2022年10月の秋田市内のバスの行き先表示の変更。前回・ぐるる編に続いて、一般路線編。
2022年10月のダイヤ改正(この記事とこの記事)が関係してくる。
まずは御野場団地行きについて、古い写真から。
2002年8月撮影
行き先表示は「直通・牛島・御野場」。モリサワの丸ゴシック体(MBD101?)。
今改正で系統廃止となった、秋田駅西口に寄らない、大川反車庫~県庁~御野場の直通便。車によっては、「直通」が青文字のもあったかもしれない。秋田駅に寄る便では、「秋田駅前」と書いてあったかどうかは、中央交通に興味がなかったので知らない。
2001年までは、市営バスでも同経路で御野場団地線(駅発着)を運行しており、行き先表示はやはり「牛島・御野場」であった。
市営バスと中央交通で、行き先表示が同一なのはこのコマだけだったかもしれない。※秋田駅西口のことを、市営バスは「秋田駅」、中央交通は「秋田駅前」と表示するなど、微妙に異なっていた。
中央交通だけが御野場団地線を運行するようになったわけだが、中央交通の方向幕は気まぐれ。「牛島」を上段に小さく表示するものもあったはず(後で他路線の写真あり)。
また、LED式行き先表示器も増えていった(方向幕と共存し段階的に移行)。たしかその頃から、表記が「御野場」でなく「御野場団地」とする表示が出てきた。御野場団地と別に「ニュータウン御野場」というバス停もある(御所野行きが通る)ので、それと区別する意図があったのか。
全車両がLEDとなった後、2011年10月からは系統番号が(+行き先バス停名を正確に)表示されるようになった。
(再掲)当初の長崎屋・西口経由御野場行き
当初は、始発から終点まで表示が変わらなかったが、後に車内放送に連動して、通過した経由地を消すなど、途中で変わるようになった。
それに、「大きく表示するのは行き先(終点バス停名)のみ」にこだわり、経由地は小さい文字だったため、行き先が同じものの経由が異なる系統の区別がしづらかった。それが徐々に軟化して、経由も大きく示す場合も出てきた。
その結果、
2022年9月。車庫発県庁経由御野場行きの、駅時点での表示
かつては上段にあった「牛島」が下に大きく表示され、ここで表示しても無意味な「秋田駅西口」は消えている。結果的に「牛島・御野場団地」と、昔の幕時代の表示に近くなった。【29日補足・この変更は、他路線でも途中表示が多用されるようになった2020年10月からか?】
2022年10月のダイヤ改正では、御野場団地線は車庫へ行かなくなり、全便が秋田駅西口発着に変更。新たに524系統が付与された。その行き先表示は、
2行に分けて「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
初めて見た時は、「御野場団地」が右寄せなので左下に余白(余黒)があることと、同じサイズの文字×2行という見慣れないレイアウトに驚いた。
でも、上と下で文字を揃えたり、均等割り付け(両端揃え)したりするよりは、見やすいとも思う。
※御野場団地線の表示は、この後、2024年10月に変更された。
次に、御野場団地線と途中まで同経路の大野線(大野四区行き)。近年は減便が著しく、今改正ではついに1日1往復になるとともに、御野場同様、車庫~駅が区間廃止。
2003年。「牛島・大 野」と独特の配置
幕時代の中央交通では、西口のことを「秋田駅前」行きと表記していたが、この経由地は「秋田駅」になっている(しかも「経由」まで書いてある)。その他の点も含めて、車両によって異なる文字配置もあったはず。
(再掲)LED初期
(再掲)2013年頃。系統番号初期。「牛島」がない
この後、上記、御野場団地線が「牛島・御野場団地」に変わった(戻った)のと同時期に、ただの「大野四区」になっていたのかな?
