秋田市中央地区の北、保戸野桜町と泉の境界が、天徳寺地下道に続く神田線・添川線のバス通り。沿道は、民家の中にいくつかの店や飲食店が混在している。商店街というほどでないが、昔はAコープのスーパーもあった。そこに、
こんな建物がある
保戸野桜町側。前に駐車スペースがある、頑丈そうな3階建て。使われていなそう。
1階と2階の間の壁は、微妙に色が違う青系統の細かいタイル。同じタイルが使われている建物が、ほかにもある。
(再掲)
中通二丁目の仲小路にある「くらたビル」。
1970年に湯沢市の菓子店「お菓子のくらた」が進出して「秋田店」になり、2014年に閉店。引き続きくらたが所有し、別業種のテナントが出たり入ったりしている。今は美容関係の店のようだ。
そう。保戸野桜町の建物も、かつてはくらたの店舗だった。
こちらは青い部分は少ない
くらた公式サイトには、(秋田店以外は)現在も存続する店の開店年月しか掲載されていない。
秋田市内では、1970年秋田店、1983年山王店、1998年東店(2006年移転)、2001年外旭川店、2008年トピコ店、未掲載だが泉グランマート店。
ほかに「保戸野店」と「川尻店」が存在し、後に閉店したようだ。保戸野桜町が保戸野店。
保戸野、川尻両店の開店時期は、おそらく1977年から1983年の間だと思われる。
そして、1997年の時点では営業していて、その後、閉店した。
保戸野店は、たぶん2000年以降、2010年よりは前に閉店したと思う。【7日追記・いただいたコメントによれば1980年12月開店、2007年始頃閉店の可能性あり。およそ25年の営業となる。】
閉店してしまったのは、会社の事情もあるだろうから、仕方がない。気になるのは、閉店した後の建物のこと。
保戸野店の道路側は、駐車場分引っこんでいるもののガラス張り。路上から内部をのぞくことができ、一部表示も残っている状態。
「お菓子のくらた」が2つ、「焼きたてのパン」も。
かつては客がいたスペースに、奥から出されたらしい什器類が、雑然と置かれている。パイプ椅子、焼く前後のパンでも並べていたような棚状のもの、材料をこねるような機械など無造作に。
現在も繁盛している「くらた」という企業・店を知らない人がこの状況を見たら、大変失礼だが、ここにあったお菓子屋さんは倒産して夜逃げしたのかと思ってしまいそう。
繰り返すが、くらたは今も秋田県を代表する菓子店として営業している。
閉店した(する)のなら、什器を他店で使うとか、売り払うとかすることもできただろうに。最低限、表示は完全に消すくらいはしてもいい。どうして何年も放置しているのだろう。
そして、建物や土地も、貸すなり売るなりすればいいのに。
このままでは、何年かすれば、壁の剥離など建物の老朽化も心配しなくてはいけなくなりそうだ。
先日、道路拡張を控えている秋田市の通称横町で、古い低いビルの壁がはがれて路上に落ちる事故があった。幸い、人や他の物への被害はなく、長時間通行止めになっただけで終わったが、タイミング次第では危険だった。ここも、このままではいずれそうなってしまいかねない。
【8日追記】Googleストリートビューで確認すると、2015年8月までは、向かって左側の道路際に、縦書き・両面の「お菓子のくらた」の自立看板も残っていた(間違って買いに来る人がいたのでは?)。2018年7月までに撤去されている。コメントによれば、時折人の出入りはあるようで、上の写真の店内が見えている部分にも、以前はロールカーテンが下りていたとのこと。
ここは今や古い住宅街になり、高齢者が多い。
うちの親戚がこの近くに住んでいる。昔は、急な来客でも、すぐにくらたでお茶菓子を調達できて助かっていた。
今は、シュークリーム屋さんやチーズケーキ屋さんはできたものの、和菓子となると、上記の通り、外旭川や泉菅野のグランマートのくらた、泉いちょう通り・秋操近隣公園近くの榮太楼松寿庵【8日追記・閉店したとのこと】など、「すぐに調達」とは言い難い距離。くらたのような“地元の少しいいお菓子“を買いたい需要はあると思う。
10月下旬にGoogleマップでここを見てみると、誰が登録したのか、
「旧くらた保戸野店跡地」
哀しいスポット名。ところが今は、
「お菓子のくらた保戸野店」
なぜか営業中かのような名前に変わってしまっている。
川尻店については、登録されていないようだ。これも建物が残ってしまっているせいか。
【22日訂正・追記】くらた川尻店だった建物も残っているとのコメントをいただき、ストリートビューで確認できた。
