旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

おおやさ団子

2015-03-21 21:00:23 | 素晴らしき紅マグロの世界


 

以前から「和歌山市の雑賀崎地区で、手作りのよもぎ団子が売られている」と聞いていて、
一度食べてみたいと願ってはいたんですが、たしかこの団子、土曜日限定でしか売っていないとかで、
これまで機会を逃していました。今日たまたま雑賀崎灯台を訪れたら、「夕日を見る会」という
年に二度行われるイベントが開催されていて、そこの出店でこの団子が売られていたんですよ!
思わず買っちゃいました!

和歌山市のレアなグルメ・スイーツとして、たまに旅番組などで紹介されるこの団子の名前は
『おおやさ団子』といいまして、地元民にさえあまり知られていないお菓子であります。
なにせ土曜日しか買えないんですからね。よもぎ団子に黒蜜をつけ、きな粉をまぶしたこの団子、
一本60円とお手ごろ価格であります。

さっそく今晩いただきました。濃密でまったりとしたお味がよろしおますなあ。(もち、米朝節でね)
団子五兄弟でこのお値段なら、かなりお買い得感はありますしね。しかし、写真の状態で
すでにきな粉たっぷりなのに、その上に小さな袋で別付けできな粉が添付、そこまで大量のきな粉
まぶさなくてもねえ。ちょうど今お彼岸で、お供えのお餅があるので、もったいないし、あとで
残ったきな粉をつけていただくとします。

曜日限定なので厳しいのですが、またチャンスがあれば買ってみたい一品です。




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コマツナ&ラディシュ間引き

2015-03-20 17:39:28 | 案山子と人と烏




昨日は昼過ぎまでまとまった雨が降りました。雨上がりに散歩に出かけたら、桜のつぼみが
大きく膨らんで、うっすらピンク色になっているのに驚きました。愚図ついた天候でも気温は下がらず、
暖かい雨だったので一気に開花へ向けて加速したようでした。和歌山市の桜の開花は、この先
やや足踏みする日もあるでしょうけど、秒読みに入ったといえます。


コマツナの生育も目覚しく、今日ラディッシュともども間引き&追肥をしました。写真は、過密箇所を
間引いたあとのコマツナ。古い種だったので多めに種蒔きしたら、予想を上回りほとんどが発芽したようで、
「超過密」状態でした。この辺のさじ加減が難しいんですよね。品種によっては古くなると、一気に
発芽率が落ちるものもあるんです。



          


キンセンカが春のうららかな日差しに輝いていました。庭にメジロも頻繁に訪れていました。
今お目当ては、椿、それに金のなる木の蜜のようです。



*4月からの新番組で、高橋留美子さん原作の「境界のRINNE」というアニメがEテレで放映されるようです。
  これは楽しみ、ハードディスクに録画しておこう。あと、「美少女戦士セーラームーン」「ベルサイユのばら」が
  いずれもBSプレミアムで始まるようです。どちらも一度も見たことがないので、録画してチェックしてみよう。

  個人的には、「キングダム」のパート3を期待していたんだけど、ラインナップには入っていないようで、
  残念です。ただ、今現在定期的に録画されているのが、「ガンダム・Gのレコンギスタ」(民放)と
  「山賊の娘ローニャ」 だけになったので、引き続き毎週楽しめるプログラムが加わってくれるのは
  ありがたいです。しかし、ベルばらはともかく、セーラームーンについていけるんかいな… 
  月に代わってお仕置きされたら困るので、しっかり見るといたします。



 

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コマツナ一気に発芽

2015-03-18 17:51:48 | 案山子と人と烏




昨日午前中に見た時には、まだほんの一部が芽を出しかけていただけだったのに、今朝ビニールを
はがしてみたら、密集して発芽していたコマツナ(小松菜)です。昼までは鈍いながらも日差しがあったので、
ラディシュともども日光浴させました。

ここ数日の気温の急上昇で、一気にマルムシ、ナメクジ、アリなどの虫たちの動きが活発になりました。
私の実感としては、昨日が実質的な「啓蟄」だった気がします。いったん寒さがぶり返して、そのあとこそ、
本当の春なのでしょうか?



