秋田朝日放送(AAB)の土曜朝のローカル情報番組「サタナビっ!」。
その中に、視聴者から寄せられた疑問を解明する「サタナビっ!調査班」というコーナーがある。
以前、「脇本脇本字脇本」「船川港船川字船川」といった男鹿市の地名を取り上げていたのもこのコーナー。
今日の放送では、秋田中央交通が取り上げられた。※以下、ながら視聴だったので、あやふやな部分があるかもしれません
「名無しのバス停っていったい?」として、秋田市内にある中央交通のバス停で、ポールのバス停名の部分に何も表示されていないものがあることがネタ。
レポーターはレギュラー出演者が交代で担当するが、今回は男鹿の地名の時と同じく、大曲のカポエイラ指導者でダンサーでローカルタレント(でいいのかな?)の後藤良氏。
そのバス停の場所というのは、AAB本社の真向かい。臨海十字路の南側。
時刻表は掲出されていて、それに「臨海十字路」と印字されており、臨海十字路というバス停名であることはあっさり判明。そこで、なぜポール部分に表示がないのかということになった。
※臨海十字路の下りバス停は、十字路の北側、東側そして南側と3か所に同名バス停がある。東と北は、大川反車庫行きと臨海営業所行きがそれぞれ通るため、本数がとても多い。しかし、この南側は、平日夕方に1本だけ運行される「臨海経由新屋西線(724系統)」だけが使う。
結局、良さんが中央交通の本社に乗り込んで、社員に聞いた。
最初に映像を見た時から想像はついていたけれど、結果(理由)は「バス停名が自然に消えただけ」。
同様の状態の他のバス停とともに、近いうちに更新する予定だそう。
良さんが「私が書いておきましょうか?」と聞いたら、丁重に断られたとか。
VTRが終わった後には、AABの屋上カメラからこのバス停を生中継でドアップで写して、「まだ直ってませんね」といったやり取りもあった。
また、このバス停の利用者はかなり少ないこと、しかしながら次のバス停との距離があって廃止はできないこと、路線自体は一定の利用があることなどにも触れていた。
※番組内では、ともすれば「西部サービスセンター」とされがちな新屋西線の行き先を「西部市民サービスセンター」と正しく言っていて感心した。
番組ではバス停名が「長年の風雨で塗料が消えた」としていたが、「塗料」と呼ぶのは不適切。
現在の中央交通のバス停(特に市営バスから移管されたもの)は、カット文字を貼っているか、透明ラベルにおそらくレーザープリンタかコピー機で印字したものを貼っているのが大部分のはず。※この記事など参照
AAB向かいの臨海十字路は、透明ラベルを貼ったものと思われる。映像では透明なラベルが貼ってあるように見えた。紫外線や風雪でトナーが飛んだり薄れたりして、文字が完全に消えたのだろう。竜巻だかで電柱が折れるくらいの場所なのだから不思議ではない。
これを見た感想。
時刻表はちゃんと出ていたし、一見さんが利用するようなバス停でもないから、AAB向かいの臨海十字路のバス停名が消えていたこと自体は、大した話題ではないと思う。
また、秋田市交通局から移管されたバス停が膨大で、そのすべてを管理するのは苦労が多いと拝察する。(ただし、それは“公共交通事業者としての務め”でもあると思う)
でも、以前から当ブログにおいて度々、苦言を呈してきた(※一部は後に改善されています)ように、時刻表を満足に維持管理できなかったり、突然バス停の名称を意味なく変えたりするような、このバス会社を象徴するような話題ではあった。
(再掲)向かい合うバス停で漢字と読みが異なる箇所もある
ローカル番組だからまだいいものの、中央交通さんにとって、こんな形でテレビで取り上げられてしまったとは、とんだ恥さらし。教訓として、今後に活かしてほしい(けど無理かな)。
それにしても、いくら局の向かいだからって、屋上カメラでドアップにして「まだ直ってない」などと、ある意味、執拗に追求したのには、おもしろかったけど驚いた。
こんなことをされて、中央交通や同社ワタナベ社長さんがご気分を害されなかっただろうか。
秋田朝日放送では、サタナビや夕方の「トレタテ!」でたまに、中央交通を含む県内の路線バスでのお出かけを紹介することがある(これなど)。
今回の扱いが逆鱗に触れて、今後の取材許可が下りなかったりしないだろうか。
あるいはワタナベさんは秋田商工会議所会頭でもあるから、県内各企業へAABへ広告を出さないように圧力をかけたりしないだろうか。
それを承知であのように取り上げたとすれば、AABはさすが「報道のテレビ朝日」の系列局だ!