今は外観がきれいにされ、(店だった部分を改装して?)車庫のように使われている。「お菓子のくらた」表示をはがした跡は判読可能。2階建てで、保戸野店よりもやや小さい建物。
こんな建物がある
保戸野桜町側。前に駐車スペースがある、頑丈そうな3階建て。使われていなそう。
1階と2階の間の壁は、微妙に色が違う青系統の細かいタイル。同じタイルが使われている建物が、ほかにもある。
(再掲)
中通二丁目の仲小路にある「くらたビル」。
1970年に湯沢市の菓子店「お菓子のくらた」が進出して「秋田店」になり、2014年に閉店。引き続きくらたが所有し、別業種のテナントが出たり入ったりしている。今は美容関係の店のようだ。
そう。保戸野桜町の建物も、かつてはくらたの店舗だった。
こちらは青い部分は少ない
くらた公式サイトには、(秋田店以外は)現在も存続する店の開店年月しか掲載されていない。
秋田市内では、1970年秋田店、1983年山王店、1998年東店(2006年移転)、2001年外旭川店、2008年トピコ店、未掲載だが泉グランマート店。
ほかに「保戸野店」と「川尻店」が存在し、後に閉店したようだ。保戸野桜町が保戸野店。
保戸野、川尻両店の開店時期は、おそらく1977年から1983年の間だと思われる。
そして、1997年の時点では営業していて、その後、閉店した。
保戸野店は、たぶん2000年以降、2010年よりは前に閉店したと思う。【7日追記・いただいたコメントによれば1980年12月開店、2007年始頃閉店の可能性あり。およそ25年の営業となる。】
閉店してしまったのは、会社の事情もあるだろうから、仕方がない。気になるのは、閉店した後の建物のこと。
保戸野店の道路側は、駐車場分引っこんでいるもののガラス張り。路上から内部をのぞくことができ、一部表示も残っている状態。
「お菓子のくらた」が2つ、「焼きたてのパン」も。
かつては客がいたスペースに、奥から出されたらしい什器類が、雑然と置かれている。パイプ椅子、焼く前後のパンでも並べていたような棚状のもの、材料をこねるような機械など無造作に。
現在も繁盛している「くらた」という企業・店を知らない人がこの状況を見たら、大変失礼だが、ここにあったお菓子屋さんは倒産して夜逃げしたのかと思ってしまいそう。
繰り返すが、くらたは今も秋田県を代表する菓子店として営業している。
閉店した(する)のなら、什器を他店で使うとか、売り払うとかすることもできただろうに。最低限、表示は完全に消すくらいはしてもいい。どうして何年も放置しているのだろう。
そして、建物や土地も、貸すなり売るなりすればいいのに。
このままでは、何年かすれば、壁の剥離など建物の老朽化も心配しなくてはいけなくなりそうだ。
先日、道路拡張を控えている秋田市の通称横町で、古い低いビルの壁がはがれて路上に落ちる事故があった。幸い、人や他の物への被害はなく、長時間通行止めになっただけで終わったが、タイミング次第では危険だった。ここも、このままではいずれそうなってしまいかねない。
【8日追記】Googleストリートビューで確認すると、2015年8月までは、向かって左側の道路際に、縦書き・両面の「お菓子のくらた」の自立看板も残っていた(間違って買いに来る人がいたのでは?)。2018年7月までに撤去されている。コメントによれば、時折人の出入りはあるようで、上の写真の店内が見えている部分にも、以前はロールカーテンが下りていたとのこと。
ここは今や古い住宅街になり、高齢者が多い。
うちの親戚がこの近くに住んでいる。昔は、急な来客でも、すぐにくらたでお茶菓子を調達できて助かっていた。
今は、シュークリーム屋さんやチーズケーキ屋さんはできたものの、和菓子となると、上記の通り、外旭川や泉菅野のグランマートのくらた、泉いちょう通り・秋操近隣公園近くの榮太楼松寿庵【8日追記・閉店したとのこと】など、「すぐに調達」とは言い難い距離。くらたのような“地元の少しいいお菓子“を買いたい需要はあると思う。
10月下旬にGoogleマップでここを見てみると、誰が登録したのか、
「旧くらた保戸野店跡地」
哀しいスポット名。ところが今は、
「お菓子のくらた保戸野店」
なぜか営業中かのような名前に変わってしまっている。
川尻店については、登録されていないようだ。
【22日訂正・追記】くらた川尻店だった建物も残っているとのコメントをいただき、ストリートビューで確認できた。
今は外観がきれいにされ、(店だった部分を改装して?)車庫のように使われている。「お菓子のくらた」表示をはがした跡は判読可能。2階建てで、保戸野店よりもやや小さい建物。