8月も終わりですが、月例のパンの話題。今月はたけやフレッシュランチの新商品はなかった模様(例年夏は控えめの傾向がある)。
山崎製パンと関係が深い、秋田のたけや製パンから、こんな新商品が出た。
「サラダパン ツナマヨ」290kcal
これは、白くて丸くて柔らかいパンの中に具材を入れたもの。
ツナマヨの他に、ベーコン入りタマゴとベーコン入りタマゴポテトサラダを確認。
これは、ランチパックの変形版とも捉えることができそう。
以前からPasco(敷島製パン)が「ソフトランチパン」という商品を出している。これは白くて細長い形のパンに具材を入れたもので、中身は定番のツナやタマゴのほか季節によって肉じゃがとかいろいろある。
ソフトランチパンは、ランチパックを意識しながらも、パンの形や食感を変えたことで差別化しているのかと思っていた。
そして、たけやサラダパンは、形が少し違うだけでソフトランチパンを意識しているように感じる。価格も98円くらいで同じ。
ヤマザキ→Pasco→(ヤマザキ系列である)たけやと、巡り巡って(パクりパクって?)戻ってきたような商品だ。
ツナマヨ味のサラダパンとランチパックとの違いは、パンの材質・食感だけの商品とも言える。タマゴにはベーコンが入っていてそれなりに違いが出ているようだが、ツナマヨは特に中身に違いはないようだし。
※ランチパックもサラダパンも、どちらもタマネギが入っている。ツナはカツオが原料のものもあるが、どちらもマグロが使われているようだ。
しかも、
(再掲)右が「ランチパックツナマヨネーズ」
サラダパンとランチパックでパッケージの色使いがそっくり。
※以前は、たけやランチパックに「ツナマヨ」という商品があったが、近年はヤマザキランチパックの一部をたけや製パンが受託製造するようになり、整理統合されたのか、見かけなくなった。現在は秋田県内でもヤマザキランチパックのツナマヨネーズが流通している。
もう1つ新商品。
「ホットケーキ ラ・フランスジャム&ホイップクリーム」
ジャムとクリームをサンドした小さいホットケーキが2組(つまり計4枚)入っている。
洋菓子っぽいのに、名称欄は「和生菓子」。原材料などの都合上だろうか。そういえば「どら焼き」のように見えなくもない…
新商品というのは、ラフランスジャム~が入った商品のことであり、「ホットケーキ」という商品自体は以前からある。
「ホットケーキ メープル&マーガリン」
はちみつ&マーガリンというのもある。
「和生菓子」
ところで、こんな商品もある。
「ヤマザキホットケーキサンド はちみつ&マーガリン」仙台工場製
ヤマザキからも同コンセプトの商品が出ているのだ。
大きさや枚数、価格帯、中身にはちみつ&マーガリンやメープル&マーガリンがある点が共通する。たけやにないチーズが入ったのも見かけた。
以前紹介したクリームパンと同様、ヤマザキの商品が秋田へ流入するものと、たけや独自の商品でほぼ同じものがあり、グループ企業間でかぶっているのだ。
なお、1つの店で両方を置いているのは見たことがない(クリームパンではまれにある)ので、店頭において競合しているということはない。
それに、たけや版とヤマザキ版で、まったく同じわけではない。
まず、たけやは「和生菓子」扱いだったけれど、ヤマザキは、
「洋生菓子」なんで? どこが違うの?