なーんて、たかがバス停の表示くらいでそんなことはしないですよね。
ともかく、バス会社にとって、バスを運行することが第一かつ最大の使命。そのためには、バス停1本とはいえバスの運行に関わるものは万全の態勢で維持するべきであり、それが客へのサービスにつながるはず。
中央交通の社長・役員から内勤社員、現場社員まで全員がこうした意識を持って日常業務に当たっていれば、こんな調査依頼が届くような事態にはならなかったとも思う。
サタナビっ!調査班さんには、今後は何の前だか分からない「旭北前」、存在しない地名の「勝平二丁目」、JTB社員が驚く「交通公社前」などをぜひとも調査していただきたい。
【2015年3月19日追記】その後、ポールごと新しいものに更新された。2012年10月撮影のGoogleストリートビューで確認できる。
※翌々週、また中央交通の話題が放送された
その中に、視聴者から寄せられた疑問を解明する「サタナビっ!調査班」というコーナーがある。
以前、「脇本脇本字脇本」「船川港船川字船川」といった男鹿市の地名を取り上げていたのもこのコーナー。
今日の放送では、秋田中央交通が取り上げられた。※以下、ながら視聴だったので、あやふやな部分があるかもしれません
「名無しのバス停っていったい?」として、秋田市内にある中央交通のバス停で、ポールのバス停名の部分に何も表示されていないものがあることがネタ。
レポーターはレギュラー出演者が交代で担当するが、今回は男鹿の地名の時と同じく、大曲のカポエイラ指導者でダンサーでローカルタレント(でいいのかな?)の後藤良氏。
そのバス停の場所というのは、AAB本社の真向かい。臨海十字路の南側。
時刻表は掲出されていて、それに「臨海十字路」と印字されており、臨海十字路というバス停名であることはあっさり判明。そこで、なぜポール部分に表示がないのかということになった。
※臨海十字路の下りバス停は、十字路の北側、東側そして南側と3か所に同名バス停がある。東と北は、大川反車庫行きと臨海営業所行きがそれぞれ通るため、本数がとても多い。しかし、この南側は、平日夕方に1本だけ運行される「臨海経由新屋西線(724系統)」だけが使う。
結局、良さんが中央交通の本社に乗り込んで、社員に聞いた。
最初に映像を見た時から想像はついていたけれど、結果(理由)は「バス停名が自然に消えただけ」。
同様の状態の他のバス停とともに、近いうちに更新する予定だそう。
良さんが「私が書いておきましょうか?」と聞いたら、丁重に断られたとか。
VTRが終わった後には、AABの屋上カメラからこのバス停を生中継でドアップで写して、「まだ直ってませんね」といったやり取りもあった。
また、このバス停の利用者はかなり少ないこと、しかしながら次のバス停との距離があって廃止はできないこと、路線自体は一定の利用があることなどにも触れていた。
※番組内では、ともすれば「西部サービスセンター」とされがちな新屋西線の行き先を「西部市民サービスセンター」と正しく言っていて感心した。
番組ではバス停名が「長年の風雨で塗料が消えた」としていたが、「塗料」と呼ぶのは不適切。
現在の中央交通のバス停(特に市営バスから移管されたもの)は、カット文字を貼っているか、透明ラベルにおそらくレーザープリンタかコピー機で印字したものを貼っているのが大部分のはず。※この記事など参照
AAB向かいの臨海十字路は、透明ラベルを貼ったものと思われる。映像では透明なラベルが貼ってあるように見えた。紫外線や風雪でトナーが飛んだり薄れたりして、文字が完全に消えたのだろう。竜巻だかで電柱が折れるくらいの場所なのだから不思議ではない。
これを見た感想。
時刻表はちゃんと出ていたし、一見さんが利用するようなバス停でもないから、AAB向かいの臨海十字路のバス停名が消えていたこと自体は、大した話題ではないと思う。
また、秋田市交通局から移管されたバス停が膨大で、そのすべてを管理するのは苦労が多いと拝察する。(ただし、それは“公共交通事業者としての務め”でもあると思う)
でも、以前から当ブログにおいて度々、苦言を呈してきた(※一部は後に改善されています)ように、時刻表を満足に維持管理できなかったり、突然バス停の名称を意味なく変えたりするような、このバス会社を象徴するような話題ではあった。
(再掲)向かい合うバス停で漢字と読みが異なる箇所もある
ローカル番組だからまだいいものの、中央交通さんにとって、こんな形でテレビで取り上げられてしまったとは、とんだ恥さらし。教訓として、今後に活かしてほしい(けど無理かな)。
それにしても、いくら局の向かいだからって、屋上カメラでドアップにして「まだ直ってない」などと、ある意味、執拗に追求したのには、おもしろかったけど驚いた。
こんなことをされて、中央交通や同社ワタナベ社長さんがご気分を害されなかっただろうか。
秋田朝日放送では、サタナビや夕方の「トレタテ!」でたまに、中央交通を含む県内の路線バスでのお出かけを紹介することがある(これなど)。
今回の扱いが逆鱗に触れて、今後の取材許可が下りなかったりしないだろうか。
あるいはワタナベさんは秋田商工会議所会頭でもあるから、県内各企業へAABへ広告を出さないように圧力をかけたりしないだろうか。
それを承知であのように取り上げたとすれば、AABはさすが「報道のテレビ朝日」の系列局だ!
なーんて、たかがバス停の表示くらいでそんなことはしないですよね。
ともかく、バス会社にとって、バスを運行することが第一かつ最大の使命。そのためには、バス停1本とはいえバスの運行に関わるものは万全の態勢で維持するべきであり、それが客へのサービスにつながるはず。
中央交通の社長・役員から内勤社員、現場社員まで全員がこうした意識を持って日常業務に当たっていれば、こんな調査依頼が届くような事態にはならなかったとも思う。
サタナビっ!調査班さんには、今後は何の前だか分からない「旭北前」、存在しない地名の「勝平二丁目」、JTB社員が驚く「交通公社前」などをぜひとも調査していただきたい。
【2015年3月19日追記】その後、ポールごと新しいものに更新された。2012年10月撮影のGoogleストリートビューで確認できる。
※翌々週、また中央交通の話題が放送された