秋田市内を走る秋田中央交通の路線バスの「行き先表示」の続き。
今まで紹介してきたように、昨年10月から系統番号の表示が始まった。番号表示自体は、悪くない。
しかし、それと同時に、表示される文字の内容が変わってしまい、今までの文字の表示に慣れた人はもちろん、始めて乗る人さえ間違ってしまうのではないかと思われるものに変わってしまった。(10月1日の記事、10月6日の記事)
具体的な問題点を挙げると、
さすがに苦情が多かったのか、変更半年後の今年4月1日からいくつかの路線の文字の内容が、再び改められた。
以前の記事では「新屋西」が復活したことや車庫行きの経由地である「長崎屋」か「県庁市役所」かが大きな文字になって区別しやすくなったことをご紹介した。
大町経由新屋線は、昨年10月にこのような表示になってしまっていた。
「新屋」が消えた
それが、今年4月からは記事冒頭の写真のように、「新屋」の文字が復活!
変更された表示は、昨年10月の杓子定規なルールを破って、分かりやすさに配慮したものが多いと思う。この点は評価したい。
実例をいくつか紹介します。(以前の表示は再掲画像がほとんどです。明るさや雪のため写りの悪い写真もあります)
市営バス時代は「泉保戸野線」「泉秋操線」と呼ばれていた、「泉ハイタウン線」。
昨年9月以前
「通町 泉ハイタウン」
昨年10月以降
「220 通町 秋田貨物駅入口」
4月からは
「220 通町 泉ハイタウン」
結局、元の表示に番号を付けただけ。
経由違いの路線があるわけではないし、認知度の点では「秋田貨物駅入口」も「泉ハイタウン」も大して違わない気もするけれど。
違う経由地がある路線では、4月から表示が分かりやすくなった。
従来はどちらも「御野場団地」としか大きく表示されなかった、御野場団地線の牛島経由(521)とイオン秋田中央店・卸センター入口経由(540。昔の「柳原」経由)。
10月から3月までの牛島経由
10月から3月までの卸センター入口経由。経由地は「イオン秋田中央・南高」
4月からは「南高」が大きな文字になった
9月以前は「南高校・御野場団地」だったので、やはりその頃とほぼ同じに戻った。
牛島経由のほうも「牛島・御野場団地」と、以前と同じになった。
たまたま終点が同じ(蓬田上丁)だけの、「秋田温泉線(360ほか)」と「添川線(210)」も、昨年10月にどちらも大きな字は「蓬田上丁」表示になり、区別しづらくなった。
10月から3月までの秋田温泉線(臨海営業所始発駅経由の360系統)
4月からは、
【6日画像追加】大川反車庫行きのような、縦長の文字で「秋田温泉・蓬田上丁」(駅始発の361系統)
※現在も361系統以外は、「秋田駅西口」や「秋高入口」など他にも経由地を表示する必要があるため、2段書きの縦長でない文字かもしれない(未確認)【5月19日追記】やはり車庫発駅経由は小さい文字の2段表示だった。機会があれば画像をアップします。
添川線のほうは、
「添川」が大きくなった
「新国道・土崎(高専前)経由(111)」「県庁・寺内・サンパーク経由(133。将軍野線の系統の1つ)」「神田・旭野団地経由(203)」などいくつもの経由地がある「組合病院」行き。
10月から3月まではどれも大きな文字は「組合病院」だけで、とっても分かりづらかった。
県庁・サンパーク経由の場合、
9月以前「将軍野」が識別のポイント
10月から3月
それが4月からは
「サンパーク」が大きくなった。「将軍野」は復活せず