   


         


         


遅咲きのスイセンが満開です。このところの多雨にもめげずに、あまり傷むことなく、全ての花を
咲かせきっている感じです。


夕方前から、また本降りの雨になりました。











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リモコンの予備

2015-03-17 17:38:37 | ライカはローリングストーン




今朝、このあたりでは珍しい霧に包まれた和歌山市です。どうやら、紀の川筋一体に
霧が垂れ込め、雲海となっていたようです。霧が晴れてからは気温も急上昇、汗ばむくらいの
陽気となりました。


デジタル一眼レフカメラ・EOS5DMK3用のリモコンの予備を追加購入しました。
二機持っているキャノン純正のリモコンのうち、あとから追加購入したものが壊れかけなんです。
1月の九州で、ケーブルの根元に亀裂が入っているのに気がついて、そのまま使い続けていたら、
二月の北海道でさらに裂け目が広がって、中の導線がむき出しになってきました。
そこで使用を中止して、予備の古い方(30Dと一緒に買ったもの)に切り替えました。
帰宅後ビニールテープで補修し応急修理、完全に断線していないので使用可能ではありますが、
いつ切れてもおかしくない状況なので、さらにもう一機追加召集することにしたのです。

特に激しい使い方をした覚えもなく、いやしかし、身に覚えがないうちに無理な力がかかったりした
可能性はありますが、それにしてもあとから買ったものが早く傷むのは、なにか納得いきません。
ロット不良というか、製品の質(材質)を落としているのでは?とか、疑っちゃいますよね。
ある意味、消耗品と割り切ればいいかもしれないけど、それにしては純正品はけっこういい
お値段しますしね。


   

それで、カメラ・アクセサリーメーカー「エツミ」から出ている、『電子リモートスイッチⅡ・キャノン用』を
買ってみました。税込みで1500円くらいと、これなら「消耗品」として、ある程度は納得できる
お値段です。ケーブルがスパイラルタイプでコンパクトに収容できるなど、本家よりもむしろ使い勝手が
優れている部分もあります。試してみたら、スイッチのフィーリングがちょっとイマイチな気もしますが、
予備の予備として、装備に加えておけるのはずいぶん心強くて、こういったパーツを発売、用意して
くださって感謝感謝です。


            



ラディシュの込み合っているところを軽く間引きました。コマツナも発芽し始めたようです。

ただ、明日以降予報があまりよくなくて、しかも来週には寒の戻りがあるようで、なかなか
一足飛びに春へまっしぐらというわけでもないようですね。






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ニンニクに春先の追肥

2015-03-13 17:30:38 | 案山子と人と烏



昨日までの寒さが一転、ポカポカ陽気となった和歌山市です。
来週には四月下旬並みの最高気温も予想されていて、桜のつぼみも大きく
膨らむかもしれませんね。

ニンニクに春先の追肥を施しました。保温効果と猫除けの一石二鳥を狙ったナイロンの
被せ物を剥がしたら、予想以上に雑草やコケ類などがはびこっていて、その除去などに
少々手間取りました。雑草はともかく、最近外来種らしい?コケ類の繁殖が目立ちます。
土か何かの苗の根元などに付着していたのが、我が家に進入したのかもしれません。
今のところ深刻な被害は出ていないものの、胞子などを飛ばすのか、あちこちに領域を
拡大しているので要注意です。なんとか根絶やしにできないものかと思うのですが。



            


新製品なのかどうか? 初めて目についたので買ってみました。「ポッキー・和ごころ・
北海道あずき・クッキークランチ」です。




   


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写真愛好家の裾野が広がっているのではないでしょうか?(アナザーストーリー)

2015-03-11 17:48:57 | Weblog

それでは今、フィルム写真の方はどうなっているんでしょうか?

私もなかなかフィルム写真から離れられなかったひとりなので、その奥深い魅力は
今でも理解できます。単純に画素数とか解像度の高さなど数字的な部分だけでは
語れない、奥行き、空気感、ザラツキ… うまく言葉にはできないけど、アナログ
ならではの色合いは、これだけデジタルカメラが普及、進歩した今日でさえ、捨てがたいものが
あるのはわかります。現像中パソコンのモニター画面の中、もうひとつ冴えない、のっぺりとした
メリハリのない画像を見ながら、「これ、ポジフィルムだったら、目の覚めるような
鮮やかな発色で写っていたんちがうかな?」とか思うこと、今でも時々ありますしね。

といいつつ、すでに元愛機 EOS-1N は、防湿庫の奥で永遠の眠りにつき、博物館行き
状態で、二度と復活することもなさそうです。できるだけローコストで写真の趣味を続けるためにも
後戻りは許されないのです。しかし今でもアナログ、フィルムにこだわり撮影を続けている
方々が少ないながらもおられ、頭が下がる思いです。


たとえば旅行仲間の「栄美でーす!」さん夫妻。うまくタッグを組まれ、奥さんが昔スタイルの
フィルム+三脚の組み合わせで本格的に撮られ、旦那さんが手持ちデジタルで気軽に撮影、
その際、瞬時に液晶モニターで確認して露出を把握、奥さんにフィードバックして
フィルムカメラの露出を微調整する…なんていう硬軟織り交ぜた、うまい使い方をされています。
結果を見ながら写せないフィルムカメラの欠点を補っているんですね。あと旅行仲間では、
藤沢のUくんもいまだ頑固一徹フィルム撮影を続けているはずです。

九州指宿でご一緒した奈良のおじさんも、普段はデジタル一眼を多用、ここぞという時に
中判カメラ・ペンタックス645を出動させるという二刀流でした。三脚も二台用意して、
両方同時に撮影していたこともありました。CP意識の高いお方でしたので、「金かかるわ~」
とボヤいておられましたが、なかなかその魅力あふれる画質を捨てられないみたいでしたね。
デジタルの方は Jpeg で写していたようなので、「RAWで写しておくと、あとの現像時に
有利ですよ」と自分の現像力のなさを棚に上げてアドバイスしておきました。一時迷いながら、
結局中判へは進まなかった私です。結果的に無収入生活になった今、この泥沼へハマらなくて
良かったなと思う一方、35ミリとは比べ物にならない高次元なアナログ地獄を体験して
おきたかった気もするんです。

あと、冬にぬかびらで一緒だった兵庫の年配のご婦人も、フィルムがメインで予備に
デジタル一眼も持っているというお方でした。アラスカでオーロラを撮影したお話などを
楽しくお聞きしました。今回は「タウシュベツ橋一筋!」で、朝、夜、朝と、ここへのツアーを
三回予約されていたんです。ツアーで行くと自分の思い通りに撮影できないことに気づいたのと、
ちょうど同室になった札幌の女性もタウシュベツ橋大好きな写真好きの方で、車に乗せて
もらえることになり、三番目のツアーはキャンセルして、一緒に早くから撮影に行かれました。
この札幌の女性(3,40代)も、先にふれたお気楽系(アナログからみての)写真好きで、
最近カメラの魅力にとりつかれたようで、地の利を活かし、あちこち撮りまくっているようでした。
使い捨てではないカイロなどを用意して寒さ対策も万全で、旦那が東京へ単身赴任している
ことを幸いに?泊りがけもOKでの撮影旅行みたいでした。兵庫のご婦人に話を戻すと、
写真クラブに所属して、ここが主催する年一回の写真展に出品する作品製作を目的に、
撮影地を求めて飛び回っているようでした。何か目標を持つのはいいことですよね。
フィルムが手に入りにくくなっているのでは?と話をふると、クラブでまとめ買いして、
それを皆で分けていると言ってました。先の奈良のおじさんも、近場でフィルムをうまく
現像してくれるところがなくて、わざわざ静岡県の業者に頼んでいるとか言ってましたわ。
「富士山」を写す熱心な写真家が多いせいか、静岡の現像技術は高いみたいなんですね。


今時、フィルム写真を続けるのは、私が考えている以上に大変なのかもしれません。
この先ますますこういった一徹な写真好きとお会いする機会も少なくなっていくでしょう。
まだまだ現役でフィルム写真を撮り続けている方々もいることをご紹介したくて、
番外編でお話させていただきました。








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写真愛好家の裾野が広がっているのではないでしょうか?(後編)

2015-03-10 19:37:07 | 老人のつぶやき

同じ場所で午後再び撮影していたら、今度は60歳前後?の女性がやってきて、私の周りで撮影を始めました。
三脚を立てて撮影する私に対し、手持ちでアングルをあれこれ変えて、熱心に写しまくる彼女。
そのうちお話するようになって、お聞きしたら、私と同じ撮影機材(EOS5D3+純正24-70/F4ズーム)
ではないですか! それから変なプレッシャーがかかってさあ。機材が同じということは、あとは
技術と感性の勝負じゃあないですか! いいわけできないですからね。

