ひと様にケチをつけて申し訳ないのですが、そんな話。
正月明け、普段はあまり行かない、地元スーパーへ行くと、店内放送が耳に入った。
あらかじめ収録されたものが繰り返し流れていて、「一定額買い物すれば、抽選で新幹線の旅行にご招待」といった内容。スーパー独自のキャンペーンの告知だ。新幹線で行くからには首都圏方面かなと思っていると、「“つるおか”はちまんぐう」というフレーズが耳に入った。
「つるおか」っていうと、山形県庄内地方の鶴岡市? 秋田からわざわざ行くような八幡宮なんてあるの? しかも新幹線で?
気になって店内を探してポスターで確認。
ホームページ掲載のチラシより
「新幹線で行く!ロイヤルウイングでティークルーズ!/横浜中華街!鶴岡八幡宮!/ロマンティック横浜・鎌倉旅1泊2日!」
やたらビックリマークが多いけど、鎌倉の鶴岡八幡宮か。それの読みは「つる“が”おか八幡宮」でしょ!
僕は読みには自信があったけれど、表記はもしかしたら「鶴ヶ岡」かなと不安になったので、念のため正式な読みかたとともに調べてみると、「鶴岡」と表記して、「つるがおか」と読むのが正式だった。
ポスターの表記は合っていて、店内放送のナレーションが間違っている。
秋田から遠い鎌倉【17日訂正】鎌倉から遠い秋田でも、鶴岡八幡宮は一定の知名度があり、「つるがおか」と読むことは知らない人のほうが少ないだろう。これはちょっと恥ずかしいのでは。
ツアーを企画して、キャンペーンを実施するような人(旅行会社やスーパー本部)が知らなかったのだろうか。
放送のナレーションは、外部に委託して制作し、プロのナレーターが読んでいると思われる。どこの土地の人・制作会社かは知らないけれど、そういうプロなら、日本語・日本人の常識として「つるがおか八幡宮」は知っておくべきだと思う。
スーパー側が収録時点では充分に確認せず、納品された音声を聞いて間違いに気づいたものの、仕方なくそのまま使っているのかもしれないが、これでは不良品を納品されたのと同じこと。録音し直させるべきだった思う。(キャンペーン終了間際でも「つるおか」だったので、差し替えはしなかったと思われる)
【2月8日追記】関係ないけれど、新潟の「さどがしま」は、「佐渡ヶ島」などでなく「佐渡島」と書いて「さどしま」とも「さどがしま」とも読むそうだ。
ついでに、ポスターを詳しく見たら、行程表(スケジュール)もなんかちょっと。
このスーパーは、秋田市から青森県津軽地方にかけて店舗があり、その全店で実施しているキャンペーン。だから、当選者が新幹線に乗る駅は複数考えられる。
スケジュールでは、「秋田駅~新青森駅~盛岡駅---(はやぶさ・こまち10・12号)---東京駅」とある。
青森の当選者は新青森駅からはやぶさに乗るのは分かるけれど、この書き方では、秋田駅から乗る人もいったん新青森駅まで行かされてしまうようにも読める。10号・12号では前泊が必要になってしまうから不可能だけど。
さらに下の方に「※大館エリアより盛岡駅までバスにて送迎」ともある。たしかにそのほうが早いかもしれない。でも、離して表記しては分かりづらい。
「秋田駅(こまち)/新青森駅(はやぶさ)/大館エリア(バス~盛岡駅よりはやぶさ)---東京駅」みたいに書いたほうがいい。
あと、このスーパーは、青森市よりも弘前とその周辺町村のほうが店舗が多い。そこに住む当選者の人たちはどうすればいいんだろう。新青森か大館まで行くことになるのだろうけど、弘前周辺からそこまでは自腹なんでしょうか。秋田県の能代辺りの人も、秋田駅または大館まではどうするかということになる。
それに、オプションの食事のことを「OP」と表記しているのも、素人にはすぐには分からないよ。
チラシでは、「企画」がスーパー、「旅行取扱」として聞いたことがない東京より向こうに本社がある旅行会社の名前が掲載されている。
自分は応募すらしないからどうでもいいし、ほんとうにまったく余計なお世話だけど、見る人の立場になった、もっと分かりやすい表記ができるのに…
※翌2019年始も同じキャンペーンが、行き先を変えて同じ旅行会社による取り扱いで実施された。
しかし、2018年にこの記事で指摘した点が、どれも“改善”されている。店内放送は、その時たまたまかもしれないが、流れていない。
2019年は、「JALで行く! 一度は観てみたい! 日本伝統芸能「歌舞伎鑑賞」と国会議事堂内部見学・皇居外苑・情緒あふれる浅草散策2日間の旅」。
相変わらず盛りだくさんで長ったらしいタイトルだけど、ビックリマークは2つに減。
旅程表では「OPはオプション」との注記あり。
発着地は「秋田空港及び青森空港」で「空港までの送迎バスもございます!(別途料金)」。
空港までの送迎バスは、外れた人に約4万円の自己負担で同じ旅行に参加できるという説明部分に「5000円にてご案内いたします。」とあるが、無料の当選者はいくらなのか書いていない。
そして、送迎バスは、応募者の条件である秋田・青森県在住者なら、そのどこにでも迎えに来てくれるのだろうか。この点だけは、相変わらず説明不足。当選した人だけが考えることでしょうけど。
正月明け、普段はあまり行かない、地元スーパーへ行くと、店内放送が耳に入った。
あらかじめ収録されたものが繰り返し流れていて、「一定額買い物すれば、抽選で新幹線の旅行にご招待」といった内容。スーパー独自のキャンペーンの告知だ。新幹線で行くからには首都圏方面かなと思っていると、「“つるおか”はちまんぐう」というフレーズが耳に入った。
「つるおか」っていうと、山形県庄内地方の鶴岡市? 秋田からわざわざ行くような八幡宮なんてあるの? しかも新幹線で?