【30日追記】広島県のサイトに「菓子の定義(洋生菓子,和生菓子,パン,その他の菓子)」というPDFファイル(http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/16233.pdf)があった。それによれば、
※他県でも定義は同一(食品衛生法によるもの?)。例示は多少異なり、もみじ饅頭があるのは広島県だけの模様。
水分量は両者同じだし、小麦粉が原料のものなどはどちらにも属することができ、結局、それが「洋菓子」であるか「和菓子」であるかがそもそもの違いのようだ。
たけやのホットケーキは「洋生菓子」でいいと思うのだけど…
(以上追記)
中身を比較。※撮影条件は完全に同一ではありません
たけやとヤマザキ
たけやのほうが色が濃く、縁だけ薄い(やっぱりどら焼きっぽい?)。ヤマザキのほうが形がきれいでまん丸に近い。
どちらも直径10センチ強あるが、たけやのほうがごくわずかに大きいような気がしなくもない。
側面から
あんまり違いないかな。ヤマザキのほうがきれいに重なっているか。
中身(たけやはメープル、ヤマザキははちみつ)
どちらも、マーガリンで“堤防”を作って、メープルやはちみつを囲んでいる。
ヤマザキのほうが形が整っている。たけやのほうが手作り感があるとも言えなくはない。
味も違うはずだけど、よく分からない。
(クリームパンほど明確に違わないかも。個人的にはクリームパンはヤマザキのがおいしい)
そういえば、5月に金足農業高校とローソンがコラボした「金農パンケーキ」がたけやが製造して販売された。
それとたけやホットケーキって、ほとんど同じだ。(あちらも「和生菓子」だった)
コンビニと高校がコラボしたっていうけれど、結局のところ、製造を請け負うメーカーができる範囲内において、既存商品を少し変えただけってこと?
【9月23日追記】たけやホットケーキでは、小倉あんとホイップクリームが入ったものも発売されている。(関連記事)
※青森の工藤パンからも、同じようなホットケーキが発売されている。この記事後半
【2013年6月26日追記】2013年6月に発売されているホットケーキでは、名称欄が「洋生菓子」に変わっている。
山崎製パンと関係が深い、秋田のたけや製パンから、こんな新商品が出た。
「サラダパン ツナマヨ」290kcal
これは、白くて丸くて柔らかいパンの中に具材を入れたもの。
ツナマヨの他に、ベーコン入りタマゴとベーコン入りタマゴポテトサラダを確認。
これは、ランチパックの変形版とも捉えることができそう。
以前からPasco(敷島製パン)が「ソフトランチパン」という商品を出している。これは白くて細長い形のパンに具材を入れたもので、中身は定番のツナやタマゴのほか季節によって肉じゃがとかいろいろある。
ソフトランチパンは、ランチパックを意識しながらも、パンの形や食感を変えたことで差別化しているのかと思っていた。
そして、たけやサラダパンは、形が少し違うだけでソフトランチパンを意識しているように感じる。価格も98円くらいで同じ。
ヤマザキ→Pasco→(ヤマザキ系列である)たけやと、巡り巡って(パクりパクって?)戻ってきたような商品だ。
ツナマヨ味のサラダパンとランチパックとの違いは、パンの材質・食感だけの商品とも言える。タマゴにはベーコンが入っていてそれなりに違いが出ているようだが、ツナマヨは特に中身に違いはないようだし。
※ランチパックもサラダパンも、どちらもタマネギが入っている。ツナはカツオが原料のものもあるが、どちらもマグロが使われているようだ。
しかも、
(再掲)右が「ランチパックツナマヨネーズ」
サラダパンとランチパックでパッケージの色使いがそっくり。
※以前は、たけやランチパックに「ツナマヨ」という商品があったが、近年はヤマザキランチパックの一部をたけや製パンが受託製造するようになり、整理統合されたのか、見かけなくなった。現在は秋田県内でもヤマザキランチパックのツナマヨネーズが流通している。
もう1つ新商品。
「ホットケーキ ラ・フランスジャム&ホイップクリーム」
ジャムとクリームをサンドした小さいホットケーキが2組(つまり計4枚)入っている。
洋菓子っぽいのに、名称欄は「和生菓子」。原材料などの都合上だろうか。そういえば「どら焼き」のように見えなくもない…
新商品というのは、ラフランスジャム~が入った商品のことであり、「ホットケーキ」という商品自体は以前からある。
「ホットケーキ メープル&マーガリン」
はちみつ&マーガリンというのもある。
「和生菓子」
ところで、こんな商品もある。
「ヤマザキホットケーキサンド はちみつ&マーガリン」仙台工場製
ヤマザキからも同コンセプトの商品が出ているのだ。
大きさや枚数、価格帯、中身にはちみつ&マーガリンやメープル&マーガリンがある点が共通する。たけやにないチーズが入ったのも見かけた。
以前紹介したクリームパンと同様、ヤマザキの商品が秋田へ流入するものと、たけや独自の商品でほぼ同じものがあり、グループ企業間でかぶっているのだ。
なお、1つの店で両方を置いているのは見たことがない(クリームパンではまれにある)ので、店頭において競合しているということはない。
それに、たけや版とヤマザキ版で、まったく同じわけではない。
まず、たけやは「和生菓子」扱いだったけれど、ヤマザキは、
「洋生菓子」なんで? どこが違うの?