撮影中何度か彼女に電話が入って、どうも用事で帰らねばならぬようです。営業か何か外回りの
仕事をされているのを、途中「サボって?」撮影に来ていたようなのです。私に「いつまで粘るの?」と
聞くので、「夕日で噴煙が赤く染まるのを期待して待ってみる」と答えると、少し名残惜しそうに立ち去りました。

それからしばらくして、日は西に大きく傾き、私の期待通り、噴煙が少し赤く染まり始めました。ただし、
この日はピーカンすぎるのか、残念ながらそれほど劇的な色にはならなかったのですが。
写している最中、また女性が近づいてきたなと思ったら、先ほどの方じゃないですか! 今度は
三脚まで携えて。最後の私の一言が気になって離れられず、近くの駐車場で待機して様子を伺っていたら、
噴煙に変化の兆しが見えたのであわてて戻ってきたらしいのです。用事はどうなったんだろう…
野暮なことは聞かなかったけど、車に三脚まで忍ばせていたのにはさすがに驚きましたよ。
そしてまた去り際にいつまで写すのかと聞かれたので、「いったん車で休憩して、星が瞬きだしたら
撮影して、それから帰ります」と答えました。夜から天気が崩れだすのを知っていて、明朝の
撮影はあきらめていたので、今日はもうちょっとがんばろうと思っていたんですね。さすがに
「そこまでは付き合えない」と彼女は今度こそ本当にお帰りになりました。

それから少し時間をおいて星を写していたら、今度は二人組とソロの計三名(男性)が近くで撮り始めました。
地元の方々が、仕事を終えてからやってきたといった感じです。彼らの狙いは、やはり赤熱現象みたいで、
その頃活動は小康状態でしたが、それでも一度激しく光り、二人組はうまく写せたのか、満足して
立ち去り、雲が多くなってきたのを見計らい、私もここが潮時と帰路に着きました。もうお一方は、まだまだ
撮影を続ける気配でした。

(もっと長編になりそうなので省略していますが、このほかにも数名の方が私にカランできました。
三脚を立て、ほとんど同じ場所を動かず、じっと突っ立ってただけなのに、面白いねえ。こちらから
一生懸命追っかけても逃げていくもの、逆に呼び寄せたつもりはないのに集まる人々。人生ままならず。
ひとつだけはっきり言えるのは、すべての世界、宇宙が、私を中心に回っているということ。おとん天動説。)


まあこのあたりの気軽さというか、仕事の前・中・後の短時間でも準備して撮影に挑めるのも、
デジタルならではの利便性向上の賜物ではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。
この日も未明や日が暮れてからの撮影は夜間撮影となり、フィルム時代はある程度の技術力と
機材がなければ写しづらい条件で、それがない方は写そうとも思わなかったはずです。
もちろん私もデジタルの恩恵にこうむっているひとりで、技術はまったくないのに、カメラの性能
だけを頼りに、アナログではしなかった夜間撮影を楽しむことができているんですからね。

フィルム時代は、お金も手間も時間もかかる、ある種特権階級だけの「高尚な趣味」であった
写真が、垣根が低くなり、プロとアマチュアとの境が曖昧になったのかもしれません。
誰でもハイレベルな撮影ができ、同じものが記録媒体に定着するのだとしたら、これからはむしろ、
現像技術、レタッチ力が作品のよしあしの差となるのかもしれません。悲しいかな、パソコン音痴の
私などは、現像に手こずり、その点苦労が絶えません。

こういう時代に風景写真と真正面から向き合うのは容易でないと覚悟して、写真はブレても
立ち位置はブレることなく、しばらく撮影旅行を続けてみます。
(さんざ引っ張って、最後はこんな予定調和なオチしか用意できなかったのかよ。毎度ボヤキ話に
長々お付き合いありがとうございました。ところがどっこい、さらに番外編につづく)




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ラディシュ発芽&コマツナ種蒔き

2015-03-10 19:34:34 | 案山子と人と烏




昨日この時期としてはかなりまとまった雨量となった和歌山市、天気が回復した今日は、
一転真冬の寒さが戻り、北寄りの冷たい風が強く吹きました。午後には時雨れ、雪も舞いました。
この冬最後のなごりの雪なのか…