新国道経由は、
「土崎」が大きくなった
昨年9月以前も「土崎」は小さい文字だったので、これはかなり分かりやすく改善されたと言えそう。
神田経由は「神田旭野・組合病院」のはず。
県庁・寺内経由と新国道経由がある、土崎・飯島方面(飯島北行き)。
新国道経由では、
4月以降も上の写真のまま変化はないはず。
しかし、新国道経由と同じく「飯島北」としか大きく表示されていなかった寺内経由では変化があった。
「寺内」が大きくなった
そして、
後部にもやっと「寺内」の表示が復活した
後部に「寺内」が表示されるのは、LED化されてから初。※以前の関連記事
どうせなら「新国道」も大きくして、後部にも表示すればよさそうなものだけど。
ただし、今回変化がなかった新国道経由でも例外がある。飯島まで行かず、土崎駅前に入って折り返す系統(113)。
2010年10月の運行開始から昨年9月まで
昨年10月から3月まで
県庁・寺内経由や神田線にも土崎駅行きがあるので、若干紛らわしかった。
4月からは
「新国道」が大きくなった。上段の小文字がない、独特の配置
↑こういう表示にできる路線・系統は、他にもあるんじゃないでしょうか。
「仁別リゾート公園線」。
10月から3月までは
「クアドーム・ザ・ブーン」
「ザブーン」で充分通じるけれど、終点名はあくまでも正式名称にこだわるらしく「クアドーム・ザ・ブーン」。
4月からは
「仁別・ザ・ブーン」
経由地の「仁別」が大きくなって、「クアドーム」は省略。上段小文字経由地もバス停名の「温泉入口」からバス停名ではないものの直感的な「秋田温泉」に変わった(以前に戻った)。「・」の使い方がちょっと紛らわしいが、文字サイズが大きくなって分かりやすい。
神田線の旭野団地方面(好きな言い方ではないが「神田旭野線」)。
旭野団地の次のバス停・外旭川市営住宅止まりの202系統。3月までは大きな文字は「外旭川市営住宅」だけだったはず。
4月からは
「神田旭野・外旭川市営住宅」
ゴチャゴチャで読みにくい。
経由地・路線名である「神田」が大きくなったのはいい。
でも、「旭野団地」の次のバス停が「外旭川市営住宅」で歩いてもすぐ。しかも、現在は旭野団地を通るバスは全便市営住宅まで行く。(一時期、旭野団地から直接組合病院へ行く系統があったが、今は市営住宅も通って病院へ向かうように改められた)
だから、「旭野」と「市営住宅」の両方を表示する必要はないと思う。
それに、番号表示以前もそうだったが、「神田旭野」と四字熟語にしているのがおかしい。
さらにもう1点、新屋西線では県営住宅を「栗田県住」と略しているのだから、こっちも「外旭川市住」でいいんじゃありません?
この系統の後部表示。
キツキツ
ずいぶんがんばって作成したデータだとは思いますが…
10月から「南浜回転地」となじみの薄い終点が大きく表示されるようになり、「船場町経由(700)」か「商業高校経由(701)」かの区別がしづらくなり、路線名が表示から消えてしまった「川尻割山線」。
3月までの商業経由
4月からは
「商業・割山・免許センター」(「割」部分のドット欠けがヒドイですねぇ)
こだわっていたかと思った終点名「南浜回転地」が消え、代わりに手前の「免許センター」が登場。これは親切。(旭野団地もこうすればいいのに)
路線名のことだと思われる「割山」も再登場。
一方、船場町経由は
「船場町・免許センター」
あれ? 「割山」がない!