気になって店内を探してポスターで確認。
ホームページ掲載のチラシより
「新幹線で行く!ロイヤルウイングでティークルーズ!/横浜中華街!鶴岡八幡宮!/ロマンティック横浜・鎌倉旅1泊2日!」
やたらビックリマークが多いけど、鎌倉の鶴岡八幡宮か。それの読みは「つる“が”おか八幡宮」でしょ!
僕は読みには自信があったけれど、表記はもしかしたら「鶴ヶ岡」かなと不安になったので、念のため正式な読みかたとともに調べてみると、「鶴岡」と表記して、「つるがおか」と読むのが正式だった。
ポスターの表記は合っていて、店内放送のナレーションが間違っている。
ツアーを企画して、キャンペーンを実施するような人(旅行会社やスーパー本部)が知らなかったのだろうか。
放送のナレーションは、外部に委託して制作し、プロのナレーターが読んでいると思われる。どこの土地の人・制作会社かは知らないけれど、そういうプロなら、日本語・日本人の常識として「つるがおか八幡宮」は知っておくべきだと思う。
スーパー側が収録時点では充分に確認せず、納品された音声を聞いて間違いに気づいたものの、仕方なくそのまま使っているのかもしれないが、これでは不良品を納品されたのと同じこと。録音し直させるべきだった思う。(キャンペーン終了間際でも「つるおか」だったので、差し替えはしなかったと思われる)
【2月8日追記】関係ないけれど、新潟の「さどがしま」は、「佐渡ヶ島」などでなく「佐渡島」と書いて「さどしま」とも「さどがしま」とも読むそうだ。
ついでに、ポスターを詳しく見たら、行程表(スケジュール)もなんかちょっと。
このスーパーは、秋田市から青森県津軽地方にかけて店舗があり、その全店で実施しているキャンペーン。だから、当選者が新幹線に乗る駅は複数考えられる。
スケジュールでは、「秋田駅~新青森駅~盛岡駅---(はやぶさ・こまち10・12号)---東京駅」とある。
青森の当選者は新青森駅からはやぶさに乗るのは分かるけれど、この書き方では、秋田駅から乗る人もいったん新青森駅まで行かされてしまうようにも読める。10号・12号では前泊が必要になってしまうから不可能だけど。
さらに下の方に「※大館エリアより盛岡駅までバスにて送迎」ともある。たしかにそのほうが早いかもしれない。でも、離して表記しては分かりづらい。
「秋田駅(こまち)/新青森駅(はやぶさ)/大館エリア(バス~盛岡駅よりはやぶさ)---東京駅」みたいに書いたほうがいい。
あと、このスーパーは、青森市よりも弘前とその周辺町村のほうが店舗が多い。そこに住む当選者の人たちはどうすればいいんだろう。新青森か大館まで行くことになるのだろうけど、弘前周辺からそこまでは自腹なんでしょうか。秋田県の能代辺りの人も、秋田駅または大館まではどうするかということになる。
それに、オプションの食事のことを「OP」と表記しているのも、素人にはすぐには分からないよ。
チラシでは、「企画」がスーパー、「旅行取扱」として聞いたことがない東京より向こうに本社がある旅行会社の名前が掲載されている。
自分は応募すらしないからどうでもいいし、ほんとうにまったく余計なお世話だけど、見る人の立場になった、もっと分かりやすい表記ができるのに…
※翌2019年始も同じキャンペーンが、行き先を変えて同じ旅行会社による取り扱いで実施された。
しかし、2018年にこの記事で指摘した点が、どれも“改善”されている。店内放送は、その時たまたまかもしれないが、流れていない。
2019年は、「JALで行く! 一度は観てみたい! 日本伝統芸能「歌舞伎鑑賞」と国会議事堂内部見学・皇居外苑・情緒あふれる浅草散策2日間の旅」。
相変わらず盛りだくさんで長ったらしいタイトルだけど、ビックリマークは2つに減。
旅程表では「OPはオプション」との注記あり。
発着地は「秋田空港及び青森空港」で「空港までの送迎バスもございます!(別途料金)」。
空港までの送迎バスは、外れた人に約4万円の自己負担で同じ旅行に参加できるという説明部分に「5000円にてご案内いたします。」とあるが、無料の当選者はいくらなのか書いていない。
そして、送迎バスは、応募者の条件である秋田・青森県在住者なら、そのどこにでも迎えに来てくれるのだろうか。この点だけは、相変わらず説明不足。当選した人だけが考えることでしょうけど。