先日蒔いておいたラディシュが発芽し始めました。同時に今日、二つのカゴにコマツナの種を
蒔きました。


   


ヒヤシンスが咲き始めました。元々三つだった株が六つに増えているようです。


   

冬から春にかけて次々に咲き続ける椿。野外のものは風雨に打たれ花の痛みが目立つけど、
この花は比較的きれいな姿を保っていました。


            


花数を増やすスイセン。うつむきかげんに咲くので、強い雨が当たりにくいのか、
花粉もきれいに残っています。







  

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写真愛好家の裾野が広がっているのではないでしょうか?(中編)

2015-03-09 17:55:25 | 老人のつぶやき

美瑛で撮影していても、このことは痛切に感じます。

今回、白金模範牧場で撮影中、旭川ナンバーの車が止まり、降りてきたのは年配の
男性で、「今日はきれいに山が見えていますね~」などと私に話しかけながら、
手持ち一眼レフカメラでパチパチと撮影されました。そこへまた別の地元ナンバーの
車が来て、やはり同年代の男性が同じように写真を撮って、先に来ていた方(写真仲間、
あるいは単なる顔見知りのレベルか?)と二言三言言葉を交わして情報交換?をしたあと、
三々五々去っていきました。私はというと、その近くで相も変わらず三脚を立てて、昔スタイルで
撮影していたのです。

地元のお気楽(アナログ感覚からみての)写真家の方々が本当に増えました。フィルム時代には
地元の熱心な写真好きな方とたまにご一緒することはあっても、こんなしばしばではありません。
特に土日ともなると、旭川はもちろん、札幌、帯広ナンバーの車が丘を駆け巡り、観光客に混じって
写真を撮りまくるので、季節を問わず、誰かしら写真を写している人に出くわすといった印象です。
「美瑛」という地名が浅く広く知れ渡ったことももちろんあるでしょうが、いや~写真を撮る
地元民が増えたよなあ!というのが私の実感なのです。

デジタルとはいえ、写真は探求すればするほど奥深い世界があることには変わりなく、
深みにはまると底なし沼が待っているかもしれません。また、プロやそれに近い方々が手の届かない
高みにいて、アマチュアが一足飛びに肩を並べられるようになったわけでもありません。
しかし、ともかく門戸は確実に広くなったみたいです。デジタルがその扉を開いたとも言えます。
とにかく最初にそれなりの機材をそろえれば、あとの維持費(経費)がそれほど必要ないのが
大きいですよね。現像代を気にすることなく、パチパチと撮りまくれば、カメラの性能が技術を
補ってくれるので、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる! (誰ですか、私を指差しているのは)


その前、九州でもこんなことがありました。

まだ暗いうちから草千里で撮影していた時です。3、40代の黒いコート姿の女性(実は暗くて
よくわからなかったんだけど)が近づいてきて、「隣よろしいかしら?」と私の横に三脚を立てて
撮影を始めました。「もっと早く来たかったんだけど、寒くて…」などとボヤいてはりました。
私同様、九州人は寒さに弱いとみえ、加えて、阿蘇山岳道路の凍結をかなり警戒しているようでした。
私はたまたまスノータイヤでしたけど、これ夏タイヤのままだったら、やはり登るのをためらったことでしょう。

それから1時間くらい一緒に写してから、彼女は撤収しました。朝焼け、ご来光はこれからですし、
星を撮っていたようでなく、一体彼女は何を狙っていたのか? たぶん「赤熱現象」という噴火の瞬間を
写していたんだと気づいたのはあとからで、それを意識していたわけではない私の記録媒体にも、
それらしいのがいくつか写り込んでいました。この撮影中に噴火口がフラッシュを焚いたように光ったのは、
車のヘッドライトが当たっかなにかだと思っていて、「またボツ写真や」とあきらめていたんですわ。
直接確認したわけではないけど、彼女は仕事先への出勤前に早起きして、時間ギリギリまで
撮影していたようなんですね。

それからしばらくして、入れ替わるようにやってきたのが地元テレビ局のカメラマンでした。
その節は熊本県民の皆さま、ご迷惑をおかけしました。寒さ除けのバラクラバのようなもので
顔を覆っていて、昼飯時、画面上にほとんど素顔をさらさなかったのがせめてもの救いでした。

(つづく)








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写真愛好家の裾野が広がっているのではないでしょうか?(前編)

2015-03-08 22:38:35 | 老人のつぶやき

これはねえ、いまさら私がくどくど述べなくとも、すでに多くの方が感じていらっしゃると思います。
1月、2月の旅行中でも何度かそんな風に思える出来事があったので、長話にお付き合いください。


私がカメラを趣味にし始めた20年近く前には、デジタルカメラはほとんどまだ存在していなくて、
フィルムカメラ全盛の時代でした。その時の私の機材、撮影スタイルは

一眼レフカメラ(フィルムカメラ)、レンズ(標準&望遠の二本)、ポジフィルム(リバーサル)、
レリーズ(リモコン)、三脚、フィルター(PLフィルターのみ所有)

といった感じで、風景写真を「趣味」として写す上で、これが「最低レベル」の装備だったかと思います。

もっともすでにフィルムカメラは幅広く普及していたので、ほとんど一人一台カメラを持ってはいました。
その多くの方のスタイルは、コンパクトカメラ、あるいは一眼レフカメラにネガフィルムを入れて
手持ち撮影しているといったもの、いわばお気楽スタイルで、最低でも上記のような機材をそろえて、
「風景写真を趣味にしている」と自他共に認められる方々との間には、大きな溝があったように思います。
写真を少し本格的にやろうとすると機材をそろえたり現像代などでまずお金がかかるし、上記のような
撮影機材とそれが整っていないものとは撮影結果にも差がついて、プロ、あるいはセミプロ(ハイアマチュア)
とそれ以外の一般との開きが大きかったように思うんです。万里の河が間を流れていたんですね。


それが時代の変化と共に情勢が大きく変わり、もちろんその主役はデジタルカメラの台頭でした。
ビギナー向けカメラの性能の底上げが大きく、プロやセミプロなどが使う機材との差が縮まったことが
まずひとつ。それから現像代がフリーになり、「お金のかかる趣味」ではなくなったのも大きいですね。
少し前まで私は、写真を(本格的な)趣味にしている人とそうでない人との違いを見分けるのに、
「三脚を使っているかどうか」で判断していました。上記のような最低レベルの装備中でも、手振れを防ぐ
三脚は必需品で、それなりの写真を撮ろうとすると、まず最初に用意しなければならない機材でした。
ところがデジカメはISOを自由に設定でき、感度を上げることでシャッタースピードを稼げる上、
手振れ補正機能が当たり前のように装備されているので、もはや夜間撮影など特殊な条件下以外では、
必ずしも三脚を必要としなくなったようです。今や私は、三脚を使っているかどうかを「フィルム時代から
カメラを趣味にしているかどうか」の判断基準にしているくらいです。(もちろん私もいまだ三脚を
手放せないので、当然昔人間です)

ユースなどで泊まり合わせた方とお話しする際に、私のほうから「写真を趣味にしています」と
積極的に話すことはまずしませんが、それでも話の流れの中で「何を目的に旅されてますか?」と
聞かれれば、当然「写真を…」とお答えすることが多いのです。今回の北海道でも、屈斜路原野で
一緒だった「ふ~じこちゃん」とぬかびらで一緒だった「派遣♀さん」に、上記の質問をされたので、
迷わず「写真を…」と答えたら、異口同音に「私も!」と返されて驚きました。ここで先ほどの話に
戻しますと、フィルム時代には、それなりの装備、技能が必要だった写真の趣味ですから、そのような
言葉を返されることは極めて少なかったように思います。現に彼女らも首から小型一眼レフ
(あるいはミラーレスか?)をぶら下げているだけで、もちろん三脚も持っていないようです。

昔人間の私ですから、少々違和感を感じざるを得ず、ここで「いや、写真が趣味ってのは…」と『定義』を
一席ぶちまけたい気分なのですが、いやはや、それでも、ふ~じこちゃんは早起きして、朝食前に歩いて
和琴半島まで撮影散歩に行ってくるし、派遣♀さんはワカサギ釣り中に近くに来たオオワシを撮影、
「羽を広げた瞬間のいいのが撮れた!」と喜んでいました。自分の頭の中をアナログからデジタルへと
変換しなくてはいけない場面でした。

(つづく)




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