なんで? 文字数の関係(文字が小さくなる)かもしれないが、旭野団地のように小さな文字にだってできるのに。
それに、路線名の「割山」はエリアの総称だからいいのだが、その中にある町名「新屋割山町」を指す「割山町」バス停を通るのは、船場町経由だけ。その船場町経由の表示に「割山」が出てこなくて、商業高校経由に出てくるというのに、若干、矛盾を感じる。
※勝平・割山地区については、近いうちに地理カテゴリーで取り上げるつもりです。→とりあえず次の記事
商業高校経由の側面表示は4月以降も
「南浜回転地」が残る…
通常なら、上段の横書きに「701商業グランド経由」とかなんとか表示されるはずだが、写真の状態は発車前なので、そこがスクロール表示されていて「商業経由」であることが一瞬では分からない。
また、川尻割山線の上り便(南浜回転地発秋田駅西口行き)では、4月以降も「船場町」「商業」は小さい文字のままで変更なし。
今回の内容改正は、一部路線の下り便の前面と後部の表示を中心に行われており、側面表示や上りではほとんど変わっていないようだ。
大川反車庫→県庁または長崎屋→秋田駅西口→手形山崎→大学病院→南団地→秋田駅東口という、秋田駅の西口と東口両方を通る、「赤沼線」。
経由地の「南団地」が大きくなった
でも、「秋田駅西口」と「秋田駅東口」がいっしょに表示されているのって、分かりにくい。
通しで乗る乗客はいない路線なのだから、運行途中で表示内容を変える(放送機器とLEDを連動できるはず)とかしたほうがいいと思う。
愛宕下橋経由雄和市民サービスセンター行き。
「雄和市民SC」
秋田市役所の施設名は「“市民”サービスセンター」。市民が付かない「サービスセンター」だと、別の組織になってしまう。
それなのに中央交通では、西部や北部の市民サービスセンターを表示や放送において、かたくなに「サービスセンター」または「SC」と呼称してきていた。
しかし、雄和市民サービスセンターは「市民SC」ですか。その違いは何なの?(単なるスペースの都合か?)
※雄和市民サービスセンターは、雄和町役場からの転換当初は「雄和市民センター」という、また別の組織であり、バスの行き先表示も「雄和市民センター」だった。昨年「雄和市民サービスセンター」に組織再編されていた。
以前詳しく紹介した、末端部で変わった運行形態を取る「二ツ屋福島線(570)」。
簡潔に述べると、秋田駅発の下りは、
牛島東五丁目→二ツ屋中丁→福島下丁→牛島東七丁目→南部公民館前(以上主要バス停のみ)
という経路で、要は「南部公民館前」行き。(そして駅行きとしては、二ツ屋中丁が始発)
しかし、かつて福島下丁折り返しだった頃の表示をそのまま使っていた市営バスの表示をそのまま引き継いで昨年9月までは、
「福島下丁」
という表示だった。
昨年10月からは、
「二ツ屋中丁」
と、なぜかより手前の停留所名に変更。
この4月からは、
「福島下丁」に戻った
この路線は、側面も変更されたらしい。
やはり「福島下丁」行き
↑それに縦書きは途中の「バス停名」を表示するのだと思っていたが、「牛島」というバス停はない。上段横書きを「570牛島経由」にし、縦書きに「有楽町」を入れたほう(順番としては有楽町→楢山広小路)がよくありません?
結局、昔に戻ってしまったけれど、正しくは「南部公民館前」行きでないとおかしいんじゃない?
以上、おおむね分かりやすい方向に変わったとは思う。
しかし、例えば大住団地・みなみ野団地線は引き続き「牛島西四丁目」行きのままで直感的に分かりにくいし、上記の旭野団地、割山、二ツ屋福島線など、やっぱりまだ詰めが甘い点やさらなる改善が必要な点もあるように感じている。
※プロ野球開催時の特発バスは、系統番号がない表示だった。
※その後、行き先表示は時折、部分的に変化が生じている。2020年10月の記事、2022年10月の記事。
最後に、羽後交通のバスでも、行き先表示が最近変わった。
県立体育館・秋田駅西口と本荘を結ぶ急行バス。
今までは、
後ろですが「急行 本 荘」
最近は、
「急行 秋田駅前経由 本荘営業所」となっている
羽後交通では、前からある車両の表示器をLEDに更新することはやっていないこともあり、秋田市内に来る路線にLED式の車両が入っているのは見たことがない。
【9日追記】湯沢営業所行きの高速バスの表示は「高速 湯 沢」で変化なし。
今まで紹介してきたように、昨年10月から系統番号の表示が始まった。番号表示自体は、悪くない。
しかし、それと同時に、表示される文字の内容が変わってしまい、今までの文字の表示に慣れた人はもちろん、始めて乗る人さえ間違ってしまうのではないかと思われるものに変わってしまった。(10月1日の記事、10月6日の記事)
具体的な問題点を挙げると、
1.大きな文字は必ず「終点」の「バス停名」を表示することになった。経由地は上段に小さい文字でしか表示されないし、前だけで後部の行き先表示には表示されない。その結果、
1)「組合病院」「飯島北」「大川反車庫」行きなど複数の経路がある路線では、その識別がしづらくなった
2)「南浜回転地」「牛島西四丁目」「大平台三丁目」など、認知度の低い終点バス停が大きく表示され、分かりづらくなった
2.従来は経由地でも行き先でもない、慣れ親しまれている「路線名(「新屋西」「割山」など)」が表示されていた場合もあったが、それは一律廃止され、直感的に分かりにくくなった
といった点。1)「組合病院」「飯島北」「大川反車庫」行きなど複数の経路がある路線では、その識別がしづらくなった
2)「南浜回転地」「牛島西四丁目」「大平台三丁目」など、認知度の低い終点バス停が大きく表示され、分かりづらくなった
2.従来は経由地でも行き先でもない、慣れ親しまれている「路線名(「新屋西」「割山」など)」が表示されていた場合もあったが、それは一律廃止され、直感的に分かりにくくなった
さすがに苦情が多かったのか、変更半年後の今年4月1日からいくつかの路線の文字の内容が、再び改められた。
以前の記事では「新屋西」が復活したことや車庫行きの経由地である「長崎屋」か「県庁市役所」かが大きな文字になって区別しやすくなったことをご紹介した。
大町経由新屋線は、昨年10月にこのような表示になってしまっていた。
「新屋」が消えた
それが、今年4月からは記事冒頭の写真のように、「新屋」の文字が復活!
変更された表示は、昨年10月の杓子定規なルールを破って、分かりやすさに配慮したものが多いと思う。この点は評価したい。
実例をいくつか紹介します。(以前の表示は再掲画像がほとんどです。明るさや雪のため写りの悪い写真もあります)
市営バス時代は「泉保戸野線」「泉秋操線」と呼ばれていた、「泉ハイタウン線」。
昨年9月以前
「通町 泉ハイタウン」
昨年10月以降
「220 通町 秋田貨物駅入口」
4月からは
「220 通町 泉ハイタウン」
結局、元の表示に番号を付けただけ。
経由違いの路線があるわけではないし、認知度の点では「秋田貨物駅入口」も「泉ハイタウン」も大して違わない気もするけれど。
違う経由地がある路線では、4月から表示が分かりやすくなった。
従来はどちらも「御野場団地」としか大きく表示されなかった、御野場団地線の牛島経由(521)とイオン秋田中央店・卸センター入口経由(540。昔の「柳原」経由)。
10月から3月までの牛島経由
10月から3月までの卸センター入口経由。経由地は「イオン秋田中央・南高」
4月からは「南高」が大きな文字になった
9月以前は「南高校・御野場団地」だったので、やはりその頃とほぼ同じに戻った。
牛島経由のほうも「牛島・御野場団地」と、以前と同じになった。
たまたま終点が同じ(蓬田上丁)だけの、「秋田温泉線(360ほか)」と「添川線(210)」も、昨年10月にどちらも大きな字は「蓬田上丁」表示になり、区別しづらくなった。
10月から3月までの秋田温泉線(臨海営業所始発駅経由の360系統)
4月からは、
【6日画像追加】大川反車庫行きのような、縦長の文字で「秋田温泉・蓬田上丁」(駅始発の361系統)