それも10月から、
LEDのドット欠けが目立つ
「牛島東五丁目・大野四区」に変わった。
2行ではなく、「県庁・大川反車庫」などと同じ、縦に圧縮した文字で1行。御野場に比べれば、ちょっと見づらいかな。
もう1つ。駅~牛島東五丁目~二ツ屋中丁~福島下丁~牛島小学校前~なんぴあ別館前(旧・南部公民館前)~牛島東五丁目~駅と運行する、二ツ屋福島線。駅発はなんぴあ別館前まで、駅行きは二ツ屋中丁から、それぞれ乗車可能。
(再掲)2001年。市営バス時代は「牛島・福島下丁」
(再掲)移管後、LED初期。左の経由は「秋田駅 牛島」
交通局も中央交通も、終点より手前の「福島下丁」行きとしてしまっていたのは、幕の作成をケチった(交通局)のと、あまり考えずに幕の内容をLED化してしまった(中央交通)のもありそうだが、牛島小学校経由日赤病院線との関係で、この表示のほうが分かりやすくもある。
(再掲)系統番号付与時に「二ツ屋中丁」に変更
ただ、半年後の2012年4月には一部表示が見直され、この路線も「福島下丁」に戻っていた。
(再掲)
その後、最近でもこんな表示だったかな? 御野場や大野のような表示ではなかったはず。それも10月から、
大野線と同じレイアウトで「牛島東五丁目・福島下丁」に
後部の小さい表示器では、
狭い所にがんばって2行で「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
大野線は未確認だが、二ツ屋福島線も後部は2行表示。
以上、一般に「牛島経由」と呼ばれる路線の経由地表示が、「牛島東五丁目」に変わったことになる。
牛島経由と対になるものには、イオン秋田中央店前~(国道13号)~卸センター入口~南高校前の、いわゆる「柳原経由」がある。
しかし、柳原経由も、地域としては「牛島」を通るし、牛島駅入口、牛島市営住宅前というバス停もあるから、地理に不慣れな人にはまぎらわしい場合があり得る。
牛島経由を、強いて明確に区別すれば「牛島旧道経由」とか「牛島商店街経由」と呼ぶべきだと思っていたが、途中バス停名を用いて、明確に「牛島東五丁目経由」としたのは、妥当かもしれない。
なお、柳原経由の御野場団地線の表示がどうなったかは未確認だが、市営住宅前まで同じルートの大住・みなみ野団地線では、表示は特に変わっていない。
また、9月までは、牛島経由であっても、東五丁目より手前、牛島東一丁目でルートを外れる、南大通り・城南中学校経由日赤病院線があったが、改正で下り便が廃止された(上り駅行きは存続)。
これにより、下り牛島経由の全便が、牛島東五丁目を必ず通ることになったので、表示したのかもしれない。
ただし、1本だけの南大通り・牛島小学校経由日赤病院行きは、表示変更なし。東五丁目は表示されない。
牛島以外では、終点が梨平から大平台三丁目に変更された、西口発城東消防署経由桜ガ丘線。
以前は、(上段に小文字で「城東消防署・桜ガ丘?」)大きな文字では「 梨 平 」だけだった。それも、
「桜ガ丘・大平台三丁目」
これが妥当だ。
東口発は、以前は大きな文字では「大平台三丁目」だけだったかと思うが、変わっただろうか。未確認。【22日コメントをいただき追記・東口発も変更されているとのこと。29日さらに追記・終点近くなどさらに多くの路線で変更されているようだ。】
このほかには、経由地表示が変更されたものは確認していない。【22日コメントをいただき追記・新屋線・割山線で、表示と放送で経由地に「通町」が加わったとのこと。】
以前から時折文句を言っている、経由地が複数ある「秋田厚生医療センター」行きを何とかしてほしいところ。
また、「スクール」のコマに英語が表示されるようになったようだ。「SCHOOL【下の追記参照】」と。だけどそれじゃあ、この乗り物が「学校」になってしまうのでは? 「SCHOOL BUS」ではないでしょうか。【22日追記・回送などの英字表示は2020年10月から。これまでは前の表示だけだったが、今回から後部でも表示されるようになった。】【2024年3月1日追記・2024年2月にスクールの英語表示が「SCHOOL BUS」になっているのに気付いた。2023年10月のデータ入れ替え時に書き換えたのかもしれない。】
【2024年6月24日追記】この時からかどうかは不確かだが、運転士の教習時等に使う「教育研修車」のコマに、「OUT OF SERVICE」と英語が併記されるようになっていた。
2022年10月のダイヤ改正(この記事とこの記事)が関係してくる。
まずは御野場団地行きについて、古い写真から。
2002年8月撮影
1灯×2の日野レインボーCITY。バンパーが銀色だから、交通局からの譲渡車でなく、中央交通発注車。導入時はグレーと緑の旧塗装だったはずで、この時点で新塗装に塗り替えられている。新塗装当初は、現行とは異なり屋根は白だった。この車は方向幕左右も白いので、なんか清潔感がある。
ナンバーは「秋22(たぶん)あ」の「1570」。市営バスでいちばん最初に新塗装で入った1986年度の車が1550前後なので、その頃の導入か。
なお、レインボーは1988年にモデルチェンジして、頭の出っ張りがなくなって、2灯×2になった。
ナンバーは「秋22(たぶん)あ」の「1570」。市営バスでいちばん最初に新塗装で入った1986年度の車が1550前後なので、その頃の導入か。
なお、レインボーは1988年にモデルチェンジして、頭の出っ張りがなくなって、2灯×2になった。
行き先表示は「直通・牛島・御野場」。モリサワの丸ゴシック体(MBD101?)。
今改正で系統廃止となった、秋田駅西口に寄らない、大川反車庫~県庁~御野場の直通便。車によっては、「直通」が青文字のもあったかもしれない。秋田駅に寄る便では、「秋田駅前」と書いてあったかどうかは、中央交通に興味がなかったので知らない。
2001年までは、市営バスでも同経路で御野場団地線(駅発着)を運行しており、行き先表示はやはり「牛島・御野場」であった。
市営バスと中央交通で、行き先表示が同一なのはこのコマだけだったかもしれない。※秋田駅西口のことを、市営バスは「秋田駅」、中央交通は「秋田駅前」と表示するなど、微妙に異なっていた。
中央交通だけが御野場団地線を運行するようになったわけだが、中央交通の方向幕は気まぐれ。「牛島」を上段に小さく表示するものもあったはず(後で他路線の写真あり)。
また、LED式行き先表示器も増えていった(方向幕と共存し段階的に移行)。たしかその頃から、表記が「御野場」でなく「御野場団地」とする表示が出てきた。御野場団地と別に「ニュータウン御野場」というバス停もある(御所野行きが通る)ので、それと区別する意図があったのか。
全車両がLEDとなった後、2011年10月からは系統番号が(+行き先バス停名を正確に)表示されるようになった。
(再掲)当初の長崎屋・西口経由御野場行き
当初は、始発から終点まで表示が変わらなかったが、後に車内放送に連動して、通過した経由地を消すなど、途中で変わるようになった。
それに、「大きく表示するのは行き先(終点バス停名)のみ」にこだわり、経由地は小さい文字だったため、行き先が同じものの経由が異なる系統の区別がしづらかった。それが徐々に軟化して、経由も大きく示す場合も出てきた。
その結果、
2022年9月。車庫発県庁経由御野場行きの、駅時点での表示
かつては上段にあった「牛島」が下に大きく表示され、ここで表示しても無意味な「秋田駅西口」は消えている。結果的に「牛島・御野場団地」と、昔の幕時代の表示に近くなった。【29日補足・この変更は、他路線でも途中表示が多用されるようになった2020年10月からか?】
ところで、この車、秋田200か15-65。9月頃から走り初めた、新しく来た中古車。
秋田に来る前は、“普通の路線バス”ではなかったらしい。2021年に閉館した、「東京お台場 大江戸温泉物語」の送迎バス(※)だったという話がある。2009年式のようだ。
※大江戸温泉物語としても中古導入(2019年頃)で、元々は兵庫の「六甲山観光」の車だったようだ。また、台場の閉館後しばらくは、那須の系列施設にいたという情報もある。
秋田に来る前は、“普通の路線バス”ではなかったらしい。2021年に閉館した、「東京お台場 大江戸温泉物語」の送迎バス(※)だったという話がある。2009年式のようだ。
※大江戸温泉物語としても中古導入(2019年頃)で、元々は兵庫の「六甲山観光」の車だったようだ。また、台場の閉館後しばらくは、那須の系列施設にいたという情報もある。
2022年10月のダイヤ改正では、御野場団地線は車庫へ行かなくなり、全便が秋田駅西口発着に変更。新たに524系統が付与された。その行き先表示は、
2行に分けて「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
初めて見た時は、「御野場団地」が右寄せなので左下に余白(余黒)があることと、同じサイズの文字×2行という見慣れないレイアウトに驚いた。
でも、上と下で文字を揃えたり、均等割り付け(両端揃え)したりするよりは、見やすいとも思う。
※御野場団地線の表示は、この後、2024年10月に変更された。
次に、御野場団地線と途中まで同経路の大野線(大野四区行き)。近年は減便が著しく、今改正ではついに1日1往復になるとともに、御野場同様、車庫~駅が区間廃止。
2003年。「牛島・大 野」と独特の配置
幕時代の中央交通では、西口のことを「秋田駅前」行きと表記していたが、この経由地は「秋田駅」になっている(しかも「経由」まで書いてある)。その他の点も含めて、車両によって異なる文字配置もあったはず。
(再掲)LED初期
(再掲)2013年頃。系統番号初期。「牛島」がない
この後、上記、御野場団地線が「牛島・御野場団地」に変わった(戻った)のと同時期に、ただの「大野四区」になっていたのかな?
それも10月から、
LEDのドット欠けが目立つ
「牛島東五丁目・大野四区」に変わった。
2行ではなく、「県庁・大川反車庫」などと同じ、縦に圧縮した文字で1行。御野場に比べれば、ちょっと見づらいかな。
もう1つ。駅~牛島東五丁目~二ツ屋中丁~福島下丁~牛島小学校前~なんぴあ別館前(旧・南部公民館前)~牛島東五丁目~駅と運行する、二ツ屋福島線。駅発はなんぴあ別館前まで、駅行きは二ツ屋中丁から、それぞれ乗車可能。
(再掲)2001年。市営バス時代は「牛島・福島下丁」
(再掲)移管後、LED初期。左の経由は「秋田駅 牛島」
交通局も中央交通も、終点より手前の「福島下丁」行きとしてしまっていたのは、幕の作成をケチった(交通局)のと、あまり考えずに幕の内容をLED化してしまった(中央交通)のもありそうだが、牛島小学校経由日赤病院線との関係で、この表示のほうが分かりやすくもある。
(再掲)系統番号付与時に「二ツ屋中丁」に変更
ただ、半年後の2012年4月には一部表示が見直され、この路線も「福島下丁」に戻っていた。
(再掲)
その後、最近でもこんな表示だったかな? 御野場や大野のような表示ではなかったはず。それも10月から、
大野線と同じレイアウトで「牛島東五丁目・福島下丁」に
後部の小さい表示器では、
狭い所にがんばって2行で「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
大野線は未確認だが、二ツ屋福島線も後部は2行表示。
以上、一般に「牛島経由」と呼ばれる路線の経由地表示が、「牛島東五丁目」に変わったことになる。
牛島経由と対になるものには、イオン秋田中央店前~(国道13号)~卸センター入口~南高校前の、いわゆる「柳原経由」がある。
しかし、柳原経由も、地域としては「牛島」を通るし、牛島駅入口、牛島市営住宅前というバス停もあるから、地理に不慣れな人にはまぎらわしい場合があり得る。
牛島経由を、強いて明確に区別すれば「牛島旧道経由」とか「牛島商店街経由」と呼ぶべきだと思っていたが、途中バス停名を用いて、明確に「牛島東五丁目経由」としたのは、妥当かもしれない。
なお、柳原経由の御野場団地線の表示がどうなったかは未確認だが、市営住宅前まで同じルートの大住・みなみ野団地線では、表示は特に変わっていない。
また、9月までは、牛島経由であっても、東五丁目より手前、牛島東一丁目でルートを外れる、南大通り・城南中学校経由日赤病院線があったが、改正で下り便が廃止された(上り駅行きは存続)。
これにより、下り牛島経由の全便が、牛島東五丁目を必ず通ることになったので、表示したのかもしれない。
ただし、1本だけの南大通り・牛島小学校経由日赤病院行きは、表示変更なし。東五丁目は表示されない。
牛島以外では、終点が梨平から大平台三丁目に変更された、西口発城東消防署経由桜ガ丘線。
以前は、(上段に小文字で「城東消防署・桜ガ丘?」)大きな文字では「 梨 平 」だけだった。それも、
「桜ガ丘・大平台三丁目」
これが妥当だ。
東口発は、以前は大きな文字では「大平台三丁目」だけだったかと思うが、変わっただろうか。
このほかには、経由地表示が変更されたものは
以前から時折文句を言っている、経由地が複数ある「秋田厚生医療センター」行きを何とかしてほしいところ。
また、「スクール」のコマに英語が表示されるようになったようだ。「SCHOOL【下の追記参照】」と。だけどそれじゃあ、この乗り物が「学校」になってしまうのでは? 「SCHOOL BUS」ではないでしょうか。【22日追記・回送などの英字表示は2020年10月から。これまでは前の表示だけだったが、今回から後部でも表示されるようになった。】【2024年3月1日追記・2024年2月にスクールの英語表示が「SCHOOL BUS」になっているのに気付いた。2023年10月のデータ入れ替え時に書き換えたのかもしれない。】
【2024年6月24日追記】この時からかどうかは不確かだが、運転士の教習時等に使う「教育研修車」のコマに、「OUT OF SERVICE」と英語が併記されるようになっていた。