広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

キジバト

2009-02-26 22:30:47 | 動物・植物
旅行記はまだ続きますが、中断してほかの話題です。

家の外に出ると、塀の上にお客様(ご近所のネコも歩く場所)。

キジバト(ヤマバト)だ。
森林から市街地まで生息し、人間社会にもうまく溶け込んでいるらしく、秋田市中心部でも、このように民家の庭先でたまに見かける。
Wikipediaの項目に楽譜付きで説明されているように、オスは「デデッポッポー」とか「クークーグッグー」と表される鳴き声も聞いたことがある。この個体は見ている間に限れば、鳴かなかった。

公園にいるドバトほどではないが、それほどこちらを警戒していないのか、逃げずにじっとしている。
ドバトよりはわずかに大きい気がする。寒くて膨らんでいるのかもしれないけど。


首の青もキジのような羽もきれい。
郵便配達のバイクが通っても逃げなかったが、石焼き芋の声が最接近したタイミングで飛んでいってしまった。

秋田市内でもよく見ると、カラスやスズメ以外の鳥がいるものです。
コメント (2)
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旭川の街

2009-02-26 22:02:42 | 旅行記
※この旅行全体の目次はこちら

今回の旅行で旭川市を初めて訪れた。
旭山動物園と冷え込む街ぐらいしかイメージがない街だったが、じっくり街を見る時間はなかったものの、大きくて賑やかで感じのいい街だった。

中核市で人口約35万人という点では、秋田市と似ている。人口では北日本3位(札幌、仙台、旭川、いわき、郡山、秋田の順)。

札幌とは特急で1時間半。昼間は30分間隔で自由席の多い特急が運行されていて、在来線屈指の高頻度運転区間。ただし、普通列車や北の稚内・網走方面への特急は少ない。富良野へ向かう路線もある。

典型的な国鉄の駅といった感じのちょっと窮屈な横長の駅舎。どことなく昔の秋田駅を思い出して懐かしい。中に郵便局(旭川駅内局)が設置されている。たいてい、駅の近くや駅ビルに郵便局やゆうちょ銀行ATMはあるものだが、秋田駅のアルス側のATMや裏路地にある秋田駅前局、盛岡駅前局など、分かりにくい場所にあって困ることが多いけど、これはまさに「駅“内”」で分かりやすく便利。
駅の裏手は川が流れていて、盛岡や熊本みたいな立地のようだ。
ホームから撮影
今の駅の裏に2010年の開業予定で高架式の新駅舎が作られている。現駅舎と線路を越えた離れた場所で、駅前広場がかなり広くなる予定のようだ。

駅舎に向かって右側が出口。雪の結晶で飾られた大時計が北の街らしい。


そこからまっすぐ、約1キロに渡って歩行者専用道が伸びているのが「平和通買物公園」。1972年に日本初の恒久的歩行者天国となったそうだ。
かなり幅が広い。今は中央部は雪が積もっていて、両端数メートルずつがロードヒーティングで路面が出ている。
この通りを見るだけで、人通りも店も多く、秋田市とそんなに人口が違わない街なのに活気にあふれているのが感じられる。

駅の向かい、通りの基点が「旭川西武」。8階建てと10階建ての2つの建物で、無印良品やロフト、三省堂書店で1フロアを占めていて、大きい。その少し先に札幌に本社のある「丸井今井旭川店」もあって、この2つの百貨店が旭川駅前の集客の中心のようだ。

駅周辺には総合スーパーはないようだが、郊外の別々の場所にイオンモールとイトーヨーカドーがある(東北ではヨーカドーは駅前のイメージがあるが、北海道では郊外型が多い)。秋田市のように郊外のイオンへ一極集中せず、分散できているようだ。
ただし、丸井今井は民事再生法を申請している(支援するのが高島屋か伊勢丹という報道が旅行中あった)し、旭川西武は百貨店以外への業態転換を含めた見直しが計画されているようで、そうなれば、この賑わいはどうなるのだろう。駅舎改築も含めて、今後数年の旭川駅前は変化がありそう。

この通りは、道幅は違うが、秋田市の仲小路と位置関係が似ている。秋田は狭い道に車(一方通行)と歩行者を無理矢理共存させている感じがして、裏通り的な印象があるのとは対照的。広小路が衰退した今、仲小路はお店も残っているし、発展の余地はありそうだけど・・・


札幌などと同じく碁盤の目の街路で、一定間隔で車道を渡る。歩道はロードヒーティングで歩きやすいが、車道はテカテカなので横断には注意。気温が低いから、融けないようだ。でも、信号のない所でも、たいていの車は停まって歩行者を通してくれるのは(当然だけど)ありがたい。

しばらく進んだ左手が、通称「三・六(さんろく)街」という、1000以上の飲食店の集まる歓楽街。道幅が広いこともあるが、秋田の川反ほどごちゃごちゃして汚くなく、感じが良かった(あくまで通っただけでの感想です)。

公園が終わった少し先、さすがに人通りが減る。「旭川常盤ロータリー」があった。

日本では珍しい、ロータリー式交差点。6方向の道が交わっている。釧路にもあるが、広い北海道らしい。
中央にある管制塔みたいなのは、1985年に建てられた高さ35メートルのシンボルタワー。てっぺんに雪や氷など旭川の自然をイメージしたオブジェが載っている。ロータリーの照明塔が主な役割のようで、時計と温度計が表示されていた。この時マイナス6.2度。

歩いて通ると方向感覚がおかしくなる。車のためには信号機が不要なはずだが、歩行者の横断用に押しボタン信号が設置されている。仕組みがよく分からないので、車が突っ込んできそうで、びくびくして渡る。

さらに先に石狩川に架かる「旭橋」という旭川のシンボル的な橋がある。昭和7(1932)年に架けられ、未だ現役。東京の白鬚橋など数例しかない珍しい方式の橋だが、力強くも美しい、魅力的な橋だった。後で別記事にしたい。


道端の所々で湯気を上げている煙突付きの箱がある。
歩道のロードヒーティングユニットで、ガスで沸かしたお湯を循環させ融雪するようだ。
秋田でも、似たような箱はあるけど、煙突も水蒸気もない。電気?で温めた水を循環させているはずだが、それだと北海道の寒さでは無理があるのだろう。


北海道は「セイコーマート」というコンビニがあり、札幌市でも旧道庁の近くなどで見かける。でも、旭川駅周辺には1つしかないようで、他はセブンイレブンが少々、圧倒的に多いのがローソンだった。秋田市もローソンは多いけど、それ以上にあった。

僕にとっては、人口30万から100万程度の街がいちばん暮らしやすいと思う。できれば、季節の変化があって雪が積もるような。
旭川はこの条件を満たしているし、街中でほとんどの用は済ませられそうで、雄大な自然も大都市札幌も近い。住んでみてもいいなと思える理想的な街だと思った。
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