※現在も361系統以外は、「秋田駅西口」や「秋高入口」など他にも経由地を表示する必要があるため、2段書きの縦長でない文字
添川線のほうは、
「添川」が大きくなった
「新国道・土崎(高専前)経由(111)」「県庁・寺内・サンパーク経由(133。将軍野線の系統の1つ)」「神田・旭野団地経由(203)」などいくつもの経由地がある「組合病院」行き。
10月から3月まではどれも大きな文字は「組合病院」だけで、とっても分かりづらかった。
県庁・サンパーク経由の場合、
9月以前「将軍野」が識別のポイント
10月から3月
それが4月からは
「サンパーク」が大きくなった。「将軍野」は復活せず
新国道経由は、
「土崎」が大きくなった
昨年9月以前も「土崎」は小さい文字だったので、これはかなり分かりやすく改善されたと言えそう。
神田経由は「神田旭野・組合病院」のはず。
県庁・寺内経由と新国道経由がある、土崎・飯島方面(飯島北行き)。
新国道経由では、
4月以降も上の写真のまま変化はないはず。
しかし、新国道経由と同じく「飯島北」としか大きく表示されていなかった寺内経由では変化があった。
「寺内」が大きくなった
そして、
後部にもやっと「寺内」の表示が復活した
後部に「寺内」が表示されるのは、LED化されてから初。※以前の関連記事
どうせなら「新国道」も大きくして、後部にも表示すればよさそうなものだけど。
ただし、今回変化がなかった新国道経由でも例外がある。飯島まで行かず、土崎駅前に入って折り返す系統(113)。
2010年10月の運行開始から昨年9月まで
昨年10月から3月まで
県庁・寺内経由や神田線にも土崎駅行きがあるので、若干紛らわしかった。
4月からは
「新国道」が大きくなった。上段の小文字がない、独特の配置
↑こういう表示にできる路線・系統は、他にもあるんじゃないでしょうか。
「仁別リゾート公園線」。
10月から3月までは
「クアドーム・ザ・ブーン」
「ザブーン」で充分通じるけれど、終点名はあくまでも正式名称にこだわるらしく「クアドーム・ザ・ブーン」。
4月からは
「仁別・ザ・ブーン」
経由地の「仁別」が大きくなって、「クアドーム」は省略。上段小文字経由地もバス停名の「温泉入口」からバス停名ではないものの直感的な「秋田温泉」に変わった(以前に戻った)。「・」の使い方がちょっと紛らわしいが、文字サイズが大きくなって分かりやすい。
神田線の旭野団地方面(好きな言い方ではないが「神田旭野線」)。
旭野団地の次のバス停・外旭川市営住宅止まりの202系統。3月までは大きな文字は「外旭川市営住宅」だけだったはず。
4月からは
「神田旭野・外旭川市営住宅」
ゴチャゴチャで読みにくい。
経由地・路線名である「神田」が大きくなったのはいい。
でも、「旭野団地」の次のバス停が「外旭川市営住宅」で歩いてもすぐ。しかも、現在は旭野団地を通るバスは全便市営住宅まで行く。(一時期、旭野団地から直接組合病院へ行く系統があったが、今は市営住宅も通って病院へ向かうように改められた)
だから、「旭野」と「市営住宅」の両方を表示する必要はないと思う。
それに、番号表示以前もそうだったが、「神田旭野」と四字熟語にしているのがおかしい。
さらにもう1点、新屋西線では県営住宅を「栗田県住」と略しているのだから、こっちも「外旭川市住」でいいんじゃありません?
この系統の後部表示。
キツキツ
ずいぶんがんばって作成したデータだとは思いますが…
10月から「南浜回転地」となじみの薄い終点が大きく表示されるようになり、「船場町経由(700)」か「商業高校経由(701)」かの区別がしづらくなり、路線名が表示から消えてしまった「川尻割山線」。
3月までの商業経由
4月からは
「商業・割山・免許センター」(「割」部分のドット欠けがヒドイですねぇ)
こだわっていたかと思った終点名「南浜回転地」が消え、代わりに手前の「免許センター」が登場。これは親切。(旭野団地もこうすればいいのに)
路線名のことだと思われる「割山」も再登場。
一方、船場町経由は
「船場町・免許センター」
あれ? 「割山」がない!
