広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

鶏めしチャーハンカレー

2018-06-13 00:16:07 | 各地お土産・食べ物
秋田県大館市の続き。
大館の食べ物といえば、比内地鶏。それを使ったきりたんぽ(鹿角が発祥、大館が本場)や親子丼、そして大館駅弁・花善の「鶏めし」。
これまで何度か取り上げた(直近の記事)ように、花善は伝統の鶏めしとその派生商品を製造販売し、JR東日本の駅弁コンクールで毎年健闘している。駅弁は、大館駅だけでなく、秋田駅・盛岡駅や一部スーパーでも扱っている。

さて、花善の本社・工場は、大館駅向かいにあり、2017年に新しくなった。
(再掲)忠犬ハチ公像の背後に旧社屋

新社屋
新社屋のことをすっかり忘れていて、遠目には色合いも大きさもさほど変わっていないので、うっかり見過ごすところだった。
旧社屋は歩道ギリギリに3階建て、新社屋は前に駐車場ができた分引っこんだ2階建てで、建物全体=ハコとしては少し大きくなったか。

旧社屋時代から、本社にはできたての弁当を買える「販売処」のほか、食堂である「御食事処」があった。
御食事処では、駅弁と同じご飯を盛りつけて汁物などが付いた「御膳」もあるし、きりたんぽや麺類など駅弁関係以外のメニューもあって、一度食べてみたいと思っていた。
今回、ローズガーデンとともに、それも実行できた。

思っていたよりは狭かったけれど、カフェといっても通用しそうな雰囲気。
46席だそうだが、小上がり、テーブル席、窓を向いたカウンター席がある。土曜日の正午過ぎだから満席ながら、回転がそれなりによく、みなさん数分待つだけで座れていた。駐車場はいっぱいで誘導の社員が出ていた。車で来た地元の家族連れもいれば、地元の高齢者や旅行客など一人客もいた。

僕は、ホームページのメニュー一例を見て、食べてみたいものを決めてあったので、店のメニューはざっとしか見なかった。
期間限定の「青森そば」の天ざるには、鶏肉の天ぷらも付く。そんな具合で、肉(鶏肉)が苦手な人には、選択肢が極めて少ない店ということになってしまいそう。仕方ないけれど。
旧社屋時代よりはラインナップは増えているものの、かつてはカツ丼があったと思ったが、今はホームページのメニューには出ていない。

新メニューで興味をそそられるのが、鶏めしにひと手間加えた品。580円と手頃で人気だという「鶏めし出汁茶漬け」や、「鶏めしチャーハン」など。鶏めしではないが「大館キーマカレー」というのもちょっと気になる。
注文したのは「鶏めしチャーハンカレー」980円。
名前からすれば、別のメニューにもある鶏めしのチャーハンを、さらにカレーにしたもの。
ドライカレーやカレーピラフ的な「カレーチャーハン」ではなく、チャーハンにカレールウをかけたもの=カレーライスのライス部分がチャーハンということらしい。
すでにご飯の加工品である鶏めしにさらに2つも手を加えてしまうなんて、鶏めしを冒涜する行為にさえ思えてしまうけれど、製造元がそうしているのだからいいのでしょう。
キャベツたっぷりにゴマドレッシングがかかったサラダ付き
駅弁の鶏めしに、鶏肉が混ざって、卵がからまっている。量は通常版の駅弁と同じくらい。
まずはご飯部分だけ食べれば、「鶏めしチャーハン」を味わえる。実は僕はチャーハンがあまり好きじゃないというか、本当のチャーハンというものをよく知らないのですが…
鶏めしのチャーハンは、わりと気に入った。あまりパサパサせず、もともとの鶏めしの甘い味付けが残っているせいかもしれない。

肉はご飯に混ざっているから、カレーのルウには見当たらない。
ルウは、甘めで普通のカレーといったところ。使わなかったけど、辛さが足りない人用に辛そうな粉が入った瓶が付いてきた。
チャーハンとカレーをいっしょに食べると、なるほど。これはこれでアリ。おいしかった。【13日補足】鶏めし部分にも塩気があるわけで、塩分がちょっと多そうなのは気になる。
付いてきたスプーンが、先が平べったくなっているもので、最後まできれいにすくうことができてよかった。
【14日追記】総合的な感想としては、また食べたい。でも、鶏めし御膳はじめ、出汁茶漬けとか他にも気になるメニューもあるし、数年に1度くらいでいいかな…

それにしても、全国的に見ても、チャーハンにカレーをかけるという発想はほとんどない(Googleで「チャーハンカレー」で画像検索すると、約9割がドライカレー風の写真)。鶏めしをチャーハンにすることも含めて、どういう経緯で思いついたのかしら。
あと、チャーハンにしない普通の鶏めしにカレーをかけたらどうなるかな?


御食事処に行く方で、チャーハンカレーなるものに興味があれば、一度食べてみてもいいと思う。※口に合わなくても苦情は受け付けませんよ。
でも、初めて訪れる方は、まずは普通の鶏めし(御膳)を食べていただいたほうがいいかもしれない。できたての温かい鶏めしのおいしさは格別だから。(一方で、駅弁でも食べられる御膳よりも、御食事処限定メニューを、ということも言える。結局はお好みで。)

※花善の鶏めしに関する次の記事


JR大館駅は、今年4月から、やっとというかついにというか自動改札機が導入された。
(再掲)自動改札機設置前の改札口

現在の改札口
駅員が中に入って改札する箱状のラッチは撤去され、出入り兼用の幅広1通路、出場専用1通路の2台の設置。これでは、降車客がたくさんいる時に、中に入りたい人が入れないことになりそう。
柱のせいで制約があるかもしれないけれど、もう1台入場専用もあったほうがいいのでは?

外から見て改札機より左側に柱がある。以前は左側にもラッチがあったものの、使われるのを見たことはなかった。今はそこはアルミサッシの引き戸でふさがれている。引き戸は以前は冬期だけ風除けとして閉まっていたのだが、通年ふさがれることになったようだ。

大館駅は駅舎自体の建て替え計画もあり、いずれまた変わっていくことになろう。

大館はここまで。せっかくだから、急ぎ足ながらさらに北へ進む。
秋田-大館で乗車した臨時列車について
※2018年末には、大館駅業務が子会社に委託された。自動改札設置は、委託化も見すえていたのかもしれない。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする