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最北端の街、稚内(わっかない)。JRでは旭川から宗谷本線の一本道(以前は別ルートの路線もあった)で259.4km。札幌からだと396.2km、秋田からは1061.1km。
ちなみに秋田から南(西)へこまちで東京方面へ向かうと、名古屋までが1028.6kmでほぼ同じ。そう考えると、意外に近いような、やっぱり遠いような、微妙な距離。でも、北の果てに来たという達成感のようなものはある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e4/19f99900d4d293c2c1b4d1aa26526656.jpg)
雪山が高くて見えにくいが、典型的な地方都市の国鉄式の駅舎。駅ビルはない。
駅内には観光案内所や待合室内にキヨスクと蕎麦屋。キヨスクでは宝くじを売っていて、「最北の宝くじ売り場」と書いてあった。
待合室にはラジオが流れ、珍しくテレビが設置されていない。NHKでは、地上デジタル放送開始と同時期に、各地の駅にNHK受信専用のハイビジョンテレビを設置してPRに躍起になっている。秋田ではがらんとした新屋駅に設置されたのには驚いたし、大館駅ではABS専用のテレビと音が重なって、双方にとって邪魔になる位置に設置されている。道内でも北見放送局エリアの網走駅にはあった。稚内は旭川放送局のエリアで今年の1月27日に地デジが始まったばかりらしいが、結構利用客はいるし、最北の駅に設置すればNHKのいい宣伝になるのに。
みどりの窓口では周辺の風景などのオレンジカードを7種類発売。2枚購入すれば専用台紙をくれるというので、売上に貢献。JR東日本はSuica第一で、オレンジカードなど申し訳程度の扱いだが、北海道は熱心だ。
駅前によくある周辺地図
稚内駅のは利尻島と礼文島の地図もあった。どちらも駅近くのフェリー乗り場から1時間半ほど。夏の観光シーズンは賑わうのだろう。
稚内の1つ手前に「南稚内」という駅があり、特急が停車し、乗降客も多い。周辺には道庁の支庁やホテルがあるらしく、市役所のある稚内駅とで市街地が分散しているかと思っていたのと、「最果ての街」という勝手なイメージで、稚内は寂れた街かと思い込んでいた。
駅を背にして
とにかく積雪がすごいけど、思ったよりも明るい感じの街だ。
駅の北側、バスターミナルの向かいにある旅館。
その名も「さいはて」。
駅正面の一本向こうの通りはアーケード
賑やかとはいえないが、空き店舗が目立たず、秋田市はじめ秋田県内各地の商店街ほどひどい状況には見えなかった。
左の「相沢食料百貨店」は駅真向かいの古い建物の地元スーパーだが、なかなか良かったので別記事で。
道案内の標識は英語とロシア語も併記
サハリンとのフェリーがあるからだろうが、公式な道路標識に英語以外が併記されるのは珍しい。東北や北海道の他の地域では駅やホテルで中国語やハングル併記はよく見るようになったが、ロシア語は初めて。それだけロシアとの結ぶつきが強いのだろう。
それにしても「北防波堤ドーム」を英語では「Kita Bohatei Dome」と表音標記なのに、ロシア語では何やら“ ”でくくっている。どういう意味なんだろう?
その北防波堤ドーム
駅の北側、徒歩数分。雪が強くて外観は撮影できず。
今風の建造物にも見えるけど、1936年に竣工した歴史ある「北海道遺産」のひとつ。高さ13.6m、柱の内側から壁までが8m、総延長427m、柱の総数70本とのこと。
当時、稚内駅からここまで線路が延長され、樺太(現サハリン)へ渡る人々はこのドームの下を歩いて連絡船乗り場へ向かうようになっていたという。
現在のフェリー乗り場は北防波堤ドームの南側。ちょうど駅の裏手。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c4/6c7d50084aafd0e4d6e22d0e13f7c87c.jpg)
秋田市土崎の港湾地区みたいな雰囲気。新しいようで、利尻・礼文航路と海外航路で乗り場が分かれている。国内航路の方は、土産物屋やレストランもあった。
稚内駅のすぐ南側にある踏切(写真奥がフェリー乗り場)
何も表示はないけど、「日本最北端の踏切」のはず。
稚内市は人口約4万人で減少傾向にあり、2008年末に網走市に抜かれたそうだが、僕個人の感想としては、現在の地方都市にしては活気がある方に思えた。「最果ての街」として特別視してしまうが、当たり前だけど、他の街と変りなく、日常生活する人たちがいた。
最北端の街、稚内(わっかない)。JRでは旭川から宗谷本線の一本道(以前は別ルートの路線もあった)で259.4km。札幌からだと396.2km、秋田からは1061.1km。
ちなみに秋田から南(西)へこまちで東京方面へ向かうと、名古屋までが1028.6kmでほぼ同じ。そう考えると、意外に近いような、やっぱり遠いような、微妙な距離。でも、北の果てに来たという達成感のようなものはある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e4/19f99900d4d293c2c1b4d1aa26526656.jpg)
雪山が高くて見えにくいが、典型的な地方都市の国鉄式の駅舎。駅ビルはない。
駅内には観光案内所や待合室内にキヨスクと蕎麦屋。キヨスクでは宝くじを売っていて、「最北の宝くじ売り場」と書いてあった。
待合室にはラジオが流れ、珍しくテレビが設置されていない。NHKでは、地上デジタル放送開始と同時期に、各地の駅にNHK受信専用のハイビジョンテレビを設置してPRに躍起になっている。秋田ではがらんとした新屋駅に設置されたのには驚いたし、大館駅ではABS専用のテレビと音が重なって、双方にとって邪魔になる位置に設置されている。道内でも北見放送局エリアの網走駅にはあった。稚内は旭川放送局のエリアで今年の1月27日に地デジが始まったばかりらしいが、結構利用客はいるし、最北の駅に設置すればNHKのいい宣伝になるのに。
みどりの窓口では周辺の風景などのオレンジカードを7種類発売。2枚購入すれば専用台紙をくれるというので、売上に貢献。JR東日本はSuica第一で、オレンジカードなど申し訳程度の扱いだが、北海道は熱心だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ae/9347030ab31255f034eae7d59407a1f8.jpg)
稚内駅のは利尻島と礼文島の地図もあった。どちらも駅近くのフェリー乗り場から1時間半ほど。夏の観光シーズンは賑わうのだろう。
稚内の1つ手前に「南稚内」という駅があり、特急が停車し、乗降客も多い。周辺には道庁の支庁やホテルがあるらしく、市役所のある稚内駅とで市街地が分散しているかと思っていたのと、「最果ての街」という勝手なイメージで、稚内は寂れた街かと思い込んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/8b/f53dd37e43c7e0f26dabde9f2ee46f0b.jpg)
とにかく積雪がすごいけど、思ったよりも明るい感じの街だ。
駅の北側、バスターミナルの向かいにある旅館。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/c4/d56d5263b838e8a68e290f89aeae3c6f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/99/32e3bad915f68eca9b86a8cc9766ac73.jpg)
賑やかとはいえないが、空き店舗が目立たず、秋田市はじめ秋田県内各地の商店街ほどひどい状況には見えなかった。
左の「相沢食料百貨店」は駅真向かいの古い建物の地元スーパーだが、なかなか良かったので別記事で。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/20/d2360201ed1d8178129bd9c8fdfd3f18.jpg)
サハリンとのフェリーがあるからだろうが、公式な道路標識に英語以外が併記されるのは珍しい。東北や北海道の他の地域では駅やホテルで中国語やハングル併記はよく見るようになったが、ロシア語は初めて。それだけロシアとの結ぶつきが強いのだろう。
それにしても「北防波堤ドーム」を英語では「Kita Bohatei Dome」と表音標記なのに、ロシア語では何やら“ ”でくくっている。どういう意味なんだろう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f9/760010e9b371f9d2eec6c7296d96a873.jpg)
駅の北側、徒歩数分。雪が強くて外観は撮影できず。
今風の建造物にも見えるけど、1936年に竣工した歴史ある「北海道遺産」のひとつ。高さ13.6m、柱の内側から壁までが8m、総延長427m、柱の総数70本とのこと。
当時、稚内駅からここまで線路が延長され、樺太(現サハリン)へ渡る人々はこのドームの下を歩いて連絡船乗り場へ向かうようになっていたという。
現在のフェリー乗り場は北防波堤ドームの南側。ちょうど駅の裏手。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c4/6c7d50084aafd0e4d6e22d0e13f7c87c.jpg)
秋田市土崎の港湾地区みたいな雰囲気。新しいようで、利尻・礼文航路と海外航路で乗り場が分かれている。国内航路の方は、土産物屋やレストランもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c4/4a0077581ba8592d10dd8a955691548a.jpg)
何も表示はないけど、「日本最北端の踏切」のはず。
稚内市は人口約4万人で減少傾向にあり、2008年末に網走市に抜かれたそうだが、僕個人の感想としては、現在の地方都市にしては活気がある方に思えた。「最果ての街」として特別視してしまうが、当たり前だけど、他の街と変りなく、日常生活する人たちがいた。