なんで? 文字数の関係(文字が小さくなる)かもしれないが、旭野団地のように小さな文字にだってできるのに。
それに、路線名の「割山」はエリアの総称だからいいのだが、その中にある町名「新屋割山町」を指す「割山町」バス停を通るのは、船場町経由だけ。その船場町経由の表示に「割山」が出てこなくて、商業高校経由に出てくるというのに、若干、矛盾を感じる。
※勝平・割山地区については、近いうちに地理カテゴリーで取り上げるつもりです。→とりあえず次の記事
商業高校経由の側面表示は4月以降も
「南浜回転地」が残る…
通常なら、上段の横書きに「701商業グランド経由」とかなんとか表示されるはずだが、写真の状態は発車前なので、そこがスクロール表示されていて「商業経由」であることが一瞬では分からない。
また、川尻割山線の上り便(南浜回転地発秋田駅西口行き)では、4月以降も「船場町」「商業」は小さい文字のままで変更なし。
今回の内容改正は、一部路線の下り便の前面と後部の表示を中心に行われており、側面表示や上りではほとんど変わっていないようだ。
大川反車庫→県庁または長崎屋→秋田駅西口→手形山崎→大学病院→南団地→秋田駅東口という、秋田駅の西口と東口両方を通る、「赤沼線」。
経由地の「南団地」が大きくなった
でも、「秋田駅西口」と「秋田駅東口」がいっしょに表示されているのって、分かりにくい。
通しで乗る乗客はいない路線なのだから、運行途中で表示内容を変える(放送機器とLEDを連動できるはず)とかしたほうがいいと思う。
愛宕下橋経由雄和市民サービスセンター行き。
「雄和市民SC」
秋田市役所の施設名は「“市民”サービスセンター」。市民が付かない「サービスセンター」だと、別の組織になってしまう。
それなのに中央交通では、西部や北部の市民サービスセンターを表示や放送において、かたくなに「サービスセンター」または「SC」と呼称してきていた。
しかし、雄和市民サービスセンターは「市民SC」ですか。その違いは何なの?(単なるスペースの都合か?)
※雄和市民サービスセンターは、雄和町役場からの転換当初は「雄和市民センター」という、また別の組織であり、バスの行き先表示も「雄和市民センター」だった。昨年「雄和市民サービスセンター」に組織再編されていた。
以前詳しく紹介した、末端部で変わった運行形態を取る「二ツ屋福島線(570)」。
簡潔に述べると、秋田駅発の下りは、
牛島東五丁目→二ツ屋中丁→福島下丁→牛島東七丁目→南部公民館前(以上主要バス停のみ)
という経路で、要は「南部公民館前」行き。(そして駅行きとしては、二ツ屋中丁が始発)
しかし、かつて福島下丁折り返しだった頃の表示をそのまま使っていた市営バスの表示をそのまま引き継いで昨年9月までは、
「福島下丁」
という表示だった。
昨年10月からは、
「二ツ屋中丁」
と、なぜかより手前の停留所名に変更。
この4月からは、
「福島下丁」に戻った
この路線は、側面も変更されたらしい。
やはり「福島下丁」行き
↑それに縦書きは途中の「バス停名」を表示するのだと思っていたが、「牛島」というバス停はない。上段横書きを「570牛島経由」にし、縦書きに「有楽町」を入れたほう(順番としては有楽町→楢山広小路)がよくありません?
結局、昔に戻ってしまったけれど、正しくは「南部公民館前」行きでないとおかしいんじゃない?
以上、おおむね分かりやすい方向に変わったとは思う。
しかし、例えば大住団地・みなみ野団地線は引き続き「牛島西四丁目」行きのままで直感的に分かりにくいし、上記の旭野団地、割山、二ツ屋福島線など、やっぱりまだ詰めが甘い点やさらなる改善が必要な点もあるように感じている。
※プロ野球開催時の特発バスは、系統番号がない表示だった。
※その後、行き先表示は時折、部分的に変化が生じている。2020年10月の記事、2022年10月の記事。
最後に、羽後交通のバスでも、行き先表示が最近変わった。
県立体育館・秋田駅西口と本荘を結ぶ急行バス。
今までは、
後ろですが「急行 本 荘」
最近は、
「急行 秋田駅前経由 本荘営業所」となっている
羽後交通では、前からある車両の表示器をLEDに更新することはやっていないこともあり、秋田市内に来る路線にLED式の車両が入っているのは見たことがない。
【9日追記】湯沢営業所行きの高速バスの表示は「高速 湯 沢」で変化なし。