【30日追記】広島県のサイトに「菓子の定義(洋生菓子,和生菓子,パン,その他の菓子)」というPDFファイル(http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/16233.pdf)があった。それによれば、
【洋生菓子】ショートケーキ,パウンドケーキ,シュークリーム等,小麦粉,卵,牛乳,乳製品,チョコレート,果実等を主要原料としたものであって,出来上がり直後において水分を40%以上含むもの(ただし,あん,クリーム,ジャム,寒天,又はこれに類するものを用いたものにあっては,出来上がり直後において水分を30%以上含むもの。)。
【和生菓子】和菓子のうち,出来上がり直後において水分を40%以上含むもの,又は,あん,クリーム,ジャム,寒天,又はこれに類するものを用いたものであって,出来上がり直後において水分を30%以上含むもの。
具体例も出ていて、和生菓子には「もみじ饅頭,どら焼,たいやき,ういろう,かのこ,ねりきり,きんつば,かるかん,さくら餅,柏餅,うぐいす餅,大福,ちまき,水ようかん,蒸しようかん,だんご等」とある。(もみじ饅頭を最初に示しているのはさすが広島県!)【和生菓子】和菓子のうち,出来上がり直後において水分を40%以上含むもの,又は,あん,クリーム,ジャム,寒天,又はこれに類するものを用いたものであって,出来上がり直後において水分を30%以上含むもの。
※他県でも定義は同一(食品衛生法によるもの?)。例示は多少異なり、もみじ饅頭があるのは広島県だけの模様。
水分量は両者同じだし、小麦粉が原料のものなどはどちらにも属することができ、結局、それが「洋菓子」であるか「和菓子」であるかがそもそもの違いのようだ。
たけやのホットケーキは「洋生菓子」でいいと思うのだけど…
(以上追記)
中身を比較。※撮影条件は完全に同一ではありません
たけやとヤマザキ
たけやのほうが色が濃く、縁だけ薄い(やっぱりどら焼きっぽい?)。ヤマザキのほうが形がきれいでまん丸に近い。
どちらも直径10センチ強あるが、たけやのほうがごくわずかに大きいような気がしなくもない。
側面から
あんまり違いないかな。ヤマザキのほうがきれいに重なっているか。
中身(たけやはメープル、ヤマザキははちみつ)
どちらも、マーガリンで“堤防”を作って、メープルやはちみつを囲んでいる。
ヤマザキのほうが形が整っている。たけやのほうが手作り感があるとも言えなくはない。
味も違うはずだけど、よく分からない。
(クリームパンほど明確に違わないかも。個人的にはクリームパンはヤマザキのがおいしい)
そういえば、5月に金足農業高校とローソンがコラボした「金農パンケーキ」がたけやが製造して販売された。
それとたけやホットケーキって、ほとんど同じだ。(あちらも「和生菓子」だった)
コンビニと高校がコラボしたっていうけれど、結局のところ、製造を請け負うメーカーができる範囲内において、既存商品を少し変えただけってこと?
【9月23日追記】たけやホットケーキでは、小倉あんとホイップクリームが入ったものも発売されている。(関連記事)
※青森の工藤パンからも、同じようなホットケーキが発売されている。この記事後半
【2013年6月26日追記】2013年6月に発売されているホットケーキでは、名称欄が「洋生菓子」に変わっている。