年度末は仕事が忙しく、1ヶ月ぶりのブログ更新となりました。本日取り上げるのはビル・エヴァンスとジム・ホールが1966年に残したデュオ作品「インターモデュレーション」です。エヴァンスとホールのデュオ作品はもう1枚ユナイテッド・アーティスツに残した「アンダーカレント」という作品があり、そちらは名盤特集などにもかなりの頻度で取り上げられるのでご存じの方も多いと思います。ただ、私は基本的にベースとドラムが入ってない静かなジャズは性に合わない方で、「アンダーカレント」もジャズ初心者の頃に購入したものの良さがわからず、中古屋に売り払ってしまいました。にもかかわらず、同じデュオ作品である本作を購入するきっかけとなったのは本ブログでも取り上げたライブ盤「カリフォルニア・ヒア・アイ・カム」に収録されていたエヴァンスの自作曲“Turn Out The Stars”がもともと本作に収録されていることを知ったからです。いざ聴いてみるとお目当ての“Turn Out The Stars”はもちろん素晴らしいものの、他の曲も粒揃いでなかなかの傑作でした。
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収録は全6曲。うち最初の2曲がいわゆるジャズ・スタンダードで、コール・ポーターの“I've Got You Under My Skin”、そしてガーシュウィンの「ポーギーとべス」からの1曲“My Man's Gone Now”です。前者はスインギーな演奏で、後者はけだるいムードの漂う大人のジャズです。3曲目はお目当ての“Turn Out The Stars”。実にエヴァンスらしいリリカルなメロディを持った名曲で、エヴァンスの夢見るようなピアノソロが圧巻です。続く“Angel Face”はジョー・ザヴィヌルがキャノンボール・アダレイのために書いた曲だそうですが、こういう隠れた名曲を取り上げて、まるで自分の曲のように演奏してしまうのもエヴァンスの得意技ですね。続く“Jazz Samba”はアレンジャーとしても有名なクラウス・オガーマンの曲。タイトル通り陽気なサンバ風の曲で落ち着いた曲風の多い本作の中で絶妙のアクセントとなっています。ラストはジム・ホールの自作曲である“All Across The City”。メランコリックなメロディが印象的なバラードでしっとりと幕を閉じます。アルバム全編を通してエヴァンスはいつもと同じようにきらびやかなソロを繰り広げますが、一方でホールはあまり派手にソロを取るでもなく、あくまでエヴァンスの脇に回るという感じです。名手なのにあえて控え目にプレイするのは大人の余裕というやつでしょうか?でも、だからこそエヴァンスはデュオの相手に2度もホールを選んだのかもしれませんね。
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収録は全6曲。うち最初の2曲がいわゆるジャズ・スタンダードで、コール・ポーターの“I've Got You Under My Skin”、そしてガーシュウィンの「ポーギーとべス」からの1曲“My Man's Gone Now”です。前者はスインギーな演奏で、後者はけだるいムードの漂う大人のジャズです。3曲目はお目当ての“Turn Out The Stars”。実にエヴァンスらしいリリカルなメロディを持った名曲で、エヴァンスの夢見るようなピアノソロが圧巻です。続く“Angel Face”はジョー・ザヴィヌルがキャノンボール・アダレイのために書いた曲だそうですが、こういう隠れた名曲を取り上げて、まるで自分の曲のように演奏してしまうのもエヴァンスの得意技ですね。続く“Jazz Samba”はアレンジャーとしても有名なクラウス・オガーマンの曲。タイトル通り陽気なサンバ風の曲で落ち着いた曲風の多い本作の中で絶妙のアクセントとなっています。ラストはジム・ホールの自作曲である“All Across The City”。メランコリックなメロディが印象的なバラードでしっとりと幕を閉じます。アルバム全編を通してエヴァンスはいつもと同じようにきらびやかなソロを繰り広げますが、一方でホールはあまり派手にソロを取るでもなく、あくまでエヴァンスの脇に回るという感じです。名手なのにあえて控え目にプレイするのは大人の余裕というやつでしょうか?でも、だからこそエヴァンスはデュオの相手に2度もホールを選んだのかもしれませんね。