
無事に育たなかったら怨んでやる!
ニンニクはまだ休眠状態を楽しんでいるようなので、追肥はもう少し様子を見てからにします。
食用から芽が出たものをあとから植えつけた三個は、寒さをものともせずすっかり大きくなって(左側)、
右側の先に植えていたものと変わらない大きさに育っていて驚いています。
遅咲きのスイセンのつぼみが大きく膨らみ始めました。我が家の庭先も春本番が近いのです。
せっかく1月の旅でこれからの指針となるようなスタイルを確立できそうに思えたのに、
2月の北海道では寒さ対策が万全でないことから車中泊は放棄せねばならず、新スタイルをやめ、
旧態依然に戻さざるを得ず、それに対して二つ不安がありました。
まずひとつは、宿へ宿泊を続けることで費用がかさむ点。細かいところで経費を抑える努力は
したものの、旅行が長引けば長引くほど宿代が足かせとなる事実は覆りません。
冬道の運転など、今後も真冬の北へ行けそうなめどは立ちそうですし、続けたいとは考えますが、
この問題を解決しないと、あまり長い旅には出られないのではと思います。
もうひとつは、わがまま撮影旅行と相部屋集団生活との折り合いをどうつけるかでした。
前回で自分勝手にやるのが身についてしまったので、宿の縛りをどのように回避しようか
困ったんですね。一番ヒンシュクを買いそうだったのが、屈斜路原野ユースの2日目でした。
旅の前半安定した晴天が多く、撮影機会が多かったこともあり、その頃疲れがピークにきて
いました。1日目は部屋には二人だけでしたし、その方とはそこそこうまくコミできて、
先に寝るのと明朝早くから活動するのを了解してもらい、早々に休みました。
2日目は中国系二人組と日本人男性の計四人。日本人の方とは夕飯時におしゃべりしたし、
そこそこ良好な関係を築きましたが、中国の方とは言葉の壁もありまったくコミできません。
食事後眠くて眠くて、「まあいいや」とほかの方には何も告げずに寝てしまったんです。
まだ夜の8時にもなっていなかったと思います。
層雲峡ユースのようなカーテンで仕切りのあるベットならともかく、ここは間仕切りなしですからね。
私も長い旅行経験中、勝手に先に寝られて大迷惑だったことがあるからわかるけど、
これをされたら周りの人はものすごく気を使うんですよね! 本当は先に勝手に寝てるヤツが
悪いと思いつつも、部屋でのおしゃべりを控えるなど、大きな物音をたてられないんですからねえ。
結局翌朝も早くから行動した私は、さすがにこれ以上迷惑をかけたらいかんと、
枕元の電気もつけず、服を全て廊下に出して、そこで着替えてソッと出て行きました。
(撮影の方は雲がすでに多く、撃沈だったんですがね、それでも一応努力だけはした感じ)
これまでは、山行きで早くから行動しなければならない場合など、同室の方には一声かけておいて
断ってはいたんですが、この日の私の行動は、集団生活からは逸脱した非難されても仕方がない
ものでした。
元々そんな危惧があったので、宿泊先を迷ったのが清里へ泊まったときでした。ここには
ユースがあるし、さらに近年人気があるという「とほ宿=ロッジ風景画」もあるしで、どこに泊まろうか
だいぶ思案した末に選んだのが「ホテル緑清荘」でした。ここはずいぶん気に入ったのと
のちに猛吹雪で閉じ込められたこともあって合計六泊しました。(もしかしたら別枠でここの
紹介をするかもしれません) 温泉付きの施設は新しく立派、もちろん個室でわがまま放題し放題。
それはいいのですが、もちろんユースやとほ宿の相部屋からすると若干お高くて、今の私にとって、
ここに長逗留するのは経済的にはやはりきつく思いました。(つづく)
これまでは、ユースホステル、あるいはユース形式の安宿(=とほ宿など)の相部屋に宿泊して
旅行することが多かった私ですが、新年度よりスタイルを大きく変えようとして、模索中なのです。
そのあたりのお話を長々としてみましょう。
最近では+1000円くらいの料金で個室にも対応していますが、ユースは男女別相部屋が基本。
相部屋で他人と泊まり合わせて、集団生活することが苦でなければ値段が安いのが一番の魅力で、
付加価値として、宿主や宿泊者から穴場やグルメなどの耳寄りな情報を得られることもあります。
前回無職の時には、8割くらいはユース(あるいはユース形式の宿)に宿泊して旅を続けました。
それを今回はさらに宿泊費を抑えるために、車中泊中心の旅に切り替えようとしているのです。
今、素泊まり料金っていくらくらいが相場なのか? 安いところで3000円前後、ビジネスホテルの個室で
5000円~7000円くらい、温泉旅館だと1万円前後? 元々高級な宿泊先にはあまり縁がないので
よくわかりません。その費用が自分の車で寝ることでほぼ丸々浮くわけですから、長い旅になればなるほど
経費に大きな差がついてくるのは明白です。もっとも「タダほど高いものはない」との昔からのことわざ通り、
その分デメリットがまったくないわけではありませんが、ここではその話は割愛します。
さらに車中泊することで生まれるメリットは、これまで以上にわがままなスタイルで行動できるって
ことです。写真撮影中心の旅になると、早朝、夕方(夕飯時)、あるいは深夜など、「異常な時間帯」に
活動することが多くなり、宿の時間スケジュールに縛られるのがつらい場合があります。
特にユースなどの相部屋では基本集団生活なので、自分だけが大きくかけ離れた時間帯に
行動することは人様の迷惑にもなり、できるだけ慎まねばなりません。
なので写真撮影中心の旅行なら、なおさら車中泊するメリットは大きく一見いいことづくめ、でも、はたして
「それって旅なの?」という素朴な疑問が、昔スタイルが染み付いている私のような古株にはあるわけです。
では「旅ってそもそも何?」って定義もよくわからず、人とのふれあいが多いことが=いい旅かというと
それがすべてでないようにも思えます。要は人それぞれの旅行スタイルがあって然りなのでしょうが、
今、自分のスタイルを変えようとしている私は、あれこれブチブチ考えてしまうわけですね。
11月の北海道と1月の九州は、まさに新スタイルの旅を実践して試したものとなりました。
11月は「山荘ゆずりは」、1月は霧島の安温泉宿での三泊以外すべて車中泊でした。
特に1月は、「費用を安く抑える」意識をこれまで以上に高め、無駄遣いを極力なくして、
経費削減に成功しました。定期収入が無くなった今、この姿勢を続けられないようでは、
旅行寿命が縮まるのを避けられないので、必然そうしなければならない懐事情ですから
致し方ない部分があります。どこまでが許容範囲なのか、これからカットアンドトライして、
微調整するつもりですし、仙人の修行のような鍛錬だけを求めても息が詰まって長続きせず、
ある程度費用度外視で「羽目を外す」特異日も必要になるでしょう。
1月の旅で新しいスタイルを築きつつあったのに、次の2月の北海道は旧スタイルに
戻すことになったのです。